仙谷大臣記者会見要旨 平成21年10月27日

(平成21年10月27日(火) 10:43~11:00  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 閣議の御報告は、今国会での提出法案が閣議決定されたということであります。
 私の持ち場と大いに関係があると思われるのは、例の独立行政法人の地域医療機能推進機構法案要綱でありましたので、閣僚懇談会で、この問題についてはガバナンスの問題があるので、そして、既に4月から始まる国立がんセンター以下のナショナルセンターの問題が独法改革と絡んでおるので、要するに、ガバナンスをどうつくるかと。国民のための、あるいは患者本位の医療を、そして高度医療専門機関でありますから、研究も先端医療についての実験的な試みもやっていただかなければなりませんので、そういう使命を十二分に果たせるような、ガバナンスが確立できるような検討チームをつくるべきだという提案をいたしました。おおむね了解を得られたと思って、具体化をしていきたいと思っております。ナショナルセンターと、それから地域医療、要するに、もうちょっと有り体に言えば、社会保険病院と厚生年金病院と船員保険病院ということになりますが、そのガバナンスのあり方を検討すると、こういうことでございます。
 その他、各大臣から、公益法人、特に政府周辺公益法人4,600ということでありますが、この改革に天下り問題が絡むわけであります。それから、例の随意契約問題が絡むので、この問題に早く改革方策を考えるべきだと。
 それから、先ほどの独立行政法人については、独法通則法が2国会にわたって改正案が吊るされたままで廃案になっておりますので、これを推進したほうがいいのではないかと。つまり民主党なりの改革を施した上で、通常国会で提起したほうがいいのではないかと、こんな議論も行われたところでございます。私の守備範囲での関係でいいますと、そんなことでございました。
 御質問をどうぞ。

