与謝野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年1月30日

(平成21年1月30日(金) 9:48~9:53  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

 閣議は案件どおりでございましたが、閣議後、農政改革の推進について、関係閣僚会合というものがつくられることになりました。
 また、閣議の案件としては、失業率、有効求人倍率等についての御報告があり、物価の動向についても御報告がありましたが、いずれにしても、失業者数、有効求人倍率、鉱工業生産等は、極めて深刻な問題であると思っております。
 物価の動向については、現時点では政治的な問題になるような水準ではないと思っております。

2.質疑応答

(問)12月の完全失業率と鉱工業生産指数は、過去最大の悪化幅となったわけですが、底入れの時期というのは今見通せる状況にあるのかどうか。それを踏まえて、一段の経済対策、景気対策が必要だとお考えかどうか。
(答)底入れの時期がいつになるかというのは、現時点では予想不可能であると思っております。これは、国内の問題ではなく、世界経済の動向全体にかかわっていることであって、日本単独の将来予想というのはできないという状況であります。
 ただ、IMF等の国際機関は、2010年に関しては、例えば日本に関してもプラス成長を予想されていますので、この1年間については、どこが底入れかということは、なかなか今から予想しがたい問題であると思っております。
 鉱工業生産は非常に心配なところで、こんなに鋭角的な落ち込みというものは、おそらく過去経験したことがないですし、この期の落ち込みだけではなくて、今後その落ち込みは続く可能性があるわけでして、世界同時不況の波が日本にもひたひたと押し寄せている、というのが今の状況であると思っております。
(問)昨日の景気動向指数研究会で、戦後最長の景気が'07年10月に終わりましたということが判定されたわけですけれども、過去の「いざなぎ景気」等々、その時々の時勢にあわせた名前がいろいろ言われるわけですけれども、大臣なりに戦後最長景気について、あえて一言で表現するとすれば、どういったものをお考えでしょうか。
(答)なかなか、コピーライターの素質がないんで……。だらだら、かげろう(陽炎)景気、とでも言うんでしょうか。

(以上)