玄葉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年1月11日

(平成23年1月11日(火) 10:37~10:47  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議でございますけれども、特に御報告をしなければならないような案件はなかったように思います。
 ただ、私のほうから、4日から7日までモンゴル、韓国を訪問いたしましたので、その点について結論だけ御報告をさせていただいたところでございます。
 あと特にはございませんが、この場での今年初めての会見でございますので、敢えて一言だけ申し上げれば、次世代、更に次の世代に豊かさを引き継ぐことが我々政治家の使命だと思っております。そのためにやるべきこと、特に将来世代のための政治を今年は実現していかなければいけないと思っているところでありますが、どうも悲観主義が日本中に蔓延しているような感じがしております。自信過剰もいけませんけれども、過度な悲観主義もよくないと思っていまして、希望と覚悟を持って、今年はそれぞれの困難な課題に向けて、解決すべく精力的に活動したいと考えているところでございます。
 なお、マニフェストの見直し、あるいは再定義、あるいは中間整理について、どういうふうにきちっと言葉で言うかということはございますけれども、大事なことは、丁寧な、しかも透明性の高い党内論議をするということだと考えておりまして、そのための受皿、あるいは時期等について、現在検討をし始めているところでございます。敢えてその点だけ付け加えます。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)菅総理は通常国会前の内閣改造を検討していて、官房長官の交代が焦点となっていますが、大臣のお考えはいかがでしょうか。
(答)人事は総理大臣の専権事項でございますので、総理御自身が熟慮して判断をされるだろうと思います。私が口出しする話ではないと思います。
(問)マニフェストの修正、見直しの件ですけれども、具体的にはどういった点を中心にお考えでしょうか。例えば財源については16.8兆円の問題もありますので、それも含めてお聞かせください。
(答)それは今後、話す機会もあろうかと思います。ただ、基本的な理念とか、あるいはマニフェスト全体を貫く考え方というのは、やはり変えにくいのではないかと考えておりまして、そういった譲れない一線というものをどこにきちっと敷くのかということを含めてしっかり検討する。そのときには、やはり丁寧で透明性の高い党内論議が必要だということだけ現時点では申し上げておきたいと思います。
(問)総理は、6月までに税制と社会保障の一体改革の取りまとめについて、政治生命をかけるというように決意を示しておりますけれども、玄葉大臣としては6月までにどのような形に持っていけたらいいとお考えでしょうか。
(答)まずTPPでございますけれども、本来はこのTPPの交渉入りの判断の時期というのは、国民の皆さんの理解の深まり具合、あるいは協議の状況等々を踏まえて、具体的な時期が決められるものと考えておりましたけれども、総理が6月が一つの目途であるということをおっしゃったわけでありますから、しかも政治生命をかけてということをおっしゃったわけでありますから、当然菅総理のそういった発言を踏まえて、対応をしていかなければならないと考えているところでございます。
 したがって、まずやはり二国間EPAの、質の高いEPAについての交渉加速ということがまず必要になります。同時に、TPPの協議の中で正にしっかりとした情報収集をして、全く例外が認められないのかどうかとか、そういったことが実は死活的に重要になりますので、そういったことも含めて、しっかりとこの半年、対応する必要があるということだと思っております。
 さらには、社会保障と税制の抜本改革についての議論でありますが、これも6月ということを明示されたわけでありますから、その総理の判断を、あるいは指示を踏まえて、対応しなければいけないと思っています。
 かなり急ピッチの作業になろうかと思っておりまして、党内の受皿は基本的には藤井調査会ということになろうかと考えておりますけれども、藤井調査会を更に拡大強化する必要があるかどうかも含めて今検討しているところでありまして、いずれにしてもスケジュール管理を相当しっかりやらないと、実際に6月に具体的な社会保障像と、それに対応する税制の抜本改革の姿は提示することができませんので、私も一番気にしているのは、今の御指摘のように、このスケジュール管理でございます。
(問)スケジュールにかかわる話ですけれども、今後のスケジュールについての大臣のお考えを伺いたいと思います。17日あたりに内閣改造、28日ぐらいに国会開会かと言われていますが、ねじれ国会で審議の時間が必要だということを考えてみますと、大臣としてはいつごろ国会が始まるとお考えでしょうか。
(答)これは代表、幹事長、特に国対のほうで考えていただいていることだと思いますので、私がまた別のことを申し上げると混乱を起こしかねませんので、私自身がコメントするのはあまり適切ではないだろうと思っています。幹事長、国対のほうでしっかりとした判断をしてくれるはずだと考えております。

(以上)