蓮舫内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年7月29日

(平成22年7月29日(木) 18:48~18:58  於:第4合同庁舎4階408号室)

1.発言要旨

 お疲れさまです。大変お待たせをいたしました。
 両院議員総会がありまして、若干時間が遅れてしまいました。
 私のほうから、今日、特段御報告することはございませんので、何か質問がありましたら、お願いいたします。

2.質疑応答

(問)共同通信の岡と言います。情報公開制度の見直しについてちょっと教えていただきたいんですけれども、改めて現行制度の問題点と、見直しの意義について、併せて法改正に向けた今後の見通しなんですが、秋の臨時国会に法案提出という考え方でよろしいでしょうか。
(答)現段階で、行政透明化検討チームの中で、情報公開のあり方、広くどうあるべきかという議論を枝野前大臣のころから何度か会議は行ってきております。引き継ぎまして、私になっても3回出させていただいておりますけれども、チームに入っておられる様々なお立場の先生方から、それこそ多様な角度から御指摘を頂きまして、どのような形の情報公開が最も透明度が高いものになり得るのかという観点で御提言をいただいてきております。論点が、記者の皆様方も出席、あるいは傍聴の方もおられるので、幾つか絞られてきているのは御案内だと思いますけれども、あるいは手数料をどうするかとか、あるいはどういう形でどこまで情報を公開するか、あるいは日数、一定の期間を置くべきではないか、様々な論点に集約されてきて、今一応大臣預かりという形になって、次、行政透明化検討チームを開くときには、私からの大臣試案という形で御提案をさせていただこうと思っております。その結果を受けまして、あとは立法作業的にどれぐらいかかるのかという、実務的な問題ですが、私の思いでは、秋にはなかなか作業は間に合わないのかなと思っております。早くて来年の通常国会は目指したいと思っています。
(問)NHKの徳丸です。先ほどの両院議員総会の関係ですけれども、まずは終わって、大臣も参加されたと思うんですけれども、受け止め、どういうふうな感想をお持ちなのかを教えてください。
(答)もともと民主党というのは、非常に闊達な議論をオープンな場所で進めて、そして反省すべきところは反省をして、そして強くなるべきところはみんなで思いを共有して強くなってきて、政権交代を目指してきた政党だと思っています。その意味では、政権交代後、初めての参議院議員選挙の結果を受けて両院議員総会が行われた、いろいろな議論が健全的に出たと思っています。執行部も当然重く受け止める様々な声もあったと思います。やってよかったと思いますし、この結果を形にして執行部には是非出していただきたいと思っています。
(問)時事通信の赤間です。よろしくお願いします。また両院総会の関係で伺いたいんですけれども、今日両院総会の場で、菅首相が自らの消費税に関する発言について、不用意な発言で云々ということで、率直な言葉で陳謝をされたと思うんですけれども、その両院総会という場で陳謝をされたということを大臣としてはどのように評価されておられますでしょうか。
(答)評価する立場にいるのかどうかわかりませんけれども、菅代表の実直な思いというのは、ストレートに伝わってきていると思っています。
(問)フリーランスの小川裕夫と申します。よろしくお願いします。ちょっとお伺いしたいんですけれども、来年度の予算編成についていろいろ一部報道であると思うんですが、それの中で一律10%カットというお話が出ているんですけれども、今まで無駄をたくさん切ってきた大臣としましては、この10%カットは意外と楽なんじゃないかと思っているのか、それともほかの大臣たちは一律10%だなんてそんな無茶なことを言うなという大臣も中にはいらっしゃいますけれども、大変なことなのか、大臣の目から見てどうなのかということをちょっとお伺いしたいと思います。
(答)省庁によって若干温度差はあると思うんですね、物理的に。事業が多い省庁でしたら、やはりそこは経費削減の知恵を絞る幾つかの方策があると思っています。ただ、省庁によっては、人件費であるとか義務的経費で、なかなか削減努力を数値で反映するのが難しいところもあると思うんですね。だから、他方で、これまでの政権と違って一律切って終わりということではなくて、特別枠という形で、努力をしたところには努力以上の、あるいは成長戦略に沿った形の政策で予算を組ませていただきたいという二重の提案をしておりますので、ここは本当に私の立場としても頑張っていただきたいし、仕分けの結果で我々が協力できるところがあれば、是非積極的に協力をさせていただきたいと思っています。
(問)不動産経済研究所の内田と申します。よろしくお願いいたします。
 11年度の予算編成に当たって、今度「政策コンテスト」というのがステップに入ってくると思うんですが、こちらの主催は行政刷新会議になるのかを確認したいのと、あと、主催されるのであればどういった方針で進められるのか、教えてください。
(答)現段階で政策コンテストがどこが中心となって行うのか、私は把握はしていません。どういう形で政策コンテストを進めていくのかも、したがって、まだ全く聞いていませんが、所掌としてはうちではないなとは思っていますが。
(問)もう質問があったかもしれないんですが、先ほどの両院総会の関係で、ありましたか。
(答)ありました。どうぞ、もう1回。
(問)もう1回いいですか、すみません。いろいろ役員等に関して批判等が中にはあったと思うんですが、それに対して大臣の思いというのをもう一度ちょっとお聞かせいただければと。
(答)健全な民主主義的政党として、様々な意見があるのは極めて正しいことだと思っています。しかも、さきの参議院議員選挙は相当厳しい結果を私たちは受け止めたと同時に、これから先の国会運営においても、未体験ゾーンを歩いていかなければいけない。その中で、さきの衆議院議員選挙で約束をさせていただいたマニフェストを実現するという、この任務を負っているわけですから、今日の両院議員総会の声というのを執行部は真摯に受け止めて、一致結束して一体的に民主党を支えて、指導して動いていければと。今日はやってよかったと心から思っております。
(問)遅れて来て、もしかしたら出ているかもしれないんですけれども、日本テレビの伏屋です。また両院議員総会のことに重ねて、その中で特に出てきた、「だれも責任をとらないのはおかしいじゃないか」という意見というのが今までも多く聞かれたと思うんですけれども、このことに関して必ずしもそう思われていらっしゃるのか、大臣の御見解、既に菅総理が「この体制でやはり行きたい」というふうにも最後おっしゃっていたと思うので、それについて大臣の見解をお聞かせください。
(答)責任のとり方として、最も分かりやすいという形でいえば、その職を辞するというのはあるのかもしれませが、今日、菅代表自らがおっしゃったように、30年かけて政権交代、政治活動を始めて、政権交代を目指して、去年の秋ようやく政権交代をして、そして今回こういう結果になったけれども、民主党への信頼、期待というのはまだ薄れていないという思いで、自分がある意味最も重い責任感を持って前に進んでいくために続けたいという言葉は、私はすとんと腑に落ちました。

(以上)