菅大臣記者会見要旨 平成22年1月22日

(平成22年1月22日(金) 17:57~18:13  於:官邸記者会見室)

1.発言要旨

 閣議の席で私のほうから、「平成22年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度」を申し上げて、決定をいただきました。平成22年度の国内総生産の成長率は、昨年12月25日に閣議了解したときと同じですが、実質1.4%程度、名目で0.4%程度のプラスに転じると見込まれております。従来マイナスでありましたので、そういう意味では、プラスの程度は少ないですが、しかしプラスに名目が転じたのはやはり大きな変化だと思っております。政府としては、景気の持ち直しの動きを確かなものにするため、緊急経済対策を着実に実施するとともに、新成長戦略の推進を通じて、成長のフロンティアを拡大し、新たな需要と雇用を創出してまいりたいと考えております。

 またもう一つ私に関連しまして、財務大臣として、本日の閣議において22年度予算を国会に提出する旨の決定をいただきました。国民生活に安心と活力をもたらすための施策が来年度当初から直ちに実施されるためには、22年度予算を本年度内に成立させることが是非必要であります。ということで国会の審議の御協力をお願いいたしました。

 またこのときに、政治主導体制の強化のため、副大臣や政務官の増員等に要する費用については、総額の範囲内において22年度予算に適切に計上することといたしました。若干、総額は変えないけれどもちょっぴり中身の扱いを変えるということで、12月25日の閣議において決定した概算についての変更もこの閣議で決定をいただきました。

 それから、今日の閣僚懇の席で、総理からの指示を受けて、社会保障、税にかかわる番号制度に関する検討会の設置について、これは正式な決定は今後の手続きですけれども、一応そういったことがもう一部の報道にも流れておりましたので、私のほうから一応閣僚懇で、そういうものを総理の指示のもとでつくる方向だということを申し上げたところであります。私からは以上です。