2.質疑応答

(問)行政刷新会議のワーキンググループの選定についてなんですが、昨日、平野長官が小沢幹事長に謝罪をしました。大臣は、今日、小沢幹事長に会って説明をされることはあるのかということと、それから謝罪する必要はあると考えていらっしゃいますか。また、党側とのすり合わせが十分にできなかった原因は何でしょうか。
(答)皆さん方は謝罪とかなんとか書いてありますけども、私は、見ておるわけではありませんので、皆さん方の中でもその現場を御覧になって、中継的に書かれた方はいらっしゃらないと思うんですね。そこは大人と大人の関係ですから、どこかで情報が詰まっておったということについて、官房長官のほうが、後輩ですから、何らかのお話をしたということだろうと私は推測していますが、いずれにしても、御心配いただいているこの仕分け人の問題については、これはもう早晩というか、今日少なくとも明日の午前中には決着がつくと、そういうふうに思っております。
(問)小沢幹事長に会われて、事情を説明されると。
(答)多分こういうことが、政府としては、行政刷新会議としては考えておると、党側の御理解もいただきたいという話になると思います。
(問)この党側とのすり合わせが十分にできなかった原因は何でしょうか。
(答)いろいろあるんでしょう、それはね。
(問)関連ですが、仕分け人の見直しなんですが、党側から指摘があった衆議院の当選1回生だけを外す方向なのか、それとも全面的に仕分け人の人員を見直すというお考えなのか。
(答)ゼロベースで考えています。昨日も、テレビの後のぶら下がりで御説明したと思いますが、皆さん方は、どうも仕分け人がバッジのついた方だけが仕分け人というふうにお考えになっている趣があるのではないかということに、ちょっと昨日のテレビの現場でも気がつきまして、ちょっと愕然としたのでありますが、そもそも仕分け人は、中心は民間のその種の有識者といいましょうか、あるいは経験者といいましょうか、そういう方が仕分け作業の中心と。そこに議員も参加をして、よりパワフルにやっていくと、こういうイメージでありますから、そこはひとつ御理解をいただきたいなあと思います。
(問)基本的に新人については、党の意向もあって、基本的には新人はそのメンバーには入れないということですか。
(答)新人の方々が国会が始まってお忙しいとすれば、メンバーに入れたとしても、そこは実質的に作業できないわけですから、働けないわけですから、それはどの程度のお忙しさなのかというようなことも含めて、これから考えたいと思っていますが、余りオール・オア・ナッシングの二者択一、デジタル系の思考ではいけないんじゃないかと私は思ってますけども。
(問)今のお話に関連して、とすると、その大臣のお考えとして、ゼロベースというお考えになって、国会議員の仕分け人も入るということは間違いないと思うんですけれども、その方々の役割はどういうイメージを持たれているのか。つまり、先週の段階では、事業を240なり、その範囲で絞る役割を担っているということを枝野さんなんかはおっしゃってますけれども、新たに選ばれる方々の役割というのは、どういうものをイメージされていますでしょうか。
(答)いやいや、絞る役割と枝野君が言ったかどうかわかりませんけども、そこは、むしろ240なら、240というのはむしろメディアの方がつくった数だと僕は思っていますが、200から300の中で、200から300を選んでくる価値判断に別に政治家だけが関与するんじゃなくて、政治家も当然政治家的な価値判断をするという意味だと私は思うんだけど。選ぶのは政治家グループがやるってみたいな、何でそういう単純な図式でとらえてしまうのか、よくわかりませんけれども、事務局も今一生懸命作業をしているわけですよね。だから、そこで1,000出してくるのか、500出してくるのか、事務局が用意するのか、それはわかりませんけども、その中で選んでいくのが共同作業ということになると思うんですが。
(問)先ほど閣議の中で出たナショナルセンター、地域医療の話なんですけれども、この検討チームというのはどういうイメージで、体制、スケジュール感を考えていらっしゃるんでしょうか。
(答)ナショナルセンターについては4月に発足するわけですね。多分、これは年内に人事を決めないといけないと思うんですよ。皆さん方ご承知のように、独法ですから、人事の承認権──権というと大げさ過ぎかもわかりませんが、官房長官が承認しなければトップが決まらないんですよね。トップが決まらないと、トップのイメージするガバナンスのもとでの役員構成、あるいはその下のとりわけ高度医療という使命を帯びた存在ですから、そこの体制をどうしていくのかというのが決まってこないということで、今までの国立の機関であったときは、会計がどんぶりなんですね。貸借対照表もないとかという、そういう我々から見ると非常に危うい仕組みの中で、一つ一つ、6つの独法を独立させてこの社会の荒波の中に出すということですから、財務会計的にも、人事的にも、あるいはガバナンスのあり方を、これはやっぱり一遍使命に応じた、あるいは目的に応じた存在として、正に日本の社会の中で喜ばれる存在というのか、そういうものに仕上げていくためにはどうしたらいいのかという、そのことを一遍各省庁で考えようじゃないかと。
 もうすぐお気づきになると思いますが、多分ここは厚労と文科がそういう一つの目的に向かって、まずは協力、協調するという体制ができないといけませんし、さらに今までの総括をすると、会計がどんぶりだと申し上げたけども、財務的にも大変現状のままでは問題があるわけですね。これをこのまま大きい借金を背負って出ていくということになると、むしろ建物は残るけれども、あるいは機関の名前は残るけれども、有能なお医者さんがどんどんいなくなるというようなことが、つまり世の中の今の医療の中でまま見られる医療崩壊的現象になったんでは、この日本の最高峰の臨床と研究の機関ということに位置づけられているところですから、それはそうなってもらわないと、せっかく皆さん方の税金をこれからも運営費交付金という格好でお出しするわけだから、どういう体制で出発してもらったらいいのかということを、これを最近はやりの言葉で言うと、医療経営というか、医療ガバナンスの点からも、高度医療の研究あるいは開発という点からも、どういう体制を保証すればいいのかと。あるいは、これを日々監視じゃないけれども、ある機関を置いて検証するような仕組みというのはあるのかとかですね、そういうガバナンス全体をちょっと議論しておかないといけないんじゃないかということです。そのことは、社会保険病院、厚生年金病院も、これはまた性格がちょっと違いますけれども、地域医療の拠点ということにするということになれば、そういう観点から、これは総務省も入ってもらってやっていかなければならないと、そういうイメージでちょっと検討チームを立ち上げたらどうかということを申し上げておるわけです。
(問)それは事務方で立ち上げて、年度内には何かしらという……。
(答)事務方で立ち上げてという言葉のイメージがちょっとよくわからないけれども。
(問)有識者か何かを入れてという……。
(答)それは専門家をね、例えば公認会計士を始めとする、それから企業経営の専門家なり、医療経営の専門家なり、あるいは高度医療の研究者なり、あるいは現在国立系の経営というか運営に携わっている方とか、それは候補者はそういうことになると思いますがね。
(問)各省の大臣も入るというイメージですか。
(答)いやあ、大臣まで入っても、それはまた小田原評定になるんじゃないかと私は思っててね、それは当然のことながら、副大臣か政務官に来ていただいて意見を言ってもらったり、聞くことはあり得ますけども、もうちょっと専門的な専門家による検討チームがいいんじゃないかと私は思っています。
(問)大臣がチームリーダーになる……。
(答)チームリーダーを決めるのは私だけども、それは素人がそんなところでリーダーになって采配しても、ろくなことはありませんから。
(問)いつぐらいに立ち上げるイメージですか。
(答)事業仕分けが軌道に乗ればやろうと思っています。これは皆さん方御存じのように、それほど戦力が、我が行政刷新会議に現時点では量としてございませんので、質は、私は非常に高い、よくやっていただいていると思いますけれども、余り戦力が分散するとよくないんじゃないかと思っておりまして、ちょっとそれは順番にやっていこうと思っています。
(問)来月中にはということですか。
(答)来月というのは11月ですよね。10月はもうあと4、5日しかないわけですね。それはもちろん、来月中にはそういうのをちゃんとやるということです。
(問)そうすると、今ある改正案を、4月に立ち上がる案というのを全くゼロベースで見直すということもあり得るということですか。
(答)おそらく、独法の法案を、ナショナルセンターは独法の法案を通しているわけですね。ただ、これは附帯決議とかいろいろなものがついているんですよ、そのガバナンスについて。ちょっとお読みいただいたらいいと思うんですが、多分、この地域医療機能推進機構法案も、割と基本法というほどじゃないけれども、大枠、外枠みたいな感じだから、その中のガバナンスをどうしたらいいのかということを検討しなければいけない。それぞれの機能に従ったというか、使命に応じたものをつくっていかなければならないんではないかということを今考えています。
(問)大臣のもとにつくられて、検討チームの結果は大臣に報告してもらうという意味ですか。
(答)それは、行政刷新会議の独法改革のところで一応つくるということにするのか、それとも戦略会議のほうにするのか、それはまだここから先、もう一つ考えなければいけないと思いますが、私はこの間の経緯から見ると、どうも厚労省の手間暇、あるいはその他問題の課題の大きさからいっても、やっぱりちょっと厚労省の外側へつくってあげたほうがいいのかなという気はしていますので、そこは厚生労働省と、長妻大臣とじっくりちょっと話さなければいけないなと、こう思っています。別にこだわっていません。

(以上)

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