甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年6月16日

(平成21年6月16日(火) 9:26~9:33  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。

2.質疑応答

(問)各社の世論調査で、内閣支持率が20%を割っている社もありますが、急落というか、内閣支持率低下の受け止めをお願いします。
(答)直接的には、やっぱり鳩山大臣問題が大きいと思います。この数字を内閣全体で真摯に受け止めて、信頼回復のためにあらゆる手立てを尽くすということだと思います。
 今、民主党が反対をしている海賊対処法案がいよいよ採決の時を迎えるわけでありますから、この問題とか、あるいは国連決議で決めた北朝鮮への制裁を実効あらしめるものにするための法案等、危機管理については、やはり与党がしっかり行うということを具体的なものにしなきゃならないと思っておりますし、景気対策につきましても、補正予算が成立をし、関連法案が成立をし、あるいはしてくると。そういう中でしっかりと実行していって、実際に肌感覚で景気が回復してくるということを、我々実現をしていって、信頼を回復していきたいと思っています。
(問)関連になるんですけれども、解散に関する質問なんですけれども、大臣は以前、解散の必要最低限の要件として、支持率の30%超えと補正関連の成立ということをおっしゃっていたと思うんですけれども、支持率の低下によってかなり解散戦略にも影響が出てくると思うんですけれども、どのように御覧になりますでしょうか。
(答)確かに、ここは少し焦らずに、じたばたせずに落ち着いて取り組んでいくということが求められていくと思います。まだ任期までには少し時間がありますから、やるべきことをしっかりやって、政権担当能力ということを有権者の皆さんに評価をしていただくということが大事ですから、着実になすべきことをやっていくということだと思います。
(問)麻生政権なんですけれども、中川昭一先生が辞められ、鴻池先生が辞められ、今回鳩山先生が辞められたということですけれども、近い方がどんどん辞めているという形になっているんですが、それについてどうお考えでしょうか。
(答)だんだん閣僚の数が減ってきまして、座る席だけは総理の椅子にどんどん近づいてまいりました。しかし、閣僚が2人欠けているのを残りのメンバーでしっかりとカバーしていかなきゃならないわけであります。
 本来ならば、総理を一番しっかり身を挺して、正に我が身を犠牲にして総理を支えていかなきゃいけないという側近メンバーが、結果として逆の対応になってしまっているということは残念であります。私は、その分まで含めて頑張らなくちゃいけないと思っています。
(問)関連してなんですけれども、鳩山大臣が辞任されて、佐藤大臣と与謝野大臣が複数の閣僚ポストを兼務するという形になっているんですけれども、先週の閣議後会見でもおっしゃられましたが、内閣改造について改めて御所見をお伺いいたします。
(答)今は余りばたばたしないほうがいいと思いますね。落ち着いた時点で、その選択肢は常に総理が持っておられるわけでありますから、こういう時点でいろいろ、策を弄するというようなことは余り考えないほうがいいと思います。ここはしっかり、じっと我慢をして、やるべきことをやっていくと。その先で選択肢としてはあるんだろうと思っています。
(問)先日、千葉市長選も与党の候補が敗れ、静岡知事選、都議選と厳しい戦いが予想されますが、結果次第で「麻生降ろし」という声も出つつありますが、どのように。
(答)結論から言えば、そういう事態にならないように頑張るということですけれども。どこの党が推薦したから勝った負けたという要素は、ゼロじゃないと思います。ただ、千葉の場合は候補者個人、若くてフレッシュ、清新であると。既存の枠組みの中から出てきたというイメージでないということが、既存の現職の陰を引きずる候補では駄目だという有権者の判断が、そこに向かったんじゃないかと思っていますけどね。
(問)「麻生降ろし」については、甘利大臣はあくまでも麻生総理で総選挙を戦うべきだとお考えでしょうか。
(答)麻生総理が、ここはじっと耐えてこられて、そして先ほど申し上げましたけども、危機管理に関することは民主党が法案について反対をしているわけでありますから、危機管理それから国民の安心・安全については、やっぱり自民党でなければと、あるいは自公政権でなければということを理解していただくための地道な、懸命な努力を続けていくだけだと思いますけども。

(以上)