佐藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年4月17日

(平成21年4月17日(金) 8:57~9:03  於:第4合同庁舎8階819号室)

1.発言要旨

 改めての閣議での御報告はございません。

2.質疑応答

(問)先日、最高裁で痴漢事件の無罪判決が出ましたが、今後の捜査の在り方について、大臣のお考えをお伺いします。
(答)お尋ねの件でございますけれども、4月14日、最高裁判所が原判決を破棄し、無罪判決を言い渡したものと承知をしております。昨日の国家公安委員会でも、若干、論議にはなりましたし、長官から昨日皆さんに話しをしていると思いますが、(警察としては)従来から被害者の供述のみならず、とにかく現行犯逮捕されることが多いという現実もあり、物的証拠、動かない証拠といいますか、そういう証拠等をしっかりと把握をして、初動の捜査ということに重点を置くという報告を伺いました。こういう判決になったということについても真摯に受け止め、今後の捜査にどう生かせるかということを考えていくという意味で、大都市を抱える県警等とよく話し合いをするとも報告を受けておりまして、私もそのとおりだと思います。ただ、冤罪は、あってはいけないことだと思いますし、一方で、被害に遭われた方のことも考えなければならないしということで、非常に難しい問題であり、当初の捜査の判断というのが非常に重要視されることと思いますので、警察庁としても非常に大変な問題だと位置付け、今後の捜査に生かしていくとともに、国家公安委員会としても指導をしてまいりたいと思っております。
(問)大学院大学の関連法案が、委員会審議もまだ始まっていないんですけれども、民主党はどうも対案を出すような動きもありまして、国民新党はどうも反対の動きもあるのですけれども、大臣の現在の御認識はどのような感じでしょうか。
(答)いろいろお話を直接聞いているわけではございませんけれども、そういうお話があるということも若干聞き及んでおります。ただ、大学院大学の平成24年度までの開学については、22年度中の設置許可申請が不可欠ということに、御承知のようになっているわけでございまして、それまでに学長や教授の人選が完了していることが必須なわけですよね。仮に本案が先送りされたということになりますと、御承知のように世界レベルの大学院大学にふさわしい学長が招聘できなくなってしまったり、国際的な学術界から我が国の信用も失墜するということが懸念をされるところでございまして、いち早く早期成立に向けて取り組んでくれという地元の要望もございまして、鋭意努力をしてまいりたいと思います。
 ここまで来て、今まで反対をされていなかったわけですし、ここに来てまた反対をされるというのは、どうも非常に戸惑いもございますし、どういう経緯でそういうふうになるのか、まだ決定はしていないようですので、今後の出方といいますか、いろいろな経緯を見守っていきたいと思いますし、鋭意努力をしたいと思っております。

(以上)