野田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年5月12日

(平成21年5月12日(火) 9:05~9:13  於:第4合同庁舎6階605号室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議について、特に御報告することはございません。

2.質疑応答

(問)昨日、民主党の小沢一郎代表が辞任を表明されましたが、受け止めをお聞かせください。
(答)二大政党下、次の総理大臣を目指しておられた方でしたので、小沢代表の言動にはこれまでも注目してまいりました。ただ、前回の記者会見でお尋ねに答えて申し上げましたように、ようやく13日に、ずっと拒否されていた党首討論が開かれるということで、私自身は、日本の政治の中で麻生総理のライバルと目され、そして政権を奪取しようとしておられる小沢代表の思いが聞けるものと大変楽しみにしていた矢先でしたので、なぜこのタイミングなのかなと非常に疑問を感じています。
 お辞めになるのであれば、もっと早く辞めることができたのだろうし、ここまでいろいろとマスコミや国民の皆さんからの批判があっても2カ月ぐらい自分には非がないということで頑張り抜かれてきたのであれば、やはり最後まで頑張り抜いていただくのも、採り得る道だったと思います。ただ、いずれにしても党首討論を間近に控えていたわけですから、今日、テレビのコメンテーターの方が「ドタキャン」と表現しておられましたが、まさにそういう感が否めないですし、非常に残念に思います。
(問)小沢代表が辞意を表明された理由について、一部ではややわかりづらいという声もありますが、大臣自身はどのようにお考えですか。
(答)私もわからないんですよ。そもそも小沢代表に対する国民の厳しい批判の矛先は、やはり西松建設からの巨額な資金であり、それを御存じなかったということ自体、国民が一般常識的にはおかしいと思っているわけです。そういうことに対しての説明責任はずっと求められていたのですが、これに対しては全くお触れにならないまま幕引きをされたということで、自浄作用が働いたかどうかというと疑問を呈せざるを得ません。
 特に、記者会見で小沢代表は「挙党一致」や「挙党態勢」という表現で、党のまとまりのことばかりを強調されているのが非常に気になりまして、今、小沢代表に対し、民主党に対し、厳しい眼差しを向けている国民との間で、きちんとしたキャッチボールが行われたのかなと考えますと、私も国民の一人として肩透かしを食らっているような感じがしてなりません。
(問)関連して、現在、国会で審議中の消費者庁関連法案、21年度補正予算等への影響については、どのようにお考えになりますか。
(答)幸い、昨日の記者会見の中で、民主党の代表選挙は、補正予算の衆議院での審議が終わった後速やかに行うとおっしゃっています。これは、補正予算を衆議院で上げない限りは代表選を行えないと受け取ることもできますので、それに関しては御協力いただけると信じています。
(問)西松建設の問題では、自民党の議員の中にも献金を受けている方がいますので、自民党にも説明責任が今後も求められていくのではないかという指摘もありますが、いかがお考えですか。
(答)まず側近の秘書が逮捕されたという厳粛な事実、これを私たちは重く受け止めなければならないと思います。そして、それぞれの事案につきましては、それぞれの国会議員がどの党であれ、私も二階大臣の委員会でのお話を聞いてまいりましたけど、説明責任がどこで満足かというのはなかなか目に見えない問題ですから、これについては誠心誠意取り組んでいかなければならないと思っています。
(問)現在、豚由来の新型インフルエンザに関して、理化学研究所等で速やかにウィルスを検出する技術等を開発しているようですが、科学技術政策担当大臣として何か後押しする考えはありますか。
(答)現在、舛添大臣の元に一元集約させて、このインフルエンザ対策に取り組んでいるところです。今のところは、現実の水際対策ですとか、そういう具体的な対応に専心していますが、今、よい示唆をいただきましたので、私なりに検討させていただいた上で、私自身も科学技術政策の側面から支援ができますので、必要とあれば、舛添大臣にも御連絡しようかと思います。
(問)プーチン首相が来日されましたが、宇宙分野で協力を拡大することについて協議される考えはありますか。
(答)宇宙分野については、ロシアとの間で、現在、そういう具体的な話は俎上に上がっておりません。
(問)今回の来日中、宇宙分野の協力のお話はしないのでしょうか。
(答)そうですね。私が関与している中では、そういう話はありません。
(問)小沢代表が辞任したことで、与党としては逆に戦いにくくなったという見方もありますし、また、解散時期が早まるといった影響が出るのではないかという見方もあるのですが、いかがお考えでしょうか。
(答)それは、折々、マスメディアの皆さんがそういうネタをお作りになるわけですが、私は、終始一貫、支持率の低いとき、高いとき、中くらいのときの如何に関係なく、要は与党として、本予算、補正予算を通じて景気対策をし、それが実行されて、それにより国民が良しとした段階で私たちは選挙に臨むのであって、相手が小沢さんだからどうのですとか、こういう政党だからどうのということではなく、自分たちが国民から与えられた責務の中できちんと対応できたかどうかで選挙を戦わなければいけないと思っていますので、ご質問に関して言えば、あまり相手の顔がどうということは気にせずにやっていかなければいけないことだと思っています。
(問)解散時期が変わるということもあると思われますか。
(答)何度も申し上げているとおり、それは総理に聞いてください。

(以上)