菅大臣記者会見要旨 平成22年3月30日

(平成22年3月30日(火) 9:48~9:53  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

 来る4月3日、北京において財務省と中国財務部の間で第3回日中財務対話が開催されることになりまして、私も訪中することを予定しております。同財務対話では世界経済、地域経済、日中両国の経済や新成長戦略、両国両省間の協力関係を議題として意見交換を行う予定です。また、私の訪中の際、この財務省間の会談に加えて温家宝総理と、また李克強副総理との面会を予定しております。そういう形で経済問題中心に色々と意見交換をして、特に新成長戦略についての、ある意味での協力関係が作れないか、色々意見交換をしてきたいと思っております。

2.質疑応答

(問)訪中に絡んで中国の人民元のレートについてなんですが、今事実上固定されておりまして、中国経済の実力から見ると切り上げが必要じゃないかという声がありますが、大臣はどのようにお考えでしょうか。
(答)この問題は中国政府、非常に気にしておりまして、特にアメリカとの関係で非常に気にしているテーマであります。前のG7などでも各国、多少注意深く発言をいたしておりました。私もこの問題が重要であることは十分認識しておりますが、行ってからの話の中でどのような意見交換が出来るか、事前にあまりどうこう言うことは控えておきたいと思います。
(問)温家宝首相との会談でも取り上げられるお考えというのはあるのでしょうか。
(答)今から100%こうする、ああすると決めているわけではなくて、話によってはそういうことも話題になるかと思っております。また餃子の問題などもあるいは話題になろうかと思っております。ただポイントは先ほど申し上げたように、前向きな話をしてきたいと思っています。
(問)郵政に関係して一問お願いします。限度額引き上げの是非についてですけれども、限度額が引き上げになると地域金融機関への影響が出るのではないかという声もあります。また、仙谷大臣は郵貯資金が国債運用に傾斜している実態から、限度額引き上げについては否定的な見解を示しておられます。国債であっても地域経済であっても、財務大臣あるいは経済財政担当相としては関係する分野だと思いますので、限度額の引き上げの是非について大臣の見解があれば伺いたいと思います。
(答)この問題は今日夕方、閣僚懇談会で意見交換をするということになっておりますので、その場で必要なことはまた申し上げたいし、この間の経緯で言えば、消費税については直接の所掌だったものですから間違ったメッセージはまずいと思って委員会等ではきちっと申し上げましたが、今の話のいわゆる預金の上限については、今日の夕方の色々な意見の交換の中で、私なりの考えがもし必要であれば申し上げたいし、色々な皆さんのご意見を聞きたいと思っております。

(以上)