佐藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年11月7日

(平成20年11月7日(金) 8:50~8:55  於:院内内閣記者会)

1.発言要旨

 閣議でのとりたてた御報告はございません。

2.質疑応答

(問)振り込め詐欺についてですが、10月の強化月間中は、被害金額にして46%減となりましたが、それをどういうふうに評価されるのかということと、今後、官民一体でどのような対策に乗り出さなければならないのか、例えば携帯電話の通信履歴の保存期間の延長とか、そういった議論については、大臣どのようにお考えでしょうか。
(答)これだけ警察当局が努力をした結果、いろんな成果が出てきたのかなと思います。ただ、(月間中とったような)人海戦術については、これを継続するというのは極めて大変なことだと思いますので、後々のことを考えれば、御指摘のような携帯電話の通信履歴の保存期間の延長などについても、どうしても考えていかなければいけないと私は思っています。私自身、以前、総務副大臣をやっておりまして、逆の立場の事情についてもよく分かっておりますが、今後は国家公安委員長としての立場から、携帯事業者に対して強く要望していきたいと思っております。ただ、費用を伴う話でもあるので、事業者側も簡単に「はいそうですか」という話にはなかなかならないと思います。いろんな御意見を伺いながら、妥協案を模索していきたいと思っています。
(問)具体的にいつまでにという目標みたいなものを設定されてますか。
(答)まだ私は国家公安委員長の立場になってから、携帯事業者と話し合ったこともありませんので、まずはそういう場面を模索をしていきたいと思います。いつということについては、ここで申し上げられる状況にはありません。
(問)大臣が、直接、携帯事業者の方とお話するということでしょうか
(答)まずは、相手側がどんな考え方でいるのかということを模索をした上でということになると思います。私も(ATM警戒等の)現場を視察いたしましたが、現場の警察官があれ程努力をしているのですから、やはり、もう少し実のある対策が他にもあってもいいのかなと考えているところです。
(問)携帯事業者側は、延長が難しい理由の一つとして、費用の問題以外にも、通信の秘密という問題を挙げているのですが、それについては大臣はどうお考えでしょうか。
(答)事業者側は(通信の秘密に)触れると仰っているということですが、我々の側でもどういう形で触れるのかということをよく研究した上で、真摯に話し合ってみたいと思います。ただ、やはり費用の問題も大きいですし、国会での議論もあるものですから、この問題を当方だけで決めるというのは少し乱暴かなと思います。

(以上)