玄葉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年8月3日

(平成22年8月3日(火) 8:39~8:45  於:院内閣議室前ぶら下がり)

1.発言要旨

 今日の閣議では、特に御報告することはございませんでした。閣僚懇も発言はありませんでした。

2.質疑応答

(問) 民主党代表選ですが、日程も決まって、各グループの動きも活発になっていますけれども、大臣の考え、今後の行動はいかがでしょうか。
(答)とにかく代表選はルールに則って、出るもよし、出ないもよしということではないかと思っています。今の日本の危機は深く、待ったなしという状況でありますので、やっぱりこの危機にしっかりと対応できるよう、総理がしっかりトップリーダーとしてやっていくことが良いのではないかと思っています。
(問)代表選をにらんで、小沢環境大臣など複数の勉強会が立ち上がる動きがありますけれども、こうした党内の動きについてどう御覧になっていらっしゃいますか。
(答)それはどんな意図なのか、ちょっと本人にこれから聞いてみます。ただ、今の国家的な課題に対して、待ったなしの状況に菅総理の下でしっかり対応していくというのが私はよいのではないかと思っています。
(問)現在は財政再建の一方で経済成長も強く求められている中で、一方で民主党の専売特許である歳出の削減というのもありますが、代表選ではどういった点がキーワードになっていくとお考えですか。
(答)私は今やっていることは、基本的に正しいと思っています。総選挙のときの税制改革の持ち出し方がよくなかったのであって、もう一回きちっと順番を間違えないで実現していくことが大事で、まずは経済を名目成長率3%にすると、そこに集中しつつ、民主党の専売特許でもある、いわゆるプライオリティの確立というか、無駄遣いの根絶をしっかりやり遂げていくと。その中で社会保障制度を維持、あるいは機能を強化するために税制の抜本改革も行っていくという順番できちっとやり遂げることが今の日本にとっては、最も大切なことだと思っていますので、それがやれる人でないといけないと思います。
(問)昨日の予算委員会で、総理のほうから野党にも協力を求めるというような発言もありましたが、実際の予算編成作業の中で与野党間の協力というのはあり得るのでしょうか。
(答)以前、私も予算編成は政権そのものなので、我々の考え方でつくらせてもらった後、国会で修正が行われるということは、可能性として排除しないということを申し上げました。基本はそうだと思いますけれども、まず自分たちの考え方をきちっとさせつつ、しかし、実際には税制改革関連法案とか、特例公債の法案は野党の協力がなければ通りませんから、そういうことは当然どこかで見越しながら、他の野党が一体どういう考え方なのかということをしっかりと見極めることができたら、それに対して一定の配慮をするということは可能性としてはあり得るのだろうと思います。それは今までの自民党政権でもあったことです。1998年の小渕内閣は正にそうだったと思いますので、大事なことは視座を保つというか、まず自分たちの考え方をきちっとさせる。しかし、一方でそれだけでは法案が通らないという現実もきちっと見据えると、その両方が求められるので、そこら辺りはこれからしっかり考えていきたいと思います。

(以上)