泉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年4月30日

(平成20年4月30日(水) 9:23~9:30  於:警察庁18階第4会議室)

1.発言要旨

 本日の閣議では、鈴木宗男衆議院議員提出に係る質問主意書に対する答弁書について決定を致しました。これは、いわゆる志布志事件の捜査に関して鹿児島県警察において授与した表彰に関する政府の見解等について、鹿児島県警察における対応に関し、事実関係等を答弁するものです。
 また、喜納昌吉参議院議員提出に係る質問主意書に対する答弁書について決定を致しました。これは、アメリカ合衆国軍隊の脱走兵の逮捕等に関する協力について答弁するものです。
 さらに、犯罪被害者等給付金の支給等に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備等に関する政令を決定致しました。これは、休業加算基礎額の算定方法、遺族に対する遺族給付金及び重度の障害が残った犯罪被害者に対する障害給付金の額を引き上げるほか、関係政令の規定の整備等を行うものです。7月1日の改正法等の円滑な施行に向け、全力を挙げていきます。
 また、無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律の施行状況に関する国会報告を決定致しました。平成19年中の同法に基づく観察処分の実施状況のほか、オウム真理教の現状として、松本、いわゆる麻原彰晃への絶対的帰依を強調する主流派と、松本の影響力の払拭を装う上祐派に内部分裂したことなどを内容とするものです。警察としては、このような状況を踏まえ、関係省庁と緊密に連携してその実態解明に努めるとともに、組織的な違法行為に対する厳正な取締りと必要な警戒警備を推進します。
 閣議では、そのほかに、総務大臣から「労働力調査報告」、「家計調査報告」について、それから、厚生労働大臣から有効求人倍率について、さらに外務大臣から総理のロシア訪問について御報告がございました。
 長野で行われた聖火リレーの警備について、一言申し上げます。長野市民を中心とする関係者の皆様方のご協力により、大きなトラブルもなく円滑に実施され、聖火を無事韓国に送ることができ、感謝を致しております。私としては、長野県警察を始め関係警察が、それぞれ毅然とした態度でその使命を果たしたことに、誇りを感じています。
 以上でございます。

2.質疑応答

(問) 中国から来られた方達と円滑な連携ができましたか。
(答) JOCと関係者の調整の結果、2名のフレームアテンダントを受け入れることとなり、警察としても、公権力の行使を行わないという確約を得て、伴走していただいたものです。フレームアテンダントの方々は、リレー中、その職務に従って、トーチの技術的な調整等に専念していたと承知しております。日中双方のそれぞれの思いが満たされたと考えています。

(以上)