東京大学の視察

女性研究者と懇談を行う小渕大臣

東京大学小宮山総長と懇談を行う小渕大臣

シンポジウムで挨拶を行う小渕大臣

 平成20年12月1日、小渕大臣は東京大学を訪問し、女性研究者の方々や小宮山宏総長と懇談を行うとともに、同大学鉄門記念講堂で開催された「女性研究者支援モデル育成」事業等合同シンポジウム「効果的な女性研究者支援システムを考える」において来賓として挨拶しました。
 女性研究者支援に積極的に取り組んでいる北海道大学、東京大学、名古屋大学、九州大学の女性研究者の方々との懇談においては、女性研究者から「女性研究者を支援し、増やしていくためには、数値目標を掲げることや、トップ層との共通認識を持つこと、財政的支援などのインセンティブを持たせることが必要である。」との指摘がありました。
 大臣は「我が国の教育・研究をリードする立場にある大学が、女性研究者の支援に積極的に取り組んでおられることを嬉しく思う。このような取組が継続的に発展していくためにはトップの意識改革が大変重要である。今後とも、学内システムや環境の整備を進め、男性も女性も研究者として、その能力や成果を十分に発揮できるような大学となるよう努めていただきたい。」と述べました。
 小宮山総長との懇談では、総長から東京大学における男女共同参画推進及び女性研究者支援のための取組について説明を受けた後、大臣はこれまでの東京大学の取組に対して敬意を表するとともに、「女性研究者の活躍のためには、トップマネジメントによる全学的な組織・推進体制や環境の整備、職場や家庭など周囲の人々の理解と協力が必要である。また、社会全体で男性も含め働き方を見直すことが重要である。東京大学には、女性研究者の支援やそのための環境整備等、今後とも全国の大学の先導的な役割を果たしていただきたい。」と述べました。
 続いて大臣は「女性研究者支援モデル育成」事業等合同シンポジウム開会式に来賓として出席し、「女性研究者の活躍は、我が国が国際競争力を維持・強化する上でも大変重要である。しかし、出産・育児等と研究との両立は難しく、その間に研究業績が十分にあげられない等キャリア形成の支障となったり、現場を離れざるを得ないことが多い。政府としても、本年4月に策定した『女性の参画加速プログラム』において研究者を重点分野としており、今後とも女性研究者の活躍のための様々な取組を関係機関等と連携しながら推進していきたい。」と挨拶しました。