中井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年3月19日

(平成22年3月19日(金) 8:47~8:57  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。遅くなりました。
 一般案件、提出案件、法案、政令、人事等々が決められました。政令の中では、警察官の職務に協力援助した者の災害給付に関する法律施行令の一部を改正する政令、これが決定をしたところであります。
 その後、厚労大臣から春闘の状況について話がありました。
 総理大臣から御発言がございまして、東アジア共同体構想に関する今後の取組についてということで、5項目にわたって御指示がございました。その中で、経済連携の推進、気候変動をはじめとする環境問題への地域的対処、防災協力や災害対処・いのちを守るための協力、海賊対策、海難救助をはじめとする「友愛の海」をつくるための協力、人の交流をはじめとする文化面の交流云々ということで、5月末を目処として取組を取りまとめていきますので、関係閣僚におかれては、それぞれの狭い省益にとらわれない大胆かつ積極的な取組をスピード感を持って立案し、実行してほしいと、こういう強い御要請がございました。これを受けて、官房長官から厚労大臣、あるいは外務大臣、文科大臣、直嶋経産大臣等々に発言を促すものでございまして、それぞれ御発言なされまして、仙谷さんやらからも御意見がございました。私は黙っておりましたら、突然「中井さん」と、こう言うものですから、防災・災害について考えていることを含めて申し上げ、警察庁長官が韓国を訪れて韓国の長官と既に中国に東アジア構想、警察の共同作業、こういったものを提言していこうということを御報告をした次第であります。
 その中で厚労省の人の受け入れ、特に福祉関係、これについて日本語の試験をするというのはひど過ぎるじゃないかということで議論が仙谷さんから提示されたところでございます。前原さんもそういう発言をなさいました。私はこのとき少し考えておりましたので、普段から。それも障害になっているが、厚労省の外郭団体が手数料を取っておるじゃないかと、人一人幾らと。こういうことをやめてほしい。外国人労働者受け入れに関して、役所の天下り団体が監督をして金を取るというシステム自体がおかしいということを申し上げておきました。そのほか、独立行政法人の長の人事について幾つか御報告がございました。そのようなところで国会が終わったところでございます。
 松野官房副長官と少し制裁の4月期限が来る問題や、あるいは少し違った観点からの取り組みと─制裁ではありません。について少し議論をして、こちらへ帰ってまいりました。
 以上です。

2.質疑応答

(問) 大臣の所管外ではあるのですが、クロマグロの禁輸が否決されたということについて、閣僚として一日本人として大臣の受けとめをお聞かせください。
(答)大変よかった。しかも、皆さんの予想とは大いに違った結果だった。今日は始まる前の懇談の席やらでは赤松農水大臣が拍手で迎えられました。私は前の閣議で大丈夫かと申し上げただけに、「赤松さん、あなたは国内の選挙だけやなしに海外の選挙もうまいな」と、みんな「そうだ、そうだ」と、赤松さんから外務省にも随分厄介かけたんだということの御披露がございました。本会議に向けて油断なきやるということのようでした。だけど、大変外交的に日本の主張が通った、うれしい限りだし、国民が本当に心配せずにマグロを食べられるということはうれしいことだと思っています。
(問)2つあるんですが、今言及のありました松野副長官と少し違った取り組み、制裁で。
(答)北朝鮮人民共和国のことです。
(問)あともう一つ、先ほど厚労省の外郭団体がお金を取るのはというお話が。これについて、例えば長妻さんからは何か。
(答)いやいやありませんでした。厚労省だけやなしに、ほかの省庁もありますし、警察のOBも行っているところもありますから。
(問)昨日、生方議員が党の執行部を批判したということで解任されました。今回、党の執行部の今回の背任の対応について、大臣として受けとめ、どう見ているか教えてください。
(答)昨日、7時過ぎでしたか。会食の席へ電話で副官の一人からこういう方向になるという話を聞きました。党の人事は党で鳩山さんが御一任されてやっているわけですから何も申し上げることはありません。ただ、今日亀井さんが隣で「中井さん、あれはまずいんじゃないの」という話しかけをしてきましたから、高嶋さん始め、参議院の皆さん、特に参議院の皆さんは労働組合の御出身の方が多いのですね。そうすると規律とか、組織で決まったことを外で物を言うというやり方にどうしてもなじまないのですね。ところが、生方さんは新聞記者の人ですから、もう言いたいことを言うと、皆さんに当てつけているわけではありませんが。慣れていらっしゃるから、どうしても外での発言になると。ここら辺の違いが少しお互いのみ込めなかったのかなという気はしますが。ただ、旧民主党的に言えば、責任にあるポストにある人が責任を考えずに発言するときが時々ある。やはりそれだけの発言するときには、自分も出処進退をきちんとしていかなきゃだめだ。だから、そういう意味では自民党の今ごたごたしている様子が、園田君が幹事長代理かなんかを辞表を出して行動するというのは、それは一つの筋だと僕は思いますが。生方さんにしてみたら副幹事長というのは、そんなポストじゃないと思っているんでしょう。しかし、副幹事長で一生懸命政権支えて、与党として役割を果たすんだと、汗水流して頑張ってくれている、僕らのところへもきちんと連絡入れてくれている人たちから見れば「何だ」ということになるのかな。そんな感じがします。

(以上)