与謝野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年5月20日

(平成21年5月20日(水) 17:09~17:15  於:中央合同庁舎第4号館642号室)

1.発言要旨

発表されましたのが8時50分、9時から予算委員会でしたので、今まで皆様方にお話しする機会ができなかった、申しわけないと思っております。  何か御質問があれば。

2.質疑応答

(問)大臣、国会直後にお疲れのところ、よろしくお願いいたします。 今お話ありましたように、1-3月のGDP成長率が戦後最悪の結果が出ました。まずこの結果について、大臣どのように受け止められているのかということと、外需の落ち込みが内需にも波及して、個人消費及び設備投資などなど、ほとんどの項目がマイナスということになりました。この点の御評価をお願いいたします。
(答)既に輸出が、例えば1月、2月、3月というのは、前年同月比46%とか48%の減になっておりましたから、相当のマイナスが出てくると思っておりましたら、輸出の影響も外需の影響もあり、また外需関連の設備投資、それにつながる個人の消費等も全部マイナスになりまして、記録的なマイナス幅になりましたが、1月、2月、3月というのは、5月の今日から見れば既に過去の出来事でございまして、大事なのは4月、5月、何が起きているかということですけれども、多分いろいろな指標は上向き始めていると思います。日本の経済を楽観するわけではなく、最悪の状態が1-3月であったというふうに私は考えております。
(問)市場予想の一部にもありますけれども、1-3月が底で、4-6以降は改善に向かうというような見方もあるようですが、大臣御自身の御展望はいかがでいらっしゃいますでしょうか。
(答)多分1-3月というのは、日本の経済史上最悪の時期だったんだろうと思います。しかしながら、その間、大型倒産もなく、金融機関の破綻もなく、失業率も過去最高を記録することなくやってこられたと思っておりまして、そういう意味では、最悪の時期を脱したというある種の安堵感はありますけれども、これから日本が昔の成長軌道に乗るためには、相当な苦労と期間と、それから他国のパフォーマンスがよくなるというのが、幾つもの前提条件があって、多分最悪の時期は脱したと思いますけれども、これから本当の上昇気流に乗るためにはまだまだ努力が必要だと思っております。
(問)政府としてはどんな努力をされますでしょうか。
(答)政府の最大の経済対策は、当面の補正予算、参議院でいち早く御承認をいただいて、それの執行が一日も早く行われるというのが政府の当面の最大の経済対策であります。これ以上の経済対策はないと思っております。
(問)1-3は既に終わった話だというふうにおっしゃいますけれども、1-3の中で日本の経済の弱さというものが明らかに露呈されたと思うんですが、その分析についてちょっとお伺いできますか。
(答)やはり日本はもともと資源のない国であって、加工貿易で生きてきた国でありますから、輸出の経済の中に占める割合が大きいというのは当然ですけれども、このように世界同時不況という想定を余りしなかった状況に出くわしたわけで、そういう意味では、やはり外需も引き続き大事だろうと思いますけれども、やはり内需のことも考えながら今後は経済財政政策を運営していかなければならないと感じました。

(以上)