上川内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年3月14日

(平成20年3月14日(金) 8:46~8:50  於:参議院議員食堂前ぶらさがり)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議でございますが、一般案件が2件、国会提出案件20件、政令10件、計32件の案件がございました。
 このうち私の案件はございませんでした。
 私から報告事項が1件ございます。
 お手元にございます資料を御覧いただきたいと思いますが、17日の月曜日の午後5時から、内閣府本府5階特別会議室におきまして産科医療関係者との懇談を予定しております。現在、各地の病院で産科の休止が相次ぐなど、妊娠・出産する女性が安心してお産に臨むことが困難な状況も見られております。私は、少子化対策と男女共同参画を担当する大臣として、こうした状況につきまして大変憂慮しているところでございます。懇談では産科医療をめぐる問題のうち、特に昨今の医師不足と20代から30代前半の産婦人科医の過半数が女性であることに鑑み、とりわけ女性医師等が仕事と出産、子育てを両立することが極めて難しい状況があること等につきまして、関係者から御意見を伺う予定でございます。
 詳細は男女共同参画局にお問い合わせいただきたいと存じます。
 私からは以上でこざいます。

2.質疑応答

(問)日銀総裁人事ですけれども、衆・参で結論が分かれまして、任期が切れるまで時間がない中で、先行き不透明なままですけれども、この状態についてどのように受け止めていらっしゃるでしょうか。
(答)ねじれの状態の中でスケジュールどおりに審議がなかなか進まないことについては、それを打開していくための様々な手段を講じていかなければならないという意味で、いろいろ話をしながらスケジュールに空白のないようにしていくことを目標にしていくべきではないかと思っております。その結果、結論が異なるということについては、ねじれの中で可能性がないわけではない中で、これから短い時間の中でどのように見出していくのか、関係者、今、国対でございますが、更なる努力をしていただきたいと思います。
 空白を生んではいけないということであり、あらゆる知恵を出し合うことが大事であると思っておりまして、国民の皆さんの不安、そして内外の経済情勢がなかなか厳しい折でありますので、そういう問題に対しても、しっかりと大局的に踏まえた上で合意をしていただきたいと思っております。
(問)武藤氏では同意できないということで、民主党は姿勢を変えていないんですけれども、そういった中で17日に再提示するということも政府は検討しています。どのような対応をとるべきだというふうに意見をお持ちでしょうか。
(答)昨日、今日の状況でありますが、それは総理をはじめとして、内閣一致して推薦を申し上げた方でございますので、ぎりぎりその線で調整をしていきながら、いい知恵が出るように取り組んでいただければと思っております。
(問)月曜日の懇談の結果は、4月中に策定する女性参画の加速のプログラムに生かされる予定なんでしょうか。
(答)一堂に会してこの問題に取り組むという機会はなかなかございませんので、私自身は大変期待をしております。今回は幅広く関係者の団体の皆様にお集まりいただくことになりますし、それぞれ地域の中で、妊婦さんの安全・安心のために御努力をいただいていると思いますが、やはり連携をしていくということは大変大事なことであります。そうした御意見も踏まえて、先ほど申し上げたとおり、特に、産科医は女性医師の比率が大変高く、しかも女性が継続して働き続けることについては大きな課題もございますので、そういった課題は、一朝一夕ではなかなか解決できるものではないけれども、しっかりとした施策の枠を決めて進めていくべきことではないかと、大きな課題の一つと私自身とらえております。今回、月曜日の懇談の内容次第で、4月のプログラムの中に入れていくということも視野に入れて御意見を承りたいと思っております。

(以上)