増田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年4月22日

(平成20年4月22日(火) 9:46~9:53  於:衆議院・第15委員室前)

1.発言要旨

 おはようございます。閣議がありまして、私の方から「自然再生の推進に関する政策評価」の結果ということで環境省、農林水産省、それから国土交通省に改善の勧告を行いましたので、その結果について報告をしました。自然再生推進法というのが平成14年に制定されたのですが、一定の効果もあるのですけれども、ただ中には自然再生協議会の中で合意形成が図れずに、せっかく設立したのに解散したり、あるいはとんざしてしまった協議会があるといったようなことがありまして、課題もちょうど浮き彫りになってきましたので、より効果的な自然再生事業が推進されるようにという観点から今、申し上げました3省に勧告を行ったということであります。
 関係閣僚からもこの勧告の趣旨を受けて、適切に対応していきたいといった発言がございました。以上です

2.質疑応答

(問)地方分権改革推進委員会ですが、なかなか国の事務事業の移管について、各府省、厳しいようです。以前、月末に向けて大臣折衝をというお考えを示されておりますが、いつ頃からお始めになるお考えですか。
(答)今週から始めたいというふうに思っています。まだ日程は全然調整していませんけれども、順番とすれば、分権委員会で局長レベルの方が来て意見を述べられたところから、順次やっていきたいと思っています。まだ今時点では日程調整をしていません。ただ相手の方の御都合もありますが、今週から始めたいと思っています。
(問)閣議が終わったあとに、総理と話されていましたが、内容について。
(答)道路の関係で、今、暫定税率が失効して、地方公共団体では予算の関係を止めているところがありますので、その調査もしました。4月1日に一度調査をして、それからその後、半ばに調査をしています。最近の様子等も伝わってきているので、その関係を総理に報告をしておきました。
(問)総理の方からはどういうお話がありましたか。
(答)総理は、いろいろそういった各地域の様子を熱心に聞いておられました。今日は、現状の報告ということでございますので、十分、状況はお分かりいただけたと思います。

 それと、例の地方分権の大臣折衝の関係ですけれども、日程が決まりましたら、順次、お知らせをいたします。私の方は終わってからのぶら下がり等、取材は御自由にしていただいて結構ですが、相手の大臣の方のいろいろなお考えもあると思います。私自身、折衝している最中は二人だけでと思っています。こちらから相手の方にお伺いしていきますし、いずれ同じ役所とも何回かお話しなくてはならないと思います。できるだけ相手の方の御意向に沿いながら、進めていきたいと思います。
 前回、考え方に地球と火星ぐらいの距離があると言ったのですが、端的に言いますと現在の状況はそういうことです。当事者とすればまず勧告前なので、分権委員会と各府省でよく意見を交わして、その上で分権委員会の方で冷静な勧告を書くということではあるのですが、しかし、その距離が地球と火星くらいあるということなので、それをもっと縮める。きちんとお話ができるぐらいの距離、宇宙の果てまでロケットで行って、宇宙服を着て会話しなくてはいけないようなことではなくて、きちんとお互いに協議ができるぐらいまでの距離にだんだん縮めていかなければならない。最初は、枢要な事項についての共通認識を確認するようなところから、あと、どこをどのように攻めようかということなので、今週から一つ一つ始めますけれども、すぐに何か、結論が出るとかということでは決してない。今の段階では、結論は分権委員会の方でどう判断されるかということでしょう。ですから地球と火星ほどある距離を、宇宙服を着ずに相互に直接会話ができるくらいの距