甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年5月19日

(平成21年5月19日(火) 10:41~10:52  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 こちらからは特にありません。どうぞ。

2.質疑応答

(問)鳩山民主党が本日、新体制としてスタートします。鳩山代表あるいは民主党をめぐっては、「小沢さんの院政ではないか」という与党内からの批判や、政策の整合性などについても批判が出ています。大臣としては、この一連の経緯を含めてどのように御覧になっているかというのをお願いします。
(答)今まで小沢さんは、党首としての権限も握ったけれども、同時に党首としての説明責任も負うという立場だったんですね。今回の組織再編で、選挙に向けて党首のあらゆる権限を代行できる筆頭代行に就任をされたわけです。つまり、党首にかわる権限を今までどおり握りながら、党首としての説明責任は負わないという立場になったわけですね。
 これは、国民が求める理想的な民主党の形というよりは、小沢さんが求める理想的な体制のあり方というのが確立したんだと思います。これは完全に小沢院政がしかれたというふうに我々は思っています。
(問)大臣は先週の会見で、自民党として岡田さん、鳩山さんとどちらが有利かということで、高等戦術ということで岡田さんのほうが有利とおっしゃいました。鳩山さんが党首になったことについては、これは麻生さんとも今後QTとかもやると思うんですけれども、これについてはどのように御覧になりますでしょうか。
(答)鳩山さんのほうが我が党にとって都合がいいのか、岡田さんのほうが都合がいいのか。鳩山さんのほうが都合がいいんじゃないかということの憶測記事が随分出ました。私はどちらであっても、問題を抱えているということで、「岡田さんでも都合のいいことはたくさんありますよ」と申し上げたんですね。
 これは両者とも、小沢院政に対するスタンスの違いなんですよ。鳩山さんは、いわば小沢院政に身をゆだねるというスタイルだと思うんですね、我々から見て。岡田さんは小沢院政に対して、もがき苦しむということだと思うんです。岡田さんがなったにせよ、もがき苦しむけども、その呪縛から逃れることはできないと。そこで、党内の混乱が深まるという意味で、岡田さんになっても別に我々にとって都合の悪いことはありませんよと申し上げた。それは小沢さんの院政に対するスタンスの違いはあれ、その呪縛から逃れるだけの力は、パワーはないということを申し上げたんです。
(問)民主党の新体制について各社の世論調査で、民主党への支持率あるいは次の選挙で比例でどちらに投票するか、あるいは麻生総理と鳩山代表を比べたときに、どちらが総理にふさわしいか、いろいろ数字が出ておりますけれども、この数字を御覧になって大臣の感想、所見をお聞かせください。
(答)スタートしたばかりですから、その実力、真価に対する評価ではないんですね。期待値だと思うんですね。いわばエールを送られていると思うんです。
 それが、実際に実力のほどというのは、これから明らかにされていくわけです。そこでどういう評価が下されるかということだと思います。でありますから、鳩山党首にとっては、これからの一月なり二月なりが、非常に緊張を強いられるときだと思っています。
 民主党の支持率が上がった、それに比例して麻生内閣支持率が落ちたかというと落ちないんですね。でありますから、麻生内閣については、いいも悪いも含めて評価が定着しつつあると思うんです。鳩山体制にとってはスタートしたばかりですから、期待値の評価だと思いますから、これから実際、現実の姿に対する評価が次第にあらわれてくるというふうに思います。
 まあ、鳩山さん、大変でしょうけどね、頑張ってください。
(問)ちょっと似たような質問になってしまいますけれども、鳩山さんが民主党の代表になったことで、これからの政局というか国会運営で何か変化が出てくるかどうか、どうお思いでしょうか。
(答)鳩山代表がよく揶揄される表現で「宇宙人」という表現がありますけれども、これは、とらえどころがないというか、つかみどころがないということをそう表現をされているんだと思います。
 この政権選択の選挙ということは、お互いの党として、「あらまほしき国家像」ということを競い合うわけですから、とらえどころのないとか、つかみどころのないとか、空気みたいな存在ということでは許されないわけでありますから、これから麻生内閣は明確に、あらまほしき国家像を示して戦いますから、そこで鳩山代表も、つかみようのないとか、よくわからないということじゃなくて、しっかりフォーカスを絞った政策と主張を展開することが求められてくるわけですから、そこをまだ我々は、鳩山さんという政治家が、どういう国をつくる、どういう社会をつくるということが明確に把握できません。「友愛」という言葉しか聞こえてきませんし、「友愛」ってよくわかりません。「友愛」というのは政策じゃなくて、取り組む姿勢の話だと思うんですけどね。
(問)ちょっとこれも何か所掌から外れてしまいますけれども、鳩山さんも世襲候補だということだと思うんですけれども、両党が鳩山一郎のお孫さんと吉田茂の孫となるということだと思うんですけれども、何かこの世襲論議に影響を与えたりするとお考えでしょうか。
(答)世襲という非常に、このアドバンテージに対する対象が狭い論議ではなくて、やるべきは、世襲も自分の実力以外のアドバンテージ、有利性を最初から付与されているという不公平さがありますね。オーナー大企業のせがれも、自分の実力以外の選挙に対する影響力の行使というアドバンテージを持っていると。あるいは有力大臣の秘書官も、やっぱり、いわゆるおやじの選挙区で戦うというアドバンテージを持っているわけですね。ですから、世襲ということに歪曲化しないで世襲も含めて、自分の力以外の有利性を最初から付与されてしまっているということが、選考の過程で影響を及ぼさないような、これは党公認を決める過程ですね。そういうオープンな選考システムをつくるということが一番大事なんです。
 世襲に限らず、大企業オーナーのせがれ、有力代議士の秘書、あるいは芸能人のせがれとかね。そういう、その実力以外の部分を外した評価、つまり資質と情熱ですね。それが選考過程で、きちんと審査されるような仕組みをつくるということが大事だと私は思います。
 世襲というか二世議員だけの議論をすると反発が来るわけですから、二世も含めたアドバンテージを外した候補者としての評価システムということをどう確立するかということだと前から思っているんですけどね。私も自民党公認じゃなく戦ったほうですから。

(以上)

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