玄葉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年10月29日

(平成22年10月29日(金) 9:39~9:46  於:院内閣議室前ぶら下がり)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議では、補正予算の予算書が出てまいりました。先日の火曜日は概算の決定でありましたけれども、今日はいわゆる正式な補正予算の決定ということでございます。1日も早い速やかな成立を期待したいですし、そのようにできるように頑張りたいと思っております。
 以上です。

2.質疑応答

(問) TPPに関連して質問させていただきます。
 TPPについて、国民新党が反対の意思を示すなど、与党内でも意見が割れているようですが、この調整をどのようにされるお考えでしょうか。スケジュール感を含めて教えてください。
(答)今、TPPの議論は正に佳境だという認識です。いよいよ来週取りまとめについて入り始めたいと考えております。来週後半くらいに取りまとめるイメージを自分としては抱いております。当然、亀井代表ともお話ができる機会をいただければと思っております。
 ところで、今日、厚生労働大臣から、11月は児童虐待の防止推進月間であるとの話がありました。最近、私も光を当てなければならない子どもたちのことを思うときがあります。例えば、児童養護施設に入っている子どもたちは、15年前から比べると確か5、6千人増えていて、今は3万人超えていると思いますけれども、その原因として一番多いのがやはりDVです。ですから、本当に地域の現場に入っていくと、かなりの状況が起きていると思っています。今回、補正予算にも住民に光を当てる交付金を組み込んだのはそういうこともあります。なかなかこういったところにきめ細かく光を当てなければならない人たちがいるのだけれども、残念ながらそこに当たってないということを踏まえた措置、対応だと御理解いただければと思っています。
(問)事業仕分けですけれども、これまでの作業でいくと、財源を捻出できているのか、いかがでしょうか。
(答)これはまだ報道でしか私は見てないので、全体の結果を正式にどこかの段階で報告をいただいて、しっかりヒアリングをして、その上で判断をしたいなと思っています。蓮舫大臣に「順調ですか」と聞いたら、「順調です」と答えていましたけれども。
(問)TPPですけれども、篠原農林水産副大臣が「総理は大風呂敷を広げている」と批判しているわけですが、閣内から総理批判が出ることについてどう思いますか。
(答)とにかく様々な議論がこのTPPについて出ることは、いつも申し上げていますけれども、当たり前の話だと思います。政府の中にいる方々は発言には気をつけつつ、様々な意見を内部で交わすというのはもう当然のことで、日本にとって大きな岐路に立たされているわけですから、いつも申し上げていますけれども、国益、国民益に沿って、しっかりと判断をし、総合調整していくという気持ちでおります。
(問)補正予算ですけれども、野党側が小沢議員の国会招致の実現のメドをつけることを審議入りの条件にし始めていますが、野党側にはどういう対応を求めたいですか。
(答)いつも申し上げていますけれども、これは国民生活と直結する話で、しかも補正予算という経済対策そのものなので、政局とは切り離して、一刻も早い成立をお願いしたいと思っています。
(問)一方で、小沢議員に岡田幹事長が会えない状況が続いていますけれども。
(答)そこはちょっと私も聞いておりません。いつも申し上げていますけれども、様々なことを斟酌して幹事長は判断をされ、また、おっしゃっているし、行動されると思いますので、そこをしっかり見守りたいと思います。
(問)確認ですが、TPPについて来週後半の取りまとめを目指すとおっしゃいましたけれども、それは閣議決定を意味するのか、それとも党内で意見を取りまとめるということなのでしょうか。
(答)必ずしも閣議決定ということではないと思います。APEC前に閣議決定されるという状況をイメージしておりますけれども、来週後半ぐらいにほぼ取りまとめられているという状況になければならないと認識しています。

(以上)