前原内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年5月11日

(平成22年5月11日(火) 9:35~9:46  於:国土交通省会見室)

1.発言要旨

 私からは特にありません。

2.質疑応答

(問)高速道路の料金に関して、関連法案の委員会での実質審議が始まらない状況が続いているわけですけれども、新料金の6月実施というのが間に合うのかどうかということについて、現時点での大臣の見通しを改めてお聞かせください。
(答)政務2役で国対とも話をしていただいておりまして、議論していただくということにはなっております。ただいつの段階で法案が成立するのかということ、これに実施時期は関わってまいりますので、現時点においては早く国会の審議を継続していただくということをお願いしている段階でございます。
(問)中国人の個人観光ビザの件について、発給対象を中間所得層にまで広げるという報道がありますけれども、現時点での政府の検討状況をお聞かせください。
(答)私を本部長とします観光立国推進本部というのがございまして、各省の副大臣に集まっていただいて、そして事務局長が辻元副大臣、事務局次長が藤本大臣政務官ということで、実質的なワーキングチームについては、辻元副大臣と藤本大臣政務官にまわしていただいているということであります。大変議論はうまくいっていると聞いておりまして、外務あるいは法務あるいは警察、こういったところの協力を得ながら、議論がうまくまとまっているという話は聞いておりますけれども、現段階において、巷間言われているような中身について発表できる内容についてまだ合意には至っていないということで、なお今継続して議論している最中であるという報告を受けております。
(問)普天間問題の関係について、昨日の夜、大臣は沖縄の仲井眞知事と会談していたようですけれども、どういったことを話されたのでしょうか。
(答)私は沖縄担当大臣ですので、沖縄振興計画があと2年弱で切れますので、どういった考え方に基づいてこれを進めていくのかということについては、事務方で議論をしておりますけれども、やはり大きな方針については、知事さんともお話をしなければいけないということで、意見交換は逐次行っております。
(問)普天間問題についての現時点での政府の説明とかはされたのでしょうか。
(答)私が伺っておりますのは、今日、北沢防衛大臣と会われるということでありまして、私はあくまで沖縄担当大臣でありますので、沖縄振興計画の新たな中身について、今レビューを行っているところでございますので、そういった意見交換を随時行っております。
(問)各社の世論調査で内閣支持率が20%台前半まで落ち込んでいて、特に旧政権下では危険水域と言われるような状況になっています。こうした状況の受け止めと、なぜそういうふうになっているのかという話を総理の進退を含めてという話と、その背景に普天間の問題もあると思いますが、事実上地元の合意を5月末までに得るのは非常に厳しい状況になっていますが、5月決着断念というのはどのような影響があるとお考えでしょうか。
(答)マスコミによっては、先送りとか断念とかという話がありますけれども、私は全くそういう認識は持っておりませんし、昨日の閣僚懇談会でもそういった議論は全くありませんでした。5月までに結論を得ると、決着を得るということであります。ただ、当該地元については、引き続きお願いをしていくということは現実問題として必要だろうということでありますけれども、5月末の決着ということで様々な問題について前に進めていくということについては、私は変わっていないと考えております。支持率は、様々な問題の中で支持率が下がっている面はあると思いますけれども、ただ我々は昨年の8月30日に自民党、公明党の政治の延長線上では、このままでは日本は持続可能ではないと、明るい将来を描けないということで政権を託されたわけでありまして、すぐに成果が出るものもあれば、時間のかかるものもありますので、我々がそこの原点を忘れずに不断の努力で改革を継続していくということが、私は反転攻勢の大きな鍵だと思っておりますので、与えられた職務をしっかりと遂行していく、鳩山内閣をしっかりと支えて自らの責務を果たしていきたいと、このように考えております。
(問)地元との交渉を続けるとなると、決着という言葉とは国民としては違和感があると思うのですが、その辺りいかがお考えでしょうか。
(答)例えば、決着ということについては、アメリカ、地元、また連立与党、この3者が大きなファクターになるわけでありますけれども、当然ながら地元にも賛成論もあれば反対論もあるということでありますし、そういう状況を踏まえれば5月31日というところで100%の方々の賛成を得るということはなかなか難しいわけであります。そういう意味におきましては、継続をしていくということにはなりますけれども、それは先送りでもなければ、5月決着の断念ではないと。つまりは、5月になんらかの我々は決断をして、更にそれを進めていくということに私はなると考えています。
(問)知事と昨日お会いしたということですが、お会いしたということでよろしいでしょうか。
(答)先ほどから申し上げているように、私は知事とは沖縄振興の問題、経済の問題について逐次お会いをして話をしております。今日、私から申し上げるのはその点でございます。
(問)大臣の側から意見を交換したいと申し入れたのか、知事の方からあったのでしょうか。
(答)いつもどちらから言っているというか、知事から話をしたいということもありますし、私からお話がしたいということもありますし、随時、知事とはしっかりと連携をして、沖縄振興、沖縄担当である私との間での知事の御要望、意見も承っておりますし、私からもお話をさせていただいております。不断の意見交換を行っているところであります。
(問)今の話に関連してなんですが、沖縄側に対して普天間移設に関連してパッケージを提案していくという話が総理からもあると思うのですが、最近、大臣が知事と会われているのはパッケージの中身を詰めるという意味合いもあるのでしょうか。
(答)そのパッケージの意味がよく分かりません。まだ、皆さん方に明確な中身についてはお示しをしていないわけでありまして、そういう意味ではパッケージの中身については、どういうことをおっしゃっているのかということも分かりませんし、また現在、政府の中で5月末の決着に向けて鋭意努力をしているということでございます。
(問)少し質問の仕方を変えるのですが、地元の方に移設問題である程度受け入れてもらう、あるいは柔軟な姿勢を示してもらうために何か振興策として提示するものを考えられているのか。その中で知事とも会われて意見交換するという理解でよろしいのでしょうか。
(答)基地に絡めての振興策を考えろという指示は全くありません。私は先ほどから申し上げているように、あと2年も経たないうちに、現行の沖縄振興計画が切れるんですね。今年がレビューの年で、来年作らなければならないわけです。ポスト沖振をですね。そのための不断の意見交換は、沖縄とはさせていただいているということでございます。基地の問題とは関係なく、ポスト沖振の議論をさせていただいているということでございます。
(問)今、お答えの中で、普天間の関係なんですけれども、5月に何らかの決断をしてそれを進めていくことになるとおっしゃいましたけれども、つまり政府として何らかの決定をした時点で、地元の、あるいは与党の合意が得られなくても、それが決着だと、そういうふうに捉えてらっしゃるということでしょうか。
(答)そうは申し上げてません。
(問)ではないとすると、どういう意味合いでおっしゃったのかちょっと具体的に。
(答)5月末に決着をさせるということを総理はおっしゃっているわけでありますので、それに向けて今、作業をしているということであります。ただ私が申し上げているのは、当該地域においては賛成論もあれば反対論もあるということの中でお願いをし続けるということについては、5月以降もやらなくてはいけないだろうという思いを持っておりますということを申し上げているわけです。

(以上)