野田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年6月19日

(平成21年6月19日(金) 9:32~9:36  於:第4合同庁舎6階605号室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議については、特に報告することはございません。

2.質疑応答

(問)昨日衆議院本会議で採決された臓器移植法の改正案については、どの案に賛成されましたか。
(答)A案に賛成票を投じました。
(問)御決断に当たって、何かお悩みになられたりということはありませんでしたか。
(答)悩むというより、たくさんの案が出てきたので、まずはそれぞれを知っておかなきゃいけないということもありましたけれども、そもそも私は、もう既に自分は臓器移植カードを持っていますので、その最初の法律に極めて近いラインでA案が改正されているところがあって、さらには、そもそもの法律の中でなかなか移植が進まなかったという点を考慮されていて、子供のことが結構注目されていたけど、A案はむしろ成人の移植も促進されるようになるのかなということも踏まえて、最終的にA案にしました。
(問)子供の脳死で言うと、脳死判定の基準等が確立しておらず、正確な脳死判定ができるのかという議論もありますが。
(答)そうですね。私も専門家ではないのですが、ただA案を進めておられる移植学会ですとか、また自民党では中山太郎先生を中心にまとめられたわけですが、そういう専門家の判断に委ねたところもあります。
(問)「脳死」を「人の死」と見るかどうかという論点では、科学的な部分よりも国民の死生観といったところが問われましたが。
(答)ただ、脳死の扱いについては、臓器移植法の中に限ってのことであって、別に他の法律に押しつけているわけではありませんので、臓器移植に当たっての有り様だと思っています。
(問)日本郵政の西川社長に佐藤大臣が辞任を打診したと、本日、毎日新聞が報道しましたが、それについての事実関係を御存じかどうか、また、その報道をどのように思われたか、併せてお聞かせください。
(答)記事は読みましたが、事実確認はしておりません。
(問)閣議では話題になりましたか。
(答)出ませんでした。
(問)政府は民間会社の人事に介入しない、介入していると誤解されるようなことはすべきでないと総理はおっしゃっていますが、それとの整合性についてどのように考えますか。
(答)毎日新聞の記事は事実関係がわかりませんので、事実かどうか問われましても、答えようがありません。
(問)予算の関連で、「骨太方針」の取りまとめが来週ぐらいかと思いますが、与党内では歳出削減は厳しいのではないかという声がたいぶ強いようです。この件について、大臣はどのようにお考えでしょうか。
(答)与謝野大臣の下で取りまとめられるわけですが、私とすれば、やはり自分が担当している分野で、我が国の底力である科学技術等々について、経済状況が厳しい今だからこそ将来に向けて必要だということをしっかりと主張しなければいけないですし、まだしばらくの間は財政出動をしていったほうがいいかなという議論もあることを踏まえると、先の補正予算でもう終わりというわけではないと私は思っています。

(以上)