中井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年2月26日

(平成22年2月26日(金) 8:54~9:06  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。
 案件処理が数件ございまして、取り上げて御報告申し上げるようなことはありません。
 その後、総務大臣から、国家公務員法第106条の25第1項等の規定に基づく報告についてという形で報告がなされました。これは、平成21年10月1日から12月31日までに管理職職員であった者が独法行政法人等へ再就職状況をしたときの届け出でございまして、私ども警察庁は地方を含めて4名でございました。
 それから、同じく総務大臣から消費者物価指数についての発表がございまして、1年前に比べて1.3%の消費者物価指数の下落、前月比は下落幅0.4%等の発表がございました。
 それから、福島大臣から自殺対策強化月間ということで、例年3月が一番多いということで、例のキャンペーンをやって、一人でも自殺者数を減らしていく、命を助ける、こういうことで協力要請がございました。去年の10月、11月ぐらいから少し自殺者が減り始めております。鳩山内閣になったから減っているわけではないとは思うんですが、こういう空気を大事にして、3月、一番多い時期に少しでも減らせるように、警察としても協力をするようにということで、昨日、担当に申し上げたところでございます。
 終わって、閣僚懇になりまして、五、六人の御発言がございました。それらは、党と内閣の政策決定の一体化、この問題をどう対応するかということでございまして、官房副長官のほうから、現在、党との調整をやっている状況等を含め話があった中で、それぞれに議論がございました。
 終わりましてから、官房長官と私と防衛大臣とで、お互い国会が長いものですから、これらの問題について現状どうだと、どこが問題なんだというところを懇談、雑談をしたところでございます。政策会議等もなかなかお互いなれないものですから、時間のセットの仕方とか、あるいは運び方とか、お互い政権党と政権ということをもっと自覚して、柔軟にこなしていかなきゃならないというようなことを、雑談で官房長官に申し上げていたところでございます。
 以上です。

2.質疑応答

(問) 朝鮮学校の無償化反対について、理由も含めてお考えをお願いしたいんですが。
(答)各種学校というのは税金が投入ができないことになっていますが、地方自治体においては補助金をかなり出しておられると。これについてまで文句を言うつもりはありません。また、法的に固定資産税も免除されている。これは法律の決まっているところでありますから構いません。
 しかし、今回の無償化の施策は、国が国の意思として実行する政策でございますから、国家として、拉致問題に絡んで制裁措置をやっている国の国民でありますから、これはどうなんだろうということは、川端文科大臣に昨年12月、強く申し上げたところでございます。法案がいよいよ審議入りをいたしましたから、これから国会でいろいろな議論の中で、私の意見も含めて、文科省の中で十分こなしていただけるんだろうと思っています。
(問)今の件に関連して、昨日、総理が記者団に対して、中井大臣の考えも1つだと。そういうふうに動いているというふうなことで、無償化の除外ですと、朝鮮学校を除外するだろうと示唆するような発言をしていますが、それについての受けとめをお願いいたします。
(答)先ほどの閣議後で御声援ありがとうございますと申し上げておいたよ。うまく実行されればありがたいことだと思っていますが、しかし、文科省のいろいろなルールや権限もあるんでしょうから、余り僕が口出しをしないほうがいいだろうと思っています。
(問)先ほど総理にありがとうと申し上げたというのは、閣議後の閣僚懇でですか。
(答)閣僚懇が済んで、終わってからだよ。
(問)今のことに関連してなんですが、今日、総理が朝の出邸の発言のときに、記者団に対して、今回除外の方向で考えているというか、最終決定じゃないとしながらも、国交がない国の評価内容だから検討ができないというのが理由だと。決して拉致ということにかかわりがある問題じゃないというような発言をされているんですが……。
(答)それは、方法としてはいろいろな方法があるんでしょう。考えもね。学校にはいろいろな種類もあるし、基準もあるし、各種学校だったら何でもいいというわけではないでしょう。
(問)関連して、川端大臣には昨年12月ということで、またさらに申し入れというようなお話はされましたか。
(答)川端君とは旧の民社党仲間ですし、嫁さんのお母さんは僕らの田舎から出た親戚だし、長い古いつき合いですから、朝から晩までそこらでしょっちゅう会っていますから、今さらこの問題は、あれはどうだこれだと話し合わなきゃならないような仲ではありません。一度言って検討するということであれば、それで十分だと僕は思っています。
(問)さっきおっしゃっていた、官房長官と防衛大臣とで政策会議のセットの仕方等々という……
(答)雑談、雑談。それは僕らが口出すことではありませんから、調整していただけたらいいと思う。だけれども、民主党はまだ若い党ですから、物事をこなすのになれていない方がたくさんいらっしゃるから、どうしてもぎすぎすしたり、不満がたまったりするんですよ。
 僕らでも、部門会議みたいな、政策会議みたいな形で2回ほど可視化の問題を説明して、こういう難しい中で勉強会をつくってやりたいと思うからと言って進めていても、突如、ぼんと可視化がすぐせえという要求が出てくる。そこへ僕も乗り込まなくてもいいのにお邪魔して行ったら、わあっと発言している人は他党の人やら、部門会議やらで出てきた人ではないんですね。だけれども、その場で、そんな部門会議で、やったじゃないか、決まったじゃないかと今さら言うこともないから、いろいろと申し上げると、何だと、あの部門会議は何だったんだろうと思わないわけじゃないですよ。しかし、そんなことを言っても仕方がないでしょう。だから、そういうやり方ですね。だから、ものを言える人は、そういう政策会議へ積極的に出ていく。しかし、その出ていく周知徹底ができているのかどうかとか、その委員会に属している人だけでやっているんじゃないかとか、あるんじゃないかとか雑談しておったんですよ。
 みんなの議員に連絡しているんじゃないかとか、月曜日と金曜日にやられたら会議に出られないという声が、与党の議員だから、月曜日、金曜日も我慢して東京にいなきゃだめじゃないのとか、だけれども、党のほうでは1年生議員は帰って選挙運動をやれと、こう言うから、月曜、金曜はどうしても帰っちゃうんじゃないかとか、そんな雑談ですよ。そういうのをどこかでうまくしょっちゅう調整しながら、こなしていくことが大事なんでしょう。
(問) 確認なんですが、先ほど閣僚懇の中で五、六人の方から発言があって、副長官から党との調整をやっている状況だという説明があったということなんですけれども、その副長官というのは松野副長官でよろしい……
(答)松野君じゃない。もう一人。
(問)松井さん?
(答)だれが何を言ったとは言わないことになっていますから、松野君じゃないというだけですから、それを確認しない、わざわざ。苦労して申し上げておるんだから。

(以上)