甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年7月10日

(平成21年7月10日(金) 8:58~9:06  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 私からは特にありませんが、どうぞ。

2.質疑応答

(問)東京都議選ですが、与党に厳しい見方が出ていますが、大臣御自身も応援に入られていると思いますが、実際どのようにお感じになったでしょうか。
(答)楽観は許さない状況だなというふうにマイクを握って感じています。もちろん、支持者が集まっていますから激励もたくさん来ますけれども、駅で待っている方、あるいはホームで待っている方がどれくらい熱い視線を送るかということには、厳しい見方をしなきゃいけないと思っています。
(問)東京都議選の結果について、各社の見方ですけれども、マスコミでもかなり厳しい見方が出ています。これについて、自民党内からは結果次第では麻生総理のもとでは衆議院選戦えないという意見が強まっているように聞いておりますけれども、こうした動きについて、大臣はどのように考えていますでしょうか。
(答)今はまだ結論が出ているわけではありませんから、選挙の。投票箱が閉まるまで全力を尽くすということに集中すべきだと思っております。厳しいときに浮き足立った行動をとること自身がその政治家の評価を貶めるということを党内の若手の人たちには肝に銘じてもらいたいというふうに思っています。
(問)都議選の結果を踏まえて、衆議院選の時期や解散は先延ばしすべきだという意見が最近強まっているようなんですが、それについてはどうお感じでしょうか。
(答)国民にとって、あるいは国際社会にとって重要な法案がまだ控えております。私の所管の国家公務員法改正案も与野党の水面下の協議がかなり煮詰まってきました。ですから、時間さえあればできたのにということを後で振り返って後悔することがないように会期内で全力を尽くすということが我々の使命ですから、それに向かって最大努力をしていくということになるとですね、会期をしっかり使っていくということになっていくんだろうと思います。
(問)それは28日まで会期はしっかり使ったほうがいいということですか。
(答)重要法案の成立に向けて努力する余地がありますから、それは最後まで最大限重要法案の成立に向けて与野党が努力をすべきだということは思っております。
(問)法案の成立など、政策の実現という側面の一方、民主党は不信任案の検討をしているようですが、その点に関しては政府・与党、閣僚のお一人として、どのように見られていますか。
(答)当然、不信任案が出れば粛々と否決するというのが党の方針であります。要は不信任案を出す理由ですね。選挙を早くしてほしいから不信任案を出すなんていうのはとても国民には理解しがたい、単なる党内事情、政局だけの話だと思っています。
(問)不信任案が否決されることによって、逆に麻生政権にとっては与党側から信任されるという形になるので、逆に麻生政権にとってはいいのではないかという見方もあるのですが。
(答)不信任が否決されるということは信任されるということになります。厳しい苦境の中にあって、最善の打開策というのは全員が結束をして不退転の覚悟で進んでいくと、背水の陣で。それが一番強い力になりますから、そのことには資するんではないかと思っています。
(問)今、党内、不信任の否決ということをおっしゃいましたけれども、万が一にも与党内から不信任に賛成するような人が出るという御懸念はお持ちじゃないでしょうか。
(答)それは自由民主党の議員として、内閣不信任に関してこれを否決するというのは当然の責務でありますから、党員として全員が正しい行動をとると思っております。
(問)仮定の質問で恐縮なんですけれども、都議選の結果が余り好ましくなくて、それでも総理がサミットから戻ってきて都議選直後に解散をしようとした場合、閣議で署名しないということも閣僚としては選択肢としてはあると思うのですけれども、甘利大臣はそのようになった場合は、そういうオプションというか選択肢を考えていらっしゃいますか。
(答)解散権というのは総理の大権ですから、誰もこれを阻止するということはできません。ただ、私どもが選んだ総理でありますから、それは一番国家・国民にとって、そして我が党にとって適切な時期を当然に選ばれるというふうに思っております。そういう信任に足る総理であることは間違いありません。

(以上)