与謝野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年8月15日

(平成20年8月15日(火) 10:29~10:40  於:記者会見室)

1.発言要旨

 案件どおりでございまして、特に御報告することはありません。

2.質疑応答

(問)まず、現在取りまとめ中の総合経済対策の作業の進捗状況をお伺いしたいのと、本日、町村官房長官、伊吹財務大臣と事務的な詰めを予定されているということでしたが、具体的にどういった点を話し合われるのか、という点をお聞かせください。
(答)1つはスケジュール感をきちんと共有しなければいけないということであり、具体的な数字の話になりますと、財務大臣が財布を持っておりますので、財務大臣に主体的にやっていただかなければならないと。これを官房長官、財務大臣、私ときちんと確認をしていくと。また、あわせて、党との連携もやっていかなければならないのですが、党のほうは人が集まるのはどうしても来週になってしまうということがあります。しかしながら、月末までに何とか仕事を終えたいと思いますので、来週に入りましたら、党との連携を速い速度でやらなければいけないということも三者で確認したいと思っております。
(問)それに関連して、財源について、与党側、特に公明党側は大型の補正予算の編成を求めていまして、例えば1兆円なんて金額の規模も出てきているのですけれども、それに関連して、いま一度確認したいのは、大臣としてはそういった補正予算を編成するとして、財源として赤字国債の追加発行というものについては、選択肢に含められるとお考えでしょうか。
(答)財源のお話ではなくて、一体国民が求めているものは何かと、日本の経済が求めているものは何かということを最初に考えなければいけないということで、お金の手当ての話は、その求めているものを今回の経済対策でどこまでやるかということを決めた後に考えなければいけないと。まだそこまで話は行っていないのではないかと思っております。
(問)対策の考え方として、まずお金という先立つものが必要なわけで、そこから考えるアプローチと、大臣がおっしゃるとおり、まずは必要なものは何かというのを見てから、それに必要なお金、これだけ必要だからいかなる手段を使っても調達するというアプローチもあるかと思うのですけれども、やはり財政状況を考えると、なかなかこれだけ必要だねと言って、じゃ全部そのままやりましょう、という決め方ができるのかという疑問もあるのですけれども、そこはいかがでしょうか。
(答)理想的なお金の使い方というのが片一方で仮にあるにしても、その財源をどうするのかという話と両方あって、個人の場合でも、お買い物をするときにこれを買いたいといっても、最終的には財布との相談になってくるわけで、財布との相談はまだこれから先の話で、来週当然そういう話もだんだん浮き上がってくると思っております。
(問)もう一点、先日も同じ質問があったかと思うのですが、8月15日当日になりましたので改めてお伺いしますが、本日靖国神社に参拝される御予定はありますか。
(答)前回お答えしたとおりです。
(問)ないということで。わかりました。
先ほどの質問と多少重なりますが、昨日の総理との会談の中で、経済対策の内容について、これもちょっとくどくて申し訳ありませんが、予算措置をどうするかについて、何らかの前進はありましたでしょうか。
(答)そういう会話は覚えておりません。
(問)昨日の会談の中で、国会の日程ですとか、あるいは今後の経済財政諮問会議のスケジュール等についてはお話になりましたでしょうか。
(答)国会日程は私の守備範囲でないので、お話ししておりません。ただ、諮問会議については、諮問会議を活性化しなければならないという雰囲気を、普段から、福田総理より強く感じておりました。
(問)それは昨日の会談の中でもということですか。
(答)はい。
(問)具体的に、もし、おっしゃっていただけるのでしたら。
(答)具体的にどうということではなくて、抽象的な意味で諮問会議の議論を盛んにしようという御意思を持っておられるなということを全体の会話の中で強く感じました。
(問)当面、次回、次々回、このあたりのスケジュールやその議題等については、お話はありませんでしたでしょうか。
(答)私からは、いろいろな問題のマクロフレームの議論というのはこれから大事になってくるのではないだろうか、ということは申し上げておきました。
(問)昨日の総理との会談について記憶をたどっていただければありがたいのですけれども、与党の幹事長からは総理に対してどのような申し入れがあったのかという点について、総理はどのように大臣にお示しになられたのでしょうか。
(答)その話題は本当に出ていません。
(問)対策についての財源論については、何も総理から話はなかったということですか。
(答)ありませんでした。
(問)先ほど、来週財布等の相談について、いろいろ浮き上がってくるのではないかというお話でしたけれども、財務省等々の調整の中で、本格的にそのあたりの調整が来週スタートすると考えてよろしいのでしょうか。
(答)何というか、絵がぱっと見えるのではなくて、少しずつ絵が浮き上がってくるという感じなので、今どういう絵が浮き上がってくるかと言われても、絵は浮き上がってくるのだけれども、どういう絵かというのは、少しずついろいろな方がいろいろな意見を言いながら、少しずつ全体像が固まっていくということで、やはり各省庁の意見もあるし、財務省の意見もあるし、官邸の御意見もあるし、与党の御意見もあるし、もろもろの意見が1つに向かって集約される過程ということで、手間と時間がかかるというのが当たり前のことだろうと思っています。
(問)お金の話に具体的になってきたら、ここは伊吹大臣のお考えが強く反映されるということで。
(答)財務省というのは、予算の配分を通じて国の政策の総合調整官庁であるという性格もまた持っているわけでして、やはり伊吹さん抜きで議論を進めるということは、制度から言って大変不自然なことですから、伊吹さんの知恵と力も借りながら進めていくというのが、正しい物事の進め方ではないかなと私は思っています。
(問)国民の目から見た場合に、経済対策の額の大きさ自体ですけれども、額の大きさ自体も、政府がこれだけをやりたいんだ、という重要なメッセージになるとお考えでしょうか。
(答)もちろん対策はなるべくやらなければいけないと、一方で、ばらまきにならない、財政規律を守る、いろいろな制約がかかっていますから、やはり不等号の印が両方からかかっているという、その中で決めていくということだと思います。

(以上)