2.質疑応答

(問)財政に関係しまして2問伺います。
 1問目ですけれども、今お話のありました社会保障、税にかかわる番号制度の検討でありますけれども、今後の運び方についてスケジュール感も含めてもうちょっと詳しく御説明いただきたいというのが1点です。
 2点目ですけれども、先般財務大臣に就任されたときの報道各社のグループ・インタビューの際に、複数年度予算につきまして、今後の税収を含めてリーマン・ショック以来の問題が大きく改善しない場合にはどういう形でそれが対応できるか、というような御発言がありました。これは落ち込んだ税収が戻らない限り2011年度からの導入を目指すというふうに、確か閣議決定だと思いますが、されておられた複数年度予算の時期を後ろにずらすこともあり得るという認識なのかどうか、そこの確認をお願いしたいと思います。
(答)この社会保障と税にかかわる番号制度については、今申し上げたように一部の報道にも出ておりましたので、そういうことで閣僚懇の席で若干の説明をしたところであります。具体的なさらなる形とかはこれからですが、基本のところは、私が会長になって、内閣官房長官、国家戦略担当大臣、総務大臣、厚生労働大臣に副会長になっていただき、そのもとに副大臣クラスの事務局長、あるいは副大臣のクラスの各省からのメンバーに出てきてもらって委員として議論いただくと。必要なスタッフももちろん必要であれば各省から出ると。ですから税調そのものの枠ではありませんが、税調の会長代行も入った中で、やはり厚生労働に非常にかかわりの深い問題でもありますので厚生労働大臣に主要メンバーの1人として参加をいただくと。そういう形を考えております。
 私個人としては、いろいろな議論が社会的にはかなり進んでいるわけでありますから、そう遠くない時期にA案、B案、C案といったような案を固めて、それを国民に広く議論していただく。そういう形をとりながら1年間の間には合意形成ができればと、ざっくりはそう思っていますが、法案の提出のようなことまで報道が出ておりましたが、まだそういう段取りまで今から見通すことはちょっと早過ぎるのかなと、こういうふうに思っています。
 それから複数年度予算については、これは基本的には国家戦略室の担当ということでありますので、私はかわった中であまり踏み込んだ言い方はする立場にはなくなったと理解しています。いずれにしても、考え方としてはもともとの閣議決定をした考え方をベースに進めていくことになるのではないかと思っていますが、そこは戦略室担当の仙谷さんの考えが重要な中心的な役割になると思っています。
(問)小沢さんの関連なんですが、明日検察の聴取を受けるということなんですが、政権への影響等々どのように考えるか見解をお願いします。
(答)これは総理もいろいろな機会に質問を受けて言われているわけですが、幹事長が自らの潔白をきちんと説明をされるということを期待といいましょうか、そういう形になればいいなと思っております。
 政権というのはもちろんありとあらゆることにかかわりがありますけれども、私はまず内閣の仕事としては今の経済情勢の中で第2次補正を1日も早く成立させ、次に来年度予算を成立させると。そのことが国民生活にとって一番かかわりの大きい問題だと思っておりますので、そういう仕事をしっかりしてくと。またしていく中で、それを妨げるような影響は出ないで済むのではないかと思っております。
(問)小沢さんは幹事長を辞任する必要がないという考えには変わりはないですか。
(答)ですから今申し上げたように、潔白を証明されるようなやりとりになることを期待しています。ですからそういう意味では総理が言われるように、幹事長は幹事長として頑張ってもらいたいと思っています。
(問)経済財政の関係で2つ伺いたいんですが、1つは今日の経済見通しで追加された内容で、プラス成長には発表された通りなりますけれども、雇用者報酬については10年度もマイナスとか4年間連続マイナスが続くということで、なかなか回復の実感が国民にわかない状態が続くと思いますけれども、その点について担当大臣としてどのような発言をなされていくのかというのが1つと、あと先日の月例のときにも多少質問が出ましたが、昨日中国のGDPが発表されて、日本とほぼ並んでいる状態、今年に関しては抜かれるという予想が出ていますけれども、大臣としてどのように予想していらっしゃるのかということと、あと日本が世界3位になることで国際的な立場が低下するということはないのか、この2点について伺いたいんですけれども。
(答)1点目をもう1回言ってもらえますか。
(問)雇用者報酬の見通しは今回加わっていますけれども、労働者の給料は全然上がらないという状況になってますがプラス成長なのに、この点についてはどういった説明をなされていくのか伺いたいんですけれども。
(答)22年度雇用者報酬がマイナス0.7%ということを発表いたしました。実はこれは私も説明を受けたのですけれども、1人1人の実質的な報酬が下がるわけではないということであります。つまりは物価が下がっていることも含めて言えば1人当たりの実質的な報酬が下がるわけではないということであります。ちょっと説明がなかなかややこしいのですが、1つはデフレの影響、1つは年代がだんだん交代していく中で、今団塊世代がだんだんリタイヤしますと次の世代は数が少ないものですから、普通の会社でいうと、なんと言いましょうか、だんだん給料が高くなってその世代がリタイヤすると、次の世代が同じ給料になるとしても若干数が少ないといったようなことが影響するとか、景気回復時はどうしても相対的に賃金の低い人から雇用が増大する等々のことで、そういう意味ではそういう要素の中でこういう数字になるということでありまして、先ほど申し上げたように実質的には物価変動まで考えればプラスの0.2ということになると説明を受けております。また労働分配率は、これはどちらかというとGDPが下がったものですから分配率としては少し上がってきているというのがごく最近の状況であります。いずれにしても全体としてはデフレというものがこういう形で影響しているという理解でいいのかなと。何とかデフレ状況を脱却したい。それにはこの間いろいろ手を打っているものが、実際に効果を上げてくるように、補正及び本予算さらには成長戦略を推し進めたいと、実施に移したいと、こう思っています。
(問)あと中国のGDPの件。
(答)一般論的に言えば、それは中国やアジアが成長していくということはある意味では喜ばしいことでありますし、そういうアジアの成長を日本もそれに連動する形で良い影響を受けるような努力が必要だなと思っています。もちろん別の言い方で、日本が世界経済大国という言葉で世界第2の経済大国と言われてかなり長くなるわけですけれども、そういう座を中国に明け渡すというのは、特に私の世代と言いましょうか、いわゆる高度成長の中で育ったというのか、今日まで来た世代にとっては、率直なところ何か残念な気持ちがするというのが本音といいましょうか、本当のところです。
(問)今日の予算委員会で鳩山総理が石川知裕容疑者に関して、起訴されないことを望むというふうに言われた発言を自ら撤回されました。ここのところちょっと不用意な発言が相次いでいるように見受けられるんですが、その点副総理からごらんになっていかがでしょうか。
(答)前の発言については私はちょっと報道でしか知らないので、どういうニュアンスで総理がもともとの発言をされたのかよくわかりませんが、よくわからないことについてコメントするのは、時々間違えますので、後で言い直すことはしたくないので、コメントは差し控えておきます。
(問)一般的に世論で今最近鳩山総理の発言が軽いというふうに言われている状況についてはどう思われますか。
(答)もともと宇宙人と称せられている総理ですから、言葉の意味が我々と言っていいのか地球人と若干同じ言葉でもニュアンスが違ったりしますので、私は長い付き合いですから、あまり深刻に考えてはいません。つまりはそういうものも含めて鳩山さん的な表現だと。そんなにそのことで何か深刻な状況が生まれるとは全く思ってません。

(以上)

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