甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年7月6日

(平成21年7月6日(月) 10:52~11:02  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 どうぞ。

2.質疑応答

(問)与野党の対立構図となった静岡県知事選が昨日投開票がありました。民主党推薦の候補が勝利しましたが、これに関する受け止めをお願いします。
(答)惜敗とはいえ、民主党側が2つに割れたにもかかわらず、我が方の候補が負けてしまったということは厳粛に受け止めなければならないというふうに考えております。
(問)国政への影響はどのようにお考えでしょうか。
(答)地方選と国政とは直接関係はしておらないとはいえ、影響がないとはいえないと思います。
(問)影響がないとはいえないとは具体的にはどのような影響を想定されますでしょうか。
(答)当然その傾向は引き続いて行われる数々の選挙に多少なりとも影響を与えてくるということだと思います。
(問)昨日、各種の世論調査がありまして、来週の都議会議員選挙に関する世論調査で、投票先としてどこの候補を選ぶかという調査で、民主党が自民党を大きく水をあけている状況です。同じ調査では都議選の投票について、内閣の評価や次期衆院選の投票先を考慮するかどうかということについて過半数が考慮するというように答えています。これまで麻生内閣は地方選、国政選挙は無関係だという立場を言っておりますが、先ほど大臣おっしゃったように有権者の認識というのはかなり直結しているような印象があるんですが、どのようにお感じでしょうか。
(答)どの党を選択するかということに関して、有権者は多少なりとも関連して考えているという回答でありました。その意味では投票行動は多少なりとも影響を与えると思います。ただ、地方選がこうだから総選挙はかくあるべしということは理念としては切り離して考えるべきである。その部分も多い。地方選がこうだからそれに全く連動したすべての行動をとるということは賢明ではないということだと思います。
(問)静岡県知事選挙で民主の推す候補が当選した原因につきまして、麻生総理の党役員人事ですとか閣僚補充人事、あるいは麻生おろしがどの程度影響したというふうに受け止めていらっしゃいますでしょうか。
(答)私は前から自民党、それから麻生内閣の支持率を下げているのは党内自身に原因があると。浮き足だった行動を次から次へ始める、そのこと自身が内閣の支持率や党の支持率を下げているんだということを申し上げてきました。麻生内閣で戦うという覚悟をする、決意をすると。そして結束をするということが党や内閣への信頼を取り戻すための第一義的なとるべき行動だというふうに思っております。
(問)週末行った世論調査で内閣支持率は19%と横ばいでした。そのまず評価と、それが今後の解散戦略にどういうふうに、なかなか支持率が上がらないということがどういうふうな影響を与えるかということと、あと民主党の鳩山代表はお金の問題で説明責任を果たしていないと7割の方が答えていますけれども、そのことの受け止めの2点お願いします。
(答)御社の調査で内閣支持率が横ばいであったと。これからどうやって内閣支持率を引き上げていくかと。それは申し上げていますとおり、自民党の候補者全員が麻生総理のもとに総選挙を戦うという覚悟をして、決意をして、これから我が党や内閣がどういう国づくりをしていくかということを確固たる責任を持って国民の皆さんにお示しをするということだというふうに思ってます。それしか支持率を引き上げる方法はないとみんなが心に決めると、覚悟するということだと思います。
 それから、鳩山代表の政治資金偽装について説明が足りないという国民の皆さんの声についてですけれども、恐らく鳩山代表は野党であるならばこの程度は許されるという甘えを持っておられるんではないかと思いますし、民主党自身がそういう甘えを持っているんだと思います。しかし、各種データからすると民主党が政権をとるという可能性も当然あるわけであります。となると、その代表たる鳩山さんは総理大臣になる人ですから、総理大臣になる可能性のある人がそれに見合った説明責任を果たせということが国民の声なんだと思います。万年野党であるならば許されることであっても、与党になり、その人が党首たるその人が総理になった場合にはその日から国民の命と生活を預かるわけでありますから、その覚悟を持って説明責任を果たしてもらいたいと思います。
 それからもう一点、内閣支持率が横ばいというお話でありました。その御質問の意味は本来ならばまだ下がるところを、ここで横ばいになっているという意味もありますか、御質問の中に?仮にそういう意味合いでの、どうして横ばいかという御質問の意味であるとするならば、国民の皆様は本当に自分たちの命と生活を託すに値する政党は本当はどっちなんだろうかということを今立ち止まって考えておられるんだと思います。我々がやるべきは政権をとるということは、その日から国民の命と生活を預かるという重大な責任を負うことでありますから、危機管理能力、それから政策を全うする責任能力、つまりおいしいことばかり言わない、政策を実行する際にはその裏づけについて責任を持つ、あるいは使うことは盛大に言うけれども、その原資を生み出す政策、国富を生み出す政策について、きちんと語っているかどうか、そういうところを国民の目はしっかりと見詰めているんだと思っておりますし、そのことで今立ち止まって考えて、国民の皆様はおられるんだと思います。

(以上)