仙谷大臣記者会見要旨 平成21年12月11日

(平成21年12月11日(金) 11:13~11:30  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 どうもおはようございます。
 今日の閣僚懇談会でございますが、菅副総理、それから藤井財務大臣からも発言がございましたが、私のほうからも行政刷新会議の事業仕分けへの御協力を謝しつつ、事業仕分けの評価結果、事務事業の横断的な見直しについて、いわゆる横串を刺して、歳出見直し、削減をしていただきたいとお願いをいたしました。それから、マニフェストの工程表に掲げられた主要な事項の実現を図るための新たな財源を生み出していただきたいと申し上げました。これはもう選挙期間中から申し上げておることでありますけれども、そのことについて改めて、求められる歳出削減の金額について、菅副総理、藤井財務大臣と私の三者で確認をいたしましたので、その確認に従って、引き続き厳しく見直しを続けていただきたいというお願いを強くしておきました。
 歳入面におきましても、公益法人等の基金の見直しについて、行政刷新会議における決定を踏まえた十分な見直しを行っていただいた上で、この基金が政府全体の共有の財産となるように、積極的な返納をお願いするという発言をしておきました。
 それからもう1点は、例の独立行政法人の役員の公募でありますが、そろそろ整理がついて、選考委員会が各独法の中で行われるとのことです。その過程の中で、現在、第一次書類選考の結果が各大臣のもとに報告されてきているようでございます。前原国土交通大臣のほうから、このまま推移したらずるずると、いわゆる公募はしたけども、結果としてふたをあけてみたら天下り容認という評価をされる結果に陥りかねない、大多数がそういうことになってはいかんという危機感を持った御発言がございまして、行政刷新会議のほうでもよくチェックをするようにということでございました。それは今、例の国立高度専門医療センター(ナショナルセンター)の問題について、独立行政法人ガバナンス検討チームをやっている中で、あるいはハトミミ・ドットコムを実施している中で、いろんな声が現場からも来ておりますので、そこのことも参考にしつつ、これからどういうチェックのあり方があるのか、時間が余りありませんが、検討したいというふうに思っております。
 私のほうからは以上でございます。

