泉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年1月8日

(平成20年1月8日(火) 9:39~9:49  於:警察庁18階 第4会議室)

1.発言要旨

 明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 本日の閣議では、「交通事故防止対策の推進について」、内閣府特命担当大臣から発言があり、これに引き続き私から、警察においては関係機関・団体との緊密な連携の下、一丸となって交通事故防止対策に取り組み、その結果、昨年の交通事故死者数を54年振りに5千人台まで減少させることができたこと、しかし、いまだ尊い命が交通事故の犠牲となっている現実があり、負傷者数は9年連続して100万人を超えているほか、飲酒運転による悲惨な事故も依然として発生しているなど、交通事故情勢は大変厳しいことを申し上げました。
 また、本年6月までに、自転車利用者対策や後部座席シートベルトの着用義務等に係る改正道路交通法の規定が施行されることとなっていますが、警察においては、平成15年に立てた「10年間で交通事故死者数を5千人以下とする」という政府目標の達成に向け、引き続き、各界各層と連携を取りながら、飲酒運転の根絶に向けた取組みを推進するとともに、改正道路交通法の円滑な施行を図るなど、総合的な交通事故防 今日の閣議に直接私どもの業務と関わることはこれだけでございます。閣議が始まるに際しまして、総理から御発言がございました。
 外務大臣から、総理の中国訪問に同行されたときのお話がございました。さらに、タンザニアを訪問されたこと。それから財務大臣、文部科学大臣から海外出張について、環境大臣からツバル出張について御報告がございました。
 閣僚懇に入っては、渡辺金融担当大臣から、我が国の金融・資本市場の競争力強化についてのお話がございました。その後、これからの国会運営について官房長官からございました。

2.質疑応答

(問)都内の商店街で少年による通り魔事件が起きました。刃物を3本持っていたと伝えられているのですが、刃物対策等についてお考えをお聞かせください。
(答)この事件については今捜査中です。負傷された方々には、怪我が早く良くなられるようにお祈り申し上げます。
報道のように「塾で叱られた腹いせ」が犯行の理由なのかもしれませんし、その他の要因があるのかもしれません。市民が集う中で少年が凶器を振り回すということは、これまであまり想像できなかったことでございまして、教育や家庭の在り方まで立ち戻った対策を考えなければならないという思いを持っております。振り回されたのが刃物だという点だけを捉えて対処するのではなく、今回の事件の背景を分析する必要があると思います。

(以上)