野田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年3月13日

(平成21年3月13日(金) 8:51~8:56  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議について、特に御報告することはございません。

2.質疑応答

(問)消費者庁設置関連法案について、17日の本会議での趣旨説明質疑の日程が決まりまして、審議入りのめどが立ったわけですが、ようやく審議入りということで、どのように審議に臨まれますか。
(答)そうですね、9月の終わりに3法案を提出してから、本当に長い間待たされてきましたが、その間、総理を始めとして関係の皆さんが審議入りに向けて御尽力いただいたことへの感謝の気持ちを忘れずに、何分、私も然りですが、すべての国民にとって初めての行政機関を作ることですから、しっかりと議論を積み重ねていきたいと思います。私どもの法案は当然ベストだと思っておりますし、多くの方たちがかかわっていただいてきていますので、そのセールスポイント、良さを国会の場でしっかりアピールしたいと思います。また、今後に向けて様々な皆さんの議論を踏まえた歩みができるのではないかと期待しています。さらにここまで来ましたから1日も早く成立させていただけるよう、こちらも尽力してまいりたいと思っています。
(問)一方で昨日、民主党は対案となる法案を国会に提出しました。内容は政府案とはまだ大きな開きがあるようなところもありますが、どう受け止めますか。
(答)全く形態からして違うわけで、その他詳細については、私もこれからしっかり見ていこうと思っています。いずれにしても、繰り返しになりますが、自分たちの政府案がベストだと思っていますので、委員会の場で2つの案を並べて比較していただいて、評価していただければいいかなと思います。
(問)対案の消費者権利院法案を提出した民主党の枝野議員が、消費者庁については、内閣の外部に置く権利院と並列で作るならば、話し合いの余地があるというようなことを言っているようですが、受け止めを。
(答)消費者庁はよいというのならば、ありがたいですね、そこが結構ポイントなので。
(問)消費者庁を設置するところは、検討の余地があると言いますか、そこは話し合いでということのようですが。
(答)ああ、なるほど、そうですか。今まで全然だめという話でしたからね。
(問)昨日の会見ではそういう話だったのですが、ただ、内閣の外部に置く権利院、オンブズマン的なものは絶対に譲れないということで、そうなると二つつくるという話でした。
(答)お話の趣旨がよくわかりませんので、改めてしっかり精査してみます。
(問)話し合いで何か一致点を見出していくというおつもりはありますか。
(答)別にけんか腰でやる話、政策ではありませんから、こちらに歩み寄っていただけるのであれば歓迎ですが、まだお考えの内容がわかりませんので、また確認してからにしてください。いずれにしても、これからは、国会の与党、野党で審議をしていただくわけですから、平和的に1日も早く成立させるということに腐心していきたいと思います。
 その枝野議員の発言、詳細はわからないのですが、消費者庁を認めていただけるとするならば大変ありがたいと思います。
(問)修正協議という話にもなってくると思うのですが、政府の側から民主党案に歩み寄る余地はありますか。
(答)まだ審議が始まっていませんので、そこまで全然至っていません。基本的に政府案はベストだという思いが強いものですから、いろいろ議論していただく中で、今後、委員会での議論を踏まえながら取り組んでいきたいと思います。
(問)民主党に限らず野党によいアイディアがあれば取り入れるということは、排除しないということですか。
(答)そうは言っても、やはりその限界はありますよね。要するに、消費者庁というもの、その設立のためのこの法案というものは、ぽっとできたものではなく、もう20年ぐらい前から、消費者団体ですとか日弁連が温めてきた素案を基に作ったものですから、かなり重みのある法律だと思っています。たまさか、自民党という党は、そういう意味で消費者行政に歴史が浅い政党ですから、余り時間かけて検討していないじゃないかと言われますが、実はそもそもこの法案は自民党案ではないわけでして、民間の団体の皆さんの20年にわたるストックをこの政府案は醸し出しているはずですので、早々に譲ることもできないと私は思っています。

(以上)