2.質疑応答

(問)総理からの発言というのは何かあったのでしょうか。
(答)総理は今日は御発言ございませんでした。
(問)「三者で確認をした」という、その「確認した」というものの意味なんですが、何を確認したということでお話しされたんでしょうか。
(答)平成22年度予算編成に関する歳出削減について確認しました。菅副総理は、概算要求額から総額6,900億円以上の歳出削減を行う必要があると発言をされております。この金額も含めて、さらに横断的な見直し、あるいは事業仕分けの評価結果を踏まえた見直し、こういうものについて各大臣に協力を求め、努力をされたいということであります。
 それから、三者で合意した中身のもう一つは、各府省の歳出削減額につきまして、本日、財政当局から金額を伝達するということです。その金額についても昨日三者で確認をいたしております。
(問)その金額の総計が今の6,900億円になっているということでしょうか。
(答)そうですね。
(問)6,900億円という数字は、事業仕分けをやられてきた大臣としてはどう思われているんですか。
(答)仕分け結果については、20%だとか30%の削減と書いてあるのもありますけども、見直しを行うということしか書いていないのもございますので、そこを定性的な意味でやり方を見直した上で、このぐらい減額するということがそろそろ出てきている部分もあるんでしょう。あるいは6,900億円以上ということで私どものほうはここで金額を決定しましたから、6,900億円以上の1兆円になろうとも、1兆5,000億になろうとも、それはそれでありがたい話でありますが、今のところはここまでは何としてでも頑張って歯を食いしばって各府省頑張れと、こういう話であります。府省ごとの金額も伝達される文書には記載されていると思います。
(問)当初、来年度予算については、95兆円の概算要求から92兆円ぐらいになる姿が望ましいと大臣はおっしゃっていたと思うんですけれども、今のお話だと削減は6,900億円以上ということですけれども、その数字の違いというか、相場感についてはどう見ていらっしゃいますか。
(答)必ずしもその問題は関係ないと思います。総額をどのぐらいにするのかということは、もちろん税収の見込みと国債発行額、その他収入の問題であり、また、景気動向如何ですから、92兆円というのは、ドバイ・ショックが起こっていない時点での話です。私は今の時点でどんどんどんどん大きくすればいいという主義ではありません。一番大事なことは、現在の時点では財政規律だと思っております。プラグマティックに考えていかなければいけないなとは思っておりますが、しかし、何よりもやっぱりこの時点での一番大きな我々の課題は財政規律だというふうに思っています。
(問)その点で、予算編成の基本方針に国債の新規発行額44兆円というのを明記しない方向だという話が出ていますけれども、そのことについてはどうお考えですか。
(答)それは菅副総理も基本方針をお書きになるんでしょうから、そこでどのように表現されるかだというふうに思います。基本方針が少々党との関係もあってまだできていないということもあって、当面の予算編成作業について、具体的にこのぐらいは最低限切り込んでもらわなければなりませんよと、こういう話だと理解いただければいいと思います。
(問)大臣としては基本方針に何らかの数字を盛り込むべきだというふうに。
(答)財政規律についてちゃんと書かなければならないというふうに考えております。
(問)数字という意味で。
(答)もちろん、メッセージ性から言えば当然書かなければならないと思っています。
(問)先ほどの6,900億円の話なんですけれども、6,900億円の積算根拠をもうちょっと具体的に教えていただけないかなと思うんですけれども。
(答)それは私よりも財務当局のほうに聞いてください。余り中途半端なことを申し上げてもよくないと思いますが、多分、今ごろ数字の出た紙が出ていると思います。
(問)6,900億円なんですが、事業仕分けの結果ですけど、これは各社の集計によって数字はいろいろと議論はあると思いますが、1兆6,000億円から1兆8,000億円というのが大体各社の相場だったと思うんですが、それよりも大幅に少ない数字というふうになっていますが。
(答)それはだけど、上、下どちらか大きい方の数字をとっての話じゃなかったですか?
(問)各社大体下の方でとっていると思います。
(答)そうじゃなくて、削減額だけではなく、基金とか埋蔵金的なものも併せて、それで例えばあっちで8,000億円とか、こっちで6,000億円とか、つまり減らすほうで6,000億円で、増えるほうで1兆とか8,000億円、僕はそういう理解だったんですけれども。
 だから、削減について言うと、皆さん方の予測した範囲内、つまり事業仕分けそのものと横串でどのぐらい刺せるのかということです。僕はもうちょっと横串のほうは期待したんですけども、なかなかその辺が厳しいということかと思います。
 ということは、総額としては、事業仕分けの結果にプラスして横串を刺して削減をし、さらにそこからシーリングでもかけるかということ、これがやっぱり僕は財政規律の上で必要なんじゃないかという主張をしなければいけないかなとも思っています。
(問)44兆円の国債発行についてですけれども、基本的にはこれは守るべきだというお考えで変わりはないですか。
(答)私は変わっておりません。
