仙谷大臣記者会見要旨 平成22年1月8日

(平成22年1月8日(金) 10:54~11:03  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。閣議について報告いたします。
 私のほうから皆さん方にお話をしなければならないことは、私が国家戦略担当大臣に指名をされた関係で、緊急雇用対策本部の本部長代行に、副総理に加えて戦略担当大臣が改めて位置付けられるということでございます。
 それから、地域主権戦略会議のほうにも、構成員の中に国家戦略担当大臣が改めて位置付けられると。これは、従来から行政刷新担当大臣として位置付けられておりましたが、さらに戦略担当としても、そういうポジションとして参加せよということでございます。
 それから、成長戦略策定会議についても、議長は総理大臣、議長代行が副総理ですが、副議長として官房長官、国家戦略担当大臣、経済産業大臣となっていて、ここに改めて参加をせよというお話でございましたので、御報告を申し上げておきたいと存じます。
 とりあえず以上でございます。
 御質問がございましたら、どうぞ。

2.質疑応答

(問)閣議・閣僚懇の中で、総理から今回の人事について、お話は何かございましたでしょうか。
(答)緊急にこういう形になったんで、御了解されたいというお話でありました。ほとんどそれについては御意見はなかったですけれども、官房長官から抱負を求められましたので、微力ではありますが、これだけ多種多方面の担当として指名を受けたんで、是非各大臣の御協力をお願いしたいと、こういうふうに申し上げておきました。
(問)新たに財務大臣になられた菅財務大臣が、昨日の記者会見で、円安について容認するような発言をされたんですけれども、大臣として、受け止め、お考えがありましたら。
(答)私は、為替の問題は、基本的に市場の動向をよく注視するということ以外には申し上げる筋合いではないということ、政治の立場に在る者は、特に経済財政、金融にある種の影響を与えかねないポジションであればあるほど、余りレートの高い、安いを言わないほうがいいというのが持論でございまして、今の段階でもそう思っております。
(問)財政再建の中期財政フレームの話については、今後、新たに大臣が戦略担当大臣になられて、どういう形で進められていくのか、例えば月内に、近く会議をやったりだとかというお考えはありますか。
(答)多分、12日の閣議の後の閣僚懇で時間をとって議論をすると。その中で、207兆円の組み替え問題というのを1つ念頭に置いて、各省各大臣からもお話ししていただきたいということであります。そこで財政の規模、それから、もちろんこれは名目経済成長率とも関係がございますし、各省の事業についてのプライオリティのつけ方というのも大きく影響するということで、特に事業官庁等々の事業についての展望というのを踏まえながら、しかしそれはそれとして、財政は財政で、国と地方の長期債務残高が八百数十兆円になることも併せて考えながら、今、議論になった為替の動向、各国の経済状況等々を見ながら、短期的というか、二、三年をめどとする財政の問題、あるいは経済に与える政府支出の問題について、さらに5年ぐらいのタームで我々が考えるべきことを早急に議論しなければいけないと思っておりますが、来週とか今月中にとかということは、今のところはまだ考えてません。今、国会がどのように始まって、どのように予算審議等々も展開されていくのか、こちらの体の拘束度合いみたいなものがわからないものですから、ちょっと今のところ、余り具体的にどこから始めるかというのはまだ考えていないところです。
(問)政治主導確立法案についてお尋ねします。今、調整が続いていると思うんですが、その中で副大臣、政務官の増員というのは、閣法と議員立法のどちらが望ましいと大臣はお考えでしょうか。
(答)これは国会法の規定とも関係するんだけども、基本的にはやっぱりこれこそ内閣主導でと。最終的な提案形式は、どうしたほうがいいのかというのは、日本の議会と内閣との関係として、まだまだ成熟して確立していないように思いますので、流動的要素があるかもわかりませんが、基本的には内閣主導で法案の中身はつくらないといけないと、こう思っています。
(問)提案方式は議員立法でも構わないと。
(答)僕は昔から議員立法を割とやってきたほうだから、余りこだわっていないんだけど、ただ、あくまでも内閣主導というか、政治主導でなければならないと。その場合の政治主導は、内閣あるいは官邸主導ということが事の性格からいっても望ましいだろうと思っています。
(問)今日、閣議・閣僚懇の中で増員の話というのは出たんでしょうか。
(答)人数の点は、少なくとも私の記憶の中では、具体的、明確に数字の問題としては出なかったように思います。
(問)そういう話はあったんですか、数字までの。
(答)私が意識するような格好では出なかったと思います。

(以上)