与謝野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年8月26日

(平成20年8月26日(火) 11:09~11:18  於:記者会見室)

1.発言要旨

 閣議は案件どおりでございまして、特に御報告することはございません。
 閣議終了後、総理の部屋に伊吹大臣、町村長官、二階大臣、私が集まりまして、経済対策の進行状況等の打ち合わせをいたしましたけれども、まだ対策全体の規模、あるいは国費の投入、財源等、何も固まっておりませんので、特段今日、皆様方にこういう方向ですという御報告はできませんが、明日1時から同じメンバーで会議を開く予定にしております。
 なお、今日12時に与党の両政調会長がお見えになりまして、それぞれの党の最終的な要望が出てまいりますので、それについては受け取り次第、伊吹大臣の方にお渡ししたいと。それによって、更に作業が進むものと期待をしております。
 以上です。

2.質疑応答

(問)今お話を伺った総合経済対策なのですけれども、今日、与党の両政調会長から党としての考え方を受け取って、明日また関係閣僚で集まるということですが、その後の段取り、あるいは最終的な決定がいつかというイメージをお伺いしたいのですが。
(答)今日、伊吹大臣のお話を伺っている限りの印象は、現時点で当初の目標どおり今週末には決定したいという意気込みで仕事をやっておられると私は理解いたしました。
(問)もう1つ、財源等については、まだ固まっていないということでしたが、先週の金曜日、総理は赤字国債の追加発行は避けたいと記者団に明言しています。昨日の諮問会議では明確な方向性は出なかったということですが、そういった総理の意向を受けて、大臣としては補正予算の規模などは、当面赤字国債の発行が必要のない規模にするという方向で調整する御意向でしょうか。
(答)実は、色々なところで多少使えるかもしれないというお金が散見できるのですけれども、これはいずれも法律改正を伴うことであって、スピード感という観点から考えれば、法律改正を伴う財源の発掘というのは、経済対策の趣旨に合わない、スピードが十分でないという悩みがあると思っております。赤字国債を出したくないというのは、財政再建を願う者の当然の考え方であると思いますし、私もそれを願っておりますが、最終的には何にお金を使うのかと。借金してもやるべきことがあるのかどうか、ということで物事は決まってくると思っていまして、財源論のところまでは議論は立ち至っていないというのが現状でございます。
(問)総理からは、赤字国債の追加発行は避ける方向で考えてほしいという明示的な指示はないと考えていいのでしょうか。
(答)避けたいという願望を述べられたのだろうと思っておりますし、伊吹大臣、私もそういう願望は共通して持っております。
(問)当初の目標どおり決定したいという、伊吹大臣もそういう意気込みであるというふうに理解したということですけれども、それは当初の予定どおり金曜日に経済対策の規模も補正予算の規模も、両方ともその時点で出せるようにしたいという理解でよろしいのですか。
(答)発表するときには規模も真水の額も同時に出すという意味を仰っておられました。
 ただ、本人は大変責任感を持って、大層な意気込みを持ってやっておられますけれども、実際は事務作業の積み重ねですから、その事務作業がスムーズに進んでいくことを私の立場としては祈るばかりであります。
(問)補正予算に関してですけれども、政府・与党内の体制は臨時国会の冒頭で処理するといった方向かとは思うのですけれども、まだ一部には年末に処理をして、それで1月から執行する来年度分と合わせての15カ月予算を1月から執行するという方策も検討されているようですけれども、臨時国会の冒頭に処理して17カ月とする場合と、15カ月とする場合と、やはり施策を打つタイミングというのも変わってくるでしょうし、施策の優先順位というのも変わってくるかと思うのですけれども、補正予算をいつ、どういうタイミングで組むかというのは財務省の所管にしても、対策の中身はそれによって変わってくる可能性もあるのかなと思うのですが、そのあたりは、全体の取りまとめに当たっていらっしゃる大臣としてのお考えはいかがでしょうか。
(答)昨日、諮問会議でも民間議員が言っておられましたけれども、スピード感というものも必要なわけでして、のんびりとやっているという印象は国民の皆様方には与えてはいけないのだろうと思っておりますから、補正予算は補正予算として迅速に処理されたいという強い期待を持っています。
(問)重ねてお聞きすることになるのですけれども、先ほどの補正予算は補正予算として迅速に処理されたいというのは、やはり今回の臨時国会で補正予算として成立させて早急に執行させることが望ましいというお考えなのでしょうか。
(答)そのとおりです。

(以上)