中井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年8月10日

(平成22年8月10日(火) 10:47~11:00  於:中央合同庁舎2号館18階第4会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。ここで記者会見をさせていただくのは久しぶりのような気がいたします。
 今日は、一般案件として、内閣総理大臣の談話が冒頭読み上げられました。その後、案件処理、あるいはまた政令、人事、報告等々、盛りだくさんでございました。
 談話につきましては後からまた申し上げますが、その他のことで申し上げることは、川端大臣や私や自見さんが海外へ行かせていただくということの了解がありました。
 それから、人事院から一般職の職員の給与についての勧告等について、総務大臣の発言がございました。これは引き下げに関してでございます。
 それから、月例経済報告、また長野県の知事選挙の勝利、こういったことについての話や決定が行われたところでございます。
 閣議了解事項で、平和祈念事業特別基金の理事長、あるいは原子力研究開発機構理事長の後任等が了解されたところでございます。土木研究所理事長、日本環境安全事業株式会社代表取締役、こういうことが決められました。
 それから、閣議は今日の後、緊急の事態がなければ、特段の案件がなければ次は20日まで取りやめるということになりました。次回は20日でございます。しかし、緊急事態があれば直ちに招集される、こういうことであろうかと思っております。
 また、臨時国会がいつあるのか、秋と、こう書いてありますが、提出予定法案について官房長官から閣僚懇で話があったところであります。
 直嶋さんやら荒井さんから、APECの事前の成長戦略会議について報告がありました。大分であったところでございます。
 続きまして、談話のことにつきまして、一、二、確認というお話と、それから2人ほどからもう少し早く相談したくれたほうがよかったという話がありましたが、これは私自身は、今回のことは官房長官を中心に外務大臣等が努力されたことだと思って、余り事前に早くから議論すべきことではないんだろうと思っています。私自身はああいう形で未来志向を訴えられて、この後、李明博大統領と電話で会談をされて、総理みずから記者会見をされる、こういうことでありますから、日本と韓国との間がさらに未来に向かっていろいろな面で友好、また親善、そして協力、協調、こういったものが進むように願ってやみません。
 あとは、北沢大臣から、私が今申し上げたようなものと同じ前向きな総理の談話に対してのコメント、それから、同時に長野の知事選挙の勝利の報告がございました。
 長妻さんからは、今日、皆さんが御報じになられました法案改正後初めての臓器移植が行われたという報告があったところでございます。
 なお、この談話につきましては、国民新党の側からも一言お話があったところでございます。それは官房長官が亀井さんに電話を入れて事前の話をある程度された、こういうことも含めてのお話でありました。
 以上、私のほうからの閣議の報告でございます。

2.質疑応答

(問) まず一つ、今回の談話は日韓の連携を進める象徴という面もあると思うんですけれども、このことが北朝鮮の拉致問題解決に向けてどの程度影響してくるかという見通しと、あと、閣議の中でお二人からもう少し早く相談すればというのはどなたがどういう。
(答)どなたからとは言わないことにいつもなっておりますので、公の記者会見の席では私からは余り言えません。
 こういう機密を要するというか、総理大臣の談話という極めて特異な問題をそうたくさんで議論する問題でもないと僕は思っています。文章的にも極めて未来志向と、こういうことが強くうたわれていると。日本と韓国と2カ国間、100年、こういう思いで出されたというところで、非常に意義があるんではないかと私は考えています。
(問)商船三井のタンカーの件ですけれども、国交省のほうから警察庁のほうに鑑定の依頼などもあったようなんですが、警察としてはどういった取り組みを今後していくということになるんでしょうか。
(答)一義的には、海上保安庁の担当になると聞いておりますが、海外のテロ集団過激派の情報等について、海上保安庁にできる限り連絡をとっていく。また、海上保安庁にもそれなりの能力が十分おありだと思っていますが、警察には証拠品を分析・判断する専門家も、あるいはまた装置も種々にありますから、海上保安庁が収集された証拠を私どもに少しお渡しをいただいてお手伝いをしたい。何といっても、早くどういう事案だったのか確定をする、そのことがまず第一。
 それから、2つ目には対策をとる。これは日本だけじゃなしに国際的な協調の中でやるんだということを含めてやっていきませんと、本当に経済、社会生活全体に暗い影を投げかけると心配しています。全力を上げて海上保安庁と一緒に事案の解明に努力してくれると期待しています。
(問)終戦記念日の関係なんですけれども、15日に大臣は靖国神社を参拝するお考えはございますでしょうか。
(答)僕は去年母親を見送りまして、今年は初盆でございまして、私の郷里では初盆は非常に大きな行事でありまして、子ども、兄弟、皆帰りまして静かに故人を偲ぶということになっています。13、14、特に14日が主な日で、15日はお寺で後じまいで祭壇を処理したりということがございますので、残念ながら、東京へ出るのは夕方、夜遅くになります。まことに敗戦の日の記念日に出席いたしかねると考えています。
(問)日をずらして行かれるということも今の段階ではお考えではないと。
(答)今のところ、私は自分の祖父とおじさんとがまつられておりますので、個人的に毎年何回かお参りをしています。そういう形でのお参りはあろうかと思いますが、日を決めてとか、大臣としてどうだこうだとか、そういうことは今考えておりません。淡々とお参りをいつかしたいと思っています。
(問)そうなると、献花料というのもポケットマネーということでしょうか。
(答)特にそういう献花料というほど、上へ上がったこともないし、下のほうでお賽銭箱に入れて静かに私の祖父とおじさんと、そしてたくさん亡くなられた方々の御霊にお祈りをするというのが長年の私個人の習慣ですから。

(以上)