蓮舫内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年7月20日

(平成22年7月20日(火) 11:50~11:57  於:第4合同庁舎6階605会見室)

1.発言要旨

 すみません、お待たせをいたしました。
 既に大塚副大臣から詳細な御報告があったと思いますけれども、今日、私から御報告するのは2つ。
 構造改革特別区域等の提案受付についてなんですが、6月7日から7月6日まで、参議院議員選挙の直前ではありますけれども、構造改革特別区域における規制の特例措置等の提案の集中受付を行いました。その結果、169件に上る、極めて積極的な内容の御提案をいただきました。現段階では、提案者の意向等も踏まえまして、内容を精査、規制所管府省庁との調整を開始することにしています。
 また、今日から総合特区制度に関する提案募集を開始いたしました。是非積極的な報道をしていただいて、多くの方に御提案をいただきたいと思っております。この総合特区制度は、新成長戦略に基づいた地域の力、民間の力、あるいは政府が何ができるのか、一体となって経済を成長させていこうという礎ですので、是非多くの方々の積極的な御提案をお待ちしております。
 その他には、規制・制度改革に関する分科会の今後なんですが、第1クールが7月末で終わるところになっております。これは6月18日に第1次報告書に係る対処方針を閣議決定して、7月末が第1クールの終了。今回、第1クールの中で、各省庁に対して所管する規制・制度の総括報告を求めておりましたが、その内容がまとまりましたので、皆様方に資料等も含めて配布、公表をさせていただきました。第2クールの分科会の活動につきましては、この報告に基づきまして行っていき、規制・制度改革に更に積極的に取り組んでまいりたいと考えています。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)今度、10月に行われる事業仕分けの第3弾の準備の進捗状況について、玄葉政調会長とお話されていると思うんですけれども、どういう状況になっているか教えていただきたいんですが。
(答)現段階では、まだ具体的に前に向かって進んでいる段階とは言えません。ただ、玄葉大臣とは内々にお話をさせていただいて、前回の第2次の仕分け作業の調査員のような形で、民主党の衆参の仲間に参加をしていただこうとは思っております。その際に、特別会計、並びに、再仕分け-これは行政事業レビュー「国丸ごと仕分け」の結果が概算要求に反映されているかどうかの2つのチームだね、というイメージの話は進めています。どっちのボリュームを大きくするのか、あるいはチーム編成をどのような形にするのかは、今骨格を描き始めているところです。ここにおいて、今概算要求の基本方針も含めて、玄葉政調会長並びに大臣は時間が非常にタイトでございますので、この部分が一段落したら、表立って見える形で前に進めていこうと思っています。
(問)先ほど大塚副大臣のほうから、規制仕分けを実施するというようなお話もあったんですけれども、具体的にどういったようなイメージで行うのか。例えば、民主党の政調も係わってくるのかということをお伺いしたいと思います。
(答)そこは全くまだ手法としては白紙です。規制仕分けにおいては、大塚副大臣と私の間で何度か話し合いをしているんですが、事業仕分けの手法にぴったり合うのかどうなのかわかりませんが、やはり表立ったところで、例えば20年以上続いている規制について、必然性が本当にあるのか、あるいは本来規制というのは対象者を保護するものであるものが、時間が経過することによって、その保護対象の内容が変わってきているのではないかは、オープンな形で議論することが極めて大事だと思っています。その部分で、規制仕分けはやっていきたいという合意をしているところで、これから先、政調が絡むのか、あるいは絡まないのか、どういう形で行うのかは、考えていきたいと思っています。
(問)規制仕分けと名付けてやる部分に関しては、公開で行うという理解でよろしいでしょうか。
(答)基本的に仕分けは公開だと私は考えています。
(問)規制仕分けの部分でもう1点伺いたいんですが、今回、試行的に実施するというふうにこちらのペーパーは書かれているんですけれども、なぜ試行という形になるのか、お伺いできますでしょうか。
(答)御案内のとおり、規制・制度というのはやっぱり相当数ありますから、その中でどういう形で国民の皆様方に御納得いただける形で改革を進めていくのか。例えば、象徴的に仕分けになじむものというのはあると思うんですよね。年限が経っているもの、本来の中身が時代にそぐわなくなっているもの等も含めて、オープンな形で当事者、あるいはその仕分けをする所管省庁の担当者の考え方を議論することによって、おのずと必然性があるのかどうなのかが見えてくるものはあると思います。ただ、その手法だけで、果たして規制・制度改革が行えるかどうかという項目もあると思うんです。だから、まずは試行的にトライアルしてみて、どういう分野において進めていけるのかは、議論をしなければいけないなと思っています。
(問)概算要求に関しての閣僚委員会で、大臣も出られたと思うんですが、大臣からは何か発言はされたんでしょうか。
(答)いや、取り立てて閣僚委員会では話はしていません。
(問)何か総理からは指示のようなもの、発言はあったんでしょうか。
(答)指示は特に下りていませんが、考え方として、しっかり取り組んでいきたいというような発言はありました。

(以上)