甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年9月25日

(平成20年9月25日(木) 8:47~8:54  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 このたび行革担当、公務員制度改革担当、規制改革担当大臣に就任をいたしました甘利明でございます。
 3つの改革の本来趣旨に沿って具体的な努力を進めていきたいと思っております。
 何かありましたら、どうぞ。

2.質疑応答

(問)まず初めに公務員制度改革からお尋ねしたいんですけれども、今の顧問会議でも検討が進んでいますけれども、当面の課題として内閣人事局の設置があると思います。顧問会議の議論は議論として、大臣のお考えとして人事局はどのような機能で、どれぐらいの規模でつくっていけばいいとお考えでしょうか。
(答)公務員制度改革の最大の目的というのは、省に奉仕する公務員ではなく、まして局に奉仕する公務員ではない、国家に奉職し、国民に対してどう働いてくれるかという、そういう意識をしっかり持った能力と誇りとモチベーションを持った公務員を育てるということであります。そういう中で、内閣人事局が果たす役割は大きいと思います。これの規模、組織、その他詳細を詰めていくというのは、顧問会議のお話も伺いながら、詳細をこれから詰めていくということであります。趣旨から外れないように。そこはしっかりと大臣として監視をしていきたいと思っております。
 まだこれからです。何か一部数字が報道されているんですが、特段根拠はないと思います。
(問)規制改革の件でお聞きしたいんですけれども、規制改革をめぐっては規制改革が格差の拡大をもたらしたというような意見もあり、派遣労働であるとか、タクシーなどの分野では規制を再強化するというような見直しも進んでいますけれども、規制改革の現状について、大臣はどのように評価されて、これからどのように取り組まれるおつもりかお聞かせください。
(答)規制改革というのは、お金をかけないで経済を始めとする社会を活性化をしていくとても大事なツールなんですね。そのツールを使うときには留意点がありまして、それによって国民の安全・安心が損なわれないかという点が大事なんです。よく引き合いに出されますように、世の中に携帯電話というのがなかったら、それにまつわる利便性とか産業、産業もハード自身の産業の発展、それからサービスの部分の発展というのはなかったわけですし、そこの部分の規制改革を行うことによって民業が伸びていったということは事実なわけです。それからタクシーの例も出されました。いわゆる参入規制を開放したということで、どっと同業者がふえてしまって過当競争になって、従業員の生活が劣悪になってしまったと。これは負の一面であります。じゃあ、全部が負かというと、それによっていろいろな工夫があって、いろいろなサービスを持ち込もうという努力が行われたわけです。運転手さんの中には優秀な運転手さんはどういうルートでお客さんを拾っていくと一番効率がよくてコストがかからないかということを研究した人もいらっしゃいますし、新たなサービスを開発したタクシー会社もいます。ですから、規制改革というのは良い面を伸ばして悪い面を押さえ込むということです。安心・安全にかかわるというところは注意を払わなきゃいけない。ですから、私の考え方というのは、規制改革をすることによってプラスの面が経済面も含めてうんと伸びていくというところは規制改革をどんどん進めていくと。単に過当競争に陥るだけで劣悪な環境に陥るだけだというところは、それを防ぐ手だてがないのかというところを慎重に考えていく必要があるんだと思います。安全・安心に関しても、規制改革というのは実は安全・安心にも貢献している部分だってあるわけです。規制改革によってイノベーションが起きて、そこで直せなかった病気を治す薬が出てきたとか、手術方法が開発されたとか、そういう部分もありますから、規制改革が安全・安心に貢献する部分もあります。そういう貢献をする部分と負の部分ということをしっかり検証をして進めていくべきだと思います。規制改革は日本を元気にする、経済だけでなくてですね、元気にする大事なツールであることは間違いないと思います。
(問)今の関連なんですけれども、具体的にさらにまだ規制改革を、元気にするために進めるべき分野というのは、どういうところに課題があるとお考えでしょうか。
(答)私昨日就任したばかりなんですが、私が思っているのは、もっと革命的なものがないかなと、最近はみんな小粒になっちゃっているので、もっと何かきら星のごとく、よくこういうのをやったとか、見つけたというところがないのかあと、ここのところ思っています。
(問)年末に向けて答申をつくる、各省との折衝の中では、反発が強くてなかなか思い通りに改革が盛り込めないということが続いているようなんですけれども、この辺どうやって打開していこうかというふうにお考えでしょうか。
(答)規制改革担当大臣、行革担当大臣について、総理は力のある者を据えたいというお話でした。私はほかの大臣よりかなり先輩でありますから、初めて大臣になられる方よりも5度目の大臣としてここに私が座ったほうが交渉力はあるんじゃないでしょうか。
 私は経済産業大臣のときにも、医薬品の分野について当時の柳澤厚労大臣と直談判をしました。そのときに、薬害等の問題が発生しないように厚労省が先回りして安全を確認する防御体制を持っていると、それはそのとおりなんですね。ただ、健康に資するための省を越えた連携とか、そういうものはあっていいんじゃないかということで、革新的医薬品の開発のための官民対話という会議は私が提案して設置して、これはもう革命的出来事と言われているんです。それから、農業について、地域を元気にするというと、すぐ出てくる発想が企業立地なんです。けれども、そこにもともとある産業を元気にしなきゃいけないんじゃないかと。農林水産業を元気にするという発想がなくて、ただ工場をどうやって持ってくるか、会社をどうやって持ってくるかじゃ本当の地域振興になりませんよということで、一次産業に企業経営手法とかIT化とか、イノベーションをということで、農商工連携のスタートとして農商工連携法というのをやったのは私なんで、そういう特性を見て選ばれたのかなと思います。

(以上)

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