野田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年7月21日

(平成21年7月21日(火) 9:20~9:28  於:第4合同庁舎6階605号室)

1.発言要旨

 皆さん、おはようございます。
 本日の閣議ですけれども、解散の書類が回りまして、私を含めてすべての閣僚が、粛々と署名をさせていただきました。
 そして、閣僚懇の席でありますけれども、もう既に官房長官からも御発表があったと思いますが、本日の11時半からの自民党の両院議員懇談会につきまして、当初、非公開ということになっていたものを、総理の御意思で、急遽、公開に変えるという総理自らの御報告がありまして、すべての閣僚がそれに対して、大変喜ばしいことだということでございました。
 以上です。

2.質疑応答

(問)解散をめぐっては、先週の段階で、与謝野財務・金融担当大臣あるいは石破農水大臣が署名をしないのではないかというような話もあって、いろいろと紆余曲折がありましたけれども、無事、全員署名ということになって、受けとめをお願いしたいのですけれども。
(答)いろいろマスコミではお話がありましたけれども、少なくとも閣僚懇とか、それ以外の場所でお話をする与謝野大臣または石破大臣は、決して麻生降ろしとか反麻生ということではなく、前向きに事態を進めていきたいという真摯なお気持ちが表れていたと思いますので、今日は、じろじろ見てはいけないわけですが、むしろ私などよりも淡々と署名されているお2人の姿を見て、その潔さに感動したところでございます。
 ですから、そもそも閣内に不一致はなかったわけで、いよいよ総理が信を問う決断をされましたので、皆さん、一番最初の会見の時に麻生総理がおっしゃったことを、もう一度、国民にお伝えいただきたいのですけれども、麻生総理は、この百年に一度の世界中の経済危機に直面して、日本の国民の生命・財産をしっかり守り、また景気の再浮揚に取り組むということで、スタートがあったわけですね。その目標に向かって、約10カ月、精力的に4回の予算委員会を通じて、さまざまな緊急経済対策、景気対策をしてまいりました。道半ばであるし、10カ月たった現在、おかげさまで功を奏して、株価にせよ、さまざまな経済の先行指標がプラスに転ずる中、やはりこの景気対策、経済政策を継続させていくということが、今回の選挙における国民に対する大きな判断材料になってくるのではないかと思っています。
 今月、トヨタ自動車の方においでいただきまして、先月まで残業がなかったのですけれども、麻生総理の下における景気対策の一つとしてのエコカー購入が、大変、国民に評判がよく、岐阜でもそうなのですけれども、大変な注文を受ける中、今月からまた残業をするようになったということでした。ことほどさように、なかなか皆さんは、良いことは報じてくださらないのですけれども、足下の経済は少しずつ前に動き始めているということも、しっかり今回の選挙の判断材料として、公平な判断をしていただきたいなと思っています。
 私自身も、約1年ですけれども、この大臣の名の下で、世の中を大きく変える消費者庁も、そして科学者のための最先端研究開発支援プログラムにおける基金も、さらに自殺予防のための基金も、すべて日本にとって初めてのことを、麻生総理の御理解とリーダーシップの下で成し遂げることができました。あまり岐阜に帰ってもそういうことを御存じない方が多くて、非常に残念なのですけれども、そういうことを踏まえて、確実にいろいろなことを形にしてきたということも御理解いただく中でのフェアな選挙にしていただきたいなと願っています。
(問)今日、閣議・閣僚懇で、総理からは解散について、具体的な発言というのは何かあったのでしょうか。
(答)繰り返しになりますけれども、総理になってから、この厳しい経済情勢の中、とにかく金融・経済危機から日本の国民を守るために全力で取り組んできたと。ようやく取り組んできたものが執行されて形になる中、今、申し上げたような数値が上向いてきてどん底から脱する中、これからもっともっと強くしていくために、さらなる信頼をいただきたいということです。あと、外交の問題も、ソマリアとかインド洋のことにつきましても、責任を持って取り組んできたつもりだけれども、まだ経済に関しても、これでよしというわけではない。まだまだ力強さが欲しい中の継続性と、外交問題に関しては、やはり北朝鮮の一連の動きがある中で、しっかりとした継続性のある外交運営をしていきたいということで、そういうことを国民にぜひ御理解いただく中で信を問いたいということでありました。
(問)各閣僚からは、それに対して何かありましたでしょうか。
(答)相前後しますけれども、両院議員懇談会を公開にされたということに対しては、皆さんから評価があり、やはりそこでしっかりと、私たちは麻生総理の下で、今、国民それぞれが抱えている痛みとか苦しみというのをしっかり受けとめることができる、そういう心を持っているということをアピールしてもらいたいといったような意見もありましたし、いろいろとございました。
(問)約4年ぶりの衆議院解散を、今日、迎えますけれども、大臣の今の御心境というものを教えていただけますか。
(答)大臣としてではなく、一衆議院議員として、私にとってこの4年というのは、まるでジェットコースタードラマの、何かそこに出演している一人というか、主役の一人として、どん底も知り、またこういう立派な仕事も与えていただきという中で、本当に4年でありましたけれども、人生の半分ぐらいのいろいろなことを学んだような、そういう重たい大きな任期の期間であったなと思います。選挙直後では無所属でしたので、今、こうやって自民党政権、総理の下で本当に大切な仕事をさせていただいたことをうれしく思いますし、謙虚な気持ちで、いろいろとこの4年間自分に与えられた試練とか、または喜びとか、そういうものをしっかりと有権者の皆様方に、感謝を込めて選挙の中で訴えていきたいなと、そういう気持ちでいっぱいです。

(以上)