佐藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年5月29日

(平成21年5月29日(金) 8:50~8:56  於:院内内閣記者会)

1.発言要旨

 本日の閣議におきまして、私から平成21年版防災白書について説明させていただき、閣議決定をしていただきました。
 今年の白書では、地球温暖化等の影響により自然災害を取り巻く環境が変化する中で、防災対策の実効性を高めるためには、行政、地域社会、国民一人一人が、大雨の増加に伴う水関連災害の増加、そして高齢化の進展に伴う地域防災力の低下などの課題を正しく認識をし、適切な役割分担のもとに連携して対応していくことが重要であることを述べております。
 各省庁や地方公共団体と連携をしつつ、引き続き防災対策の強化に向けた取り組みを推進していくこととしておりますが、国民の皆様方にも、各家庭での備えや地域での助け合いを一層進めていただくことをお願い申し上げたいと思います。
 以上です。

2.質疑応答

(問)厚労省分割・再編のことでお伺いしたいんですけれども、かつて大臣、厚労省の政務官も務めたこともあって、その辺りの事情にお詳しいと思うんですけれども、この再編・分割の在り方についての所感をお願いします。
(答)今日の閣議でも若干議論をさせていただいて、(会見の開始が)遅くなったんですけれども、一番大切なことは、国民が如何にサービスを受けられるかということだと思います。厚労省の予算を見ても、かなり大きな予算になっておりますし、果たして厚労省という一つの省だけでそういうことが為し得るのか等、これからしっかりと論議をしていかなければいけないと思います。「総理がぶれた、ぶれない」なんていう記事が載ってますけれども、決してそういうことではなく、これからしっかりと各閣僚や党等の場で議論をいただいて、一番良い方向にどう進めるかというのが大切なことではないかなと私は思っております。まず分割ありきという話ではなく、しっかり議論をした後に、どうするかということを決めていく、今の段階ではそういうことではないかなと私は理解しております。
(問)先程、閣議で若干議論があったと仰られたんですけれども、他の閣僚からはどのような意見がありましたか。
(答)やはり同じような意見で、総理からも決してここで決めるんだということではないというお話がございましたように、これからしっかりとした論議をしていくんだということでありました。一週間、二週間で決められる話ではないと私は思いますし、その辺はしっかりとした議論をして、そういう方向に進めていくということが、まずは大切なことではないかなと思います。
(問)総理は、検討の指示を与謝野大臣にしていたんですけれども、昨日になって突然「最初からこだわっていない」等と仰られておりますが、そういう言葉の変わりようといいますか変遷ぶりというのは、閣僚としてどう思われますか。
(答)その一点だけ取り上げればそうかもしれませんけれども、文脈からしたら、別に庇うつもりはありませんけれども、決して総理がそんな方向で発言しているとは私は感じませんでしたし、しっかりとした論議をしたいというのが総理の御意志でもありますので、これが急に変わったとか変わらないとかという話では私はないと思います。それは、分からない話ではありませんので、誰が考えたって私が言っているようなことになるわけでありますから、その一点、一点を捉えて報道されているということは、ちょっとどうなのかなと私は思います。
(問)昨日ですけれども、沖縄科学技術大学院大学の趣旨説明がありまして、漸くといいますか、審議入りになったのですけれども、それに対する大臣の御所感と、改めてになると思いますが、成立に向けたお考えをお願いいたします。
(答)先日、衆議院の先生方に御視察をいただいて、ある程度のコンセンサスができたのかなということで、昨日、審議入りになったというふうに理解をしております。従いまして、この法案を通すべく、しっかりと御理解をいただくようなことをこれからも頑張っていきたいと思いますし、早く成立をさせていただいて、沖縄の方々にまず安心をしていただくということ、そして沖縄振興に資するものだということを十分に理解していただくということを、私としては頑張っていきたいと思っております。

(以上)