玄葉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年8月27日

(平成22年8月27日(金) 12:12~12:25  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 どうも、こんにちは。朝から会議が続きました。
 閣議があって、その後の閣僚懇では、特に円高・株安対策について、議論が閣僚間で恐らく四、五十分あったかと思います。
 その中で、私のほうからは、総理も出席をされていましたけれども、昨日の経済関係閣僚委員会での私の発言メモをそのまま提出をし、それについて、改めて申し上げたということでございます。
 なお、今日の報道で若干気になったのは、一部の報道で若干の誤解があるのではないかということであります。昨日の私のぶら下がり取材で申し上げたことは、党としての提言、あるいは申入れでありまして、あれ自体が政府・与党の決定ではないということでありますので、そのことを改めて申し上げておきたいと思います。
 政府・与党の決定は、民主党の昨日の提言、申入れを受けて、これから決定されていくものと考えますので、一部誤解がある方がおられれば改めて申し上げておきたいと思います。
 特に円高に対する懸念というのが、閣僚の中でも大変多く出されたところでありまして、また同時に総理も非常に危機感を持っておられますので、恐らく本日中に何らかの一定の発言があるのではないかと思います。
 また、その後、最後の会議にも関連するのですが、官房長官のほうから、平成23年度概算要求の取りまとめに当たって、今、詰めの作業を行っているところでありますけれども、概算要求の組替え基準の基本方針について改めて発言があったということでございます。
 それはすなわち、今回の予算が、いわば新しい成長戦略の実現を目指すものであったり、マニフェストの実現、デフレ脱却、雇用拡大、人材育成、国民生活の安定・安全に重点を置いたものであり、そのための大胆な組替えを図りたいという趣旨の話であると同時に、財政運営戦略に基づいている、あるいは、できる限り無駄を排除するため、事業仕分けを実施し、同時に特別枠の配分について、後で若干申し上げますけれども、公開手法を導入する、つまりは予算編成過程の透明化というものを図るという話です。
 さらには、いつも私も申し上げていますけれども、庁費、委託費、施設費の削減であるとか、独法、公益法人への補助金の見直しであるとか、行政事業レビューシートによる点検であるといったことを、それぞれ自らの要求、要望を今一度吟味していただきたいという話がございましたし、そういう努力は特別枠の配分に際し、十分に考慮されることになるという話があったところでございます。
 さらに申し上げれば、最後の会議、11時半ぐらいから始まった会議では、政策コンテストのあり方についても、先般、党の政調役員会でも議論をいたしましたけれども、本日、閣僚間で意見交換をいたしました。
 一言で言えば、先般の政調役員会でも出ましたが、これはパフォーマンスであってはならないということでございます。つまりは「見える化」と「見せる化」があって、私の言葉で言うと、「見せる化」というのはややパフォーマンスのところがありますけれども、あくまでこれは「見える化」の一環だと。つまり、予算編成をできるだけ透明なものにするという、「見せる化」ではなく「見える化」の一環であって、一種の公開手法としてきちっと位置付けをしたほうがいいと。事業仕分けで国民の関心を買うというふうに一般的に言われているわけでありますけれども、この予算付けのほうは、一言で申し上げれば「見える化」、予算編成の透明化の一環だと。ですから決してパフォーマンスにせずに、しっかりと国民の皆さんの前で、優先順位が一定程度つけられるような、そういう手法にしてもらいたいという意見が政調役員会でも本日の予算編成に当たっての閣僚打合せでもあったということを御紹介させていただきたいと思います。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問) )先ほどの発言についてちょっと細かくお聞きしたいのですが、円高の懸念で総理が非常に危機感を持っている、本日中に何らかの発言があるのではということですが、これはどういう形で行われるのでしょうか。
(答)総理から、今日恐らく、今後の方針についての一定の発言があるのではないかと思いますし、そのことはおっしゃっていただいて結構だということでございました。
(問)閣議の中で、総理がそういうふうに言うという発言があったということですか。
(答)中身についてはおっしゃいませんでしたけれども、この円高・株安には非常に危機感を持っているので、本日、今後のあり方について一定の発言をしたいと、そのことは会見でおっしゃっていただいて結構だと、こういう話でございました。
(問)代表選ですけれども、小沢さんの出馬が決まりましたけれども、どういう代表選を望むかということと、あと小沢さんには政治とカネの問題がありますが、そこは小沢さんはどう説明するのか、いかがでしょうか。
(答)私は、この代表選は本当に最終的な構図が固まったのかというのが、ちょっとまだわからないという部分もあるように感じるところも若干あるし、仮に代表選になるのであれば、昨日も申し上げましたけれども、この国のあり方をめぐって、政策論争で戦うという代表選であるべきだと考えます。
(問)小沢さんの政治とカネに関してはどうでしょうか。
(答)先ほど申し上げたように、そこはまだ最終的な構図が、私は100%固まったとは思っておりません。
(問)その100%固まっていないということは、どなたかが降りるか、あるいはさらに増えるかということでしょうか。
(答)それは見通しの話でありますので何とも申し上げられませんが、ただいずれにしても、それぞれが御自身でどういう説明をされるか判断されるのではないかと思います。そういうことも含めて、恐らく投票権を持っている方々は判断をされると思います。
(問)小沢さんサイドからすると、挙党態勢が築かれなかったので出馬したというような受け止め方もできるんですが、その挙党態勢が築かれなかったという小沢サイドの発言についてはどういうふうにお感じになりますでしょうか。
(答)私は、「全員野球がいい」と申し上げてまいりましたし、恐らくそのことは、菅総理も変わらないのではないかと思います。挙党態勢という意味が何を指しているのかということに尽きるのではないかと思います。
(問) 大臣は、以前から菅総理の続投を支持されていますけれども、今後、代表選に向けてどのような活動で支持拡大を図っていきたいと思いますか。
(答)菅総理を支持するというのはもう昨日も申し上げましたし、歴史に対して責任を持ちたいという姿勢に共鳴をしていますし、菅総理の本領が発揮されるのは正にこれからだと思います。そういう意味で、私は菅総理を支持したいと思っておりますが、大事なことは、もちろん支持をする以上は運動も当然させていただくことになろうかと思います。ただ国民の皆さんの生活に支障を来すようなことがあっては絶対にならないということでありますので、今の円高・株安の経済対策もそうですし、また予算も非常に大事な時期を迎えていますので、やはりそのことを決しておろそかにすることのないように留意をしなければいけないと、そのことをむしろ肝に銘じて、同時にでき得る運動を展開するということではないかと思っております。
(問)鳩山前総理は小沢さんの支持を表明しましたけれども、これについての所感、受け止めがあればお願いします。
(答)これはちょっと事情がまだよく飲み込めないので、何とも申し上げようがございません。
(問)今回、こういった激突になることで、党内には代表選後は分裂もあるのではないかという声もありますが、玄葉大臣として今どういうふうにお感じでしょうか。
(答)先ほど申し上げたように、私はこのまま代表選が本当に行われるとは思っていません。ただ、どういう戦いの構図になってもそういうことがあってはならないと考えております。

(以上)