蓮舫内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年8月20日

(平成22年8月20日(金) 10:38~10:45  於:第4合同庁舎6階605会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日は私のほうからは、今朝朝日新聞に報道されたJICA関連の民間会社、天下りがいるところの常勤役員の給与がJICA本体よりも高いという報道がありました。
 まず、報道していただいたことに非常に感謝をします。仕分けの結果が今どういうふうになっているのか、全体像を私のところで把握をして、常にチェックをしているところですが、なかなか全部を見切るのにまだ時間がかかるという部分もありますので、是非積極的にジャーナリスト、メディアの皆様方から、こういう問題点をどんどん指摘をしていただきたいと思っています。
 ただ、行政刷新のほうで把握をして外務省、あるいはJICA本体と連携をとっているところでは、ここは常勤では、社長と専務、2人の天下りのいる民間会社なのですけれども、8月と12月にそれぞれ退職する方向になっています。あるいはここはJICAのいわゆる航空チケットの手配であるとか、旅行補助関係の事務を6割近く委託していて、1社でほとんど受けていることは、仕分け時にも大変問題になって、指摘をさせていただきました。この部分は仕様書の見直しも含めて、今後どういうふうにしていくのか、徹底した情報開示をしていただきたいという指摘を仕分けの結果でしたところでございますので、JICA、所管省庁である外務省の間でどういうふうな改善点を見出していただけるのかは、近々私のところに報告をしていただけるように指示をしたところです。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)民主党の代表選のことをお聞きします。
 小沢一郎前幹事長が代表選への立候補を検討しているとされています。政治とカネの問題で幹事長を辞任された小沢氏が代表選に出る資格があるとお考えになりますか。あわせて、挙党態勢のために、菅総理が人事や党運営、国会運営などで小沢氏の協力を得るべきだというふうにお考えになりますでしょうか。
(答)すべての民主党の国会議員は代表選に出る権利を有していると思います。その後の話は総理になられた方、あるいは新しく代表になられた方の人事権ですので、私が言う話ではないと思います。
(問)来月に代表選を控えて、民主党内各グループ、非常に動きが活発になってきているかなと、かつてないほどのグループの動きかなという気もするのですけれども、こうした今の各グループの動きが活発になっている状況をどのように思われるか。
 それと、元々グループの結束が比較的自民党に比べて緩いというふうに言われてきた民主党ではありますけれども、今後民主党内のグループというのはどういう役割を果たしていくことになるか、大臣もグループの一員としてどのようにお考えか、お願いします。
(答)毎年鳩山前総理は軽井沢で多くの方に門戸を開いたバーベキューパーティをおやりになられていましたし、私どものグループも2年前も同じように合宿をしています。あるいはほかのグループも様々夏の集い等はしておりますので、そう今年が頻繁になっているという認識はない。ただ、人が随分出たり、入ったりといいますか、重なって様々な会合に顔を出されている部分では、代表選絡みの動きは出てきているとは思っているのですね。
 私も含めて気をつけなければいけないのは、我々が見なければならないのは、国民が何を求めているか、国民が政治に何を求めて、民主党に何を求めて、民主党の代表選に願っていることを忘れないようにして、グループ活動より優先するべきは国民の声だと思っています。
 その上で、これから先、私たちの政党の中でそれぞれのグループがどういう役割を果たしていくのかは、それぞれのグループが考えていくことだと思っています。
(問)先ほど国民が何を求めているか、見なければいけないとおっしゃったのですけれども、一定の政治的責任を、辞めるという形でとった人が3カ月もたたないうちに代表選に出ようとしている、担ごうとしている、そういう動きを国民がどう見ているとお思いですか。
(答)すべての国民の声を代弁はできませんけれども、そこは注視して民主党のすべての国会議員は判断をしていくべきだと思っています。民主党に求めていただいたのはクリーンな政治、とにかく前政権時代にこれ以上政治とカネの問題で様々なことを起こしてもらいたくないという思いが去年の政権交代に大きくつながったと思いますので、その国民の声は私は無視できないと思っています。
(問)そうすると、大臣としてはそういった小沢さん周辺の動きについては、政治とカネという推定無罪とおっしゃいましたけれども、疑念はあるわけで、一定の政治的責任をとったわけですよね。それについては評価するのか、支持するのか、しないのか、そういう考えについてはどのように考えていますか。
(答)立候補することも自由だと思いますし、その方をお支えするのも当然自由だと思いますし、様々な議論があるのが民主党だと思います。ただ、そのときに国民の皆様方に私たちの党内の動きが極めて内向きであるとか、前政権時代的であるというような思いを持たれてしまってはいけないなと、それは当然民主党の所属国会議員全員が同じ思いだと思います。

(以上)