(問)ただ、先ほどの6,900億円という話を聞くと、税収も37兆円に届かないぐらいだということになれば、単純に計算しても44兆円というのはなかなか難しいんじゃないかというのが相場感ではあると思うんですが、どういうふうにすれば44兆円を守り切れるのか。
(答)それは一つは、余りオーソドックスじゃないですけども、その他収入をどのぐらい稼いでくるかという話でしょうね。あるいは税収見込みが、今年度の税収は37兆円を切って36.9兆円になるけども、来年度どのぐらいを見込むかと。大幅にそれが50兆円になるというような破天荒な話はないと思うけども、収支どのぐらいを見込むかと。それはこれからの景気経済動向を、世界の経済をどう見るのかということなんでしょうね。だから、ドバイショックの影響を、ヨーロッパ、あるいは新興国の金融がどう動いていくのかというのはもうちょっと様子を見なければわからないかもしれないし、専門家にちゃんとした分析を聞いて論理を立てたほうがいいかもわかりませんね。
(問)6,900億円の話なんですが、そこからさらに横串を刺すなどしてプラスアルファの削減を求めていくということになるんですが、このプラスアルファの分は額的にはどのぐらいを期待されているのか。
(答)そこは私のところではそんなに精査してないですから、むしろ財務当局のほうに聞いていただいたほうがわかると思います。
 これは、評価の仕方にもよるけども、今度の刷新会議の事業仕分けから出てくるこの6,900億円も、やっぱりまあこんなによく削れたねという評価もないわけではない。それから、こういうふうに表に出すことによって、国民の皆様方に予算というもの、あるいは税金の使い方と負担のあり方について問題提起ができた、議論が巻き起こった、国民に関心を持っていただいたという評価のほかに、それはやっぱりこういうやり方でないと6,900億円でも削減できなかったんではないかという評価もあるところです。現に今までは見えないところでやってきて、ほとんどそういう削り込みというのはできなかったというのが実態でしょうから。私は、全体の財政状況から見れば、いつも申し上げていますように、平常時であれば、カナダのプログラム・レビューみたいに25%ぐらい切るとか、そういうをやらなければいけない時点というのは来る可能性があると今でも思っています。
 ただ、今の景気経済動向は、余りそれをやる環境ではないということも十分承知しておるつもりです。
 テレビを見ていましたら、高校卒業見込み者で求職活動をして就職の決まった方が4人に1人ぐらいとのことで、氷河期と言われた時期よりも大変厳しい状況に企業はなっているということでありますから、そこは政府支出というか、政府からのサプライサイドの強化になるのか、デマンドサイドを強化するのか分かりませんが、いずれにしても、全く何もしないでいいという話にはならないので、先般の事業総額24.4兆円程度の緊急経済対策を決めましたから、ここは皆さんに御了解をいただきたい。
 ただ、中長期的な問題がありますので、それもどこまでなのか、5年なのか3年なのか、2年なのか。つまり、来年1年は何とかこの景気回復という方向性の政策をとらざるを得ないと思いますけれども、中期的にはやっぱり財政規律が何よりも大事だと思っています。そのことが子ども第一というか、チルドレン・ファーストというふうに言ってきた民主党の、あるいは三党連立の最も基本のコンセプトだから、そこはやらないといけないと思っているところです。
(問)全く別件のことで大変恐縮なんですけれども、昨夜、大臣も御出席された7奉行の会というんですか、それについてなんですけれども、小沢幹事長が訪中されている間に、小沢幹事長から少し距離を置いていると見られる方々が会合を持ったということで、小沢幹事長への牽制なんじゃないかとか、そういう見方もありますけれども、それについて。
(答)そういう物語にするのを好きな方が物語にしているだけの話だと私は思っています。これは渡部恒三先生を囲む会で、樽床議員が現職の頃から3~4カ月に1回、渡部恒三先生が国対委員長になられた前後からやっていたのですが、樽床議員が2005年の9.11選挙で落選されて、メンバーからいなくなっていたんですね。今度見事に復活されたんで、じゃあお祝いしようよと、それはあらかじめ決まっている話で、小沢幹事長の訪中とも日程的にも関係ないし、鳩山総理のインドネシアですか、バリ、そこへ行かれるお留守とも全く関係ない。
 幹事は玄葉議員で、つまり選挙区が福島県ということで、ずっと彼が最初からやっていて、日程はずっと前から決まっていた話ですから、そんな小沢幹事長がどうのこうのとか、それはもうまことにあなた方がそういうふうに仕立てればおもしろいというだけの話で、何ら関係ないです。旧交を温めたと、あるいは樽床議員の復帰を心からみんなでお祝いしたと、こういうことです。
(問)まもなく今年の一文字という、漢字一文字が毎年恒例でやっているんですけれども、大臣にとって今年の一文字というのは何かありますか。
(答)何ですかね。僕の感想だと開始の「始」じゃないかな。「始まる」じゃないかな。新しい時代が始まったと、新しい時代を始めなければならないと、新しい政権が始まったという「始」だと私は思っておりますけども。
 ありがとうございました。

(以上)

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