鳩山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年5月29日

(平成21年5月29日(金) 8:53~8:58  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。今日は閣議では、「完全失業率が5.0%まできました。」、このことを報告し、それから閣僚懇定員合理化計画は5年間で、新しい5年間で10%以上ということを決めたという総理指示だったということをお話しし、後は行政の仕事の質の向上についても話はしましたが、時間がありませんので中身は省略します。
 今日、多分、午前中にでも、例のかんぽ生命の、いわゆる支払い不足、よく不払いと言われています。それから未請求案件。つまり満期になっても取りに来ない、あるいは解約した、失効した還付金の請求をして来ないという、こういう案件についての報告書がですね、これは民営化前の公社時代の事柄ですから、政府保証が付いてる中身ですね。要するに、郵便貯金・簡易生命保険管理機構を通じて、かんぽ生命保険から提出される予定でございまして、これをしっかり事務方に精査させたいと。その上で、この不払い、未払い事件について報告徴求することとしたい。必要があればですけどね。問題がなければいいのですが、問題があれば報告徴求をしたい。こういうふうに考えております。
 今までも何度も報告徴求はしているわけです。私が大臣になってからはしておりませんが、これはもう1回することになるのかなというふうに思っております。これは、公社期間中に、いわゆる支払われた保険金についての点検は全部コンピュータに入れました。1,301万件、コンピュータに入れました。で、機械でこれを突合いたしまして、問題が無いというのが1,042万件。目視というか、さらに点検が必要なものが254.1万件と。データに不一致があったと。それを目視とか、いろいろ突合しまして、点検をしたものが、177.8万件で、そのうち問題が無いのは155.4万件で、つまり22万件が更に点検が必要だと。ですから最終的にですね、1,301万件、コンピュータに入れて突合しましたが、最終的に問題が出てくる可能性があるもの、これが30万件から40万件の間だろうと。そこで、特約について払っていないとか、そういう問題が出てくるのではないかと、こう思っています。
 国民の皆様というか、簡易生命保険に入っておられた皆様方に、特にお願いでございますが、例の未請求事案、未払い、つまり満期になってもお取りになっておられないというような方々については、とにかく御自分の記録を御自分でもう一度、よく御覧いただいて、どんどん請求をしていただきたい。いろいろ案内状を送付しても、なかなか返って来ないのですよ。「お宅にこういうのがありませんか。」と言ってもなかなか返ってこないケースが多いので、とにかく、かんぽ生命か、機構か分かりませんが、の方から文書がまいりましたら、よく御自分の記録、あるいは親族の記録をよく御覧いただいて、とにかく送り返していただきたい。随分、未請求で損をしておられる方がいる可能性があります。
 以上です。

2.質疑応答

(問)昨日、麻生首相がですね、自ら指示した厚生労働省の分割について、事実上断念いたしました。閣僚や党内から異論が相次いだための迷走という指摘もありますけれども、この一連の動きを大臣はどのように御覧になってますでしょうか。
(答)私は、それは間違いだと思いますよ。誤報ではないでしょうか、報道の。少なくとも総理が厚生労働省を分割する方向で検討してくれとおっしゃったことは一度もない。私は経済財政諮問会議に出ておりまして、厚生労働省が巨大過ぎて、今後どう在るべきかということについて、いろいろな意見が寄せられていると、何か別の会議があるではないですか。だから、厚生労働省の今後の在り方については、いろいろ意見があるから検討というか、整理をしたらどうですかと。考え方を整理したらどうですかと、経済財政諮問会議でおっしゃったので、それを与謝野大臣が受け取っているわけです。だから、それは考え方を整理するわけですが、総理が厚生労働省は分割すべきだとか、そういう方向だとは、一回も言っておられない。ぶれてはいません。

(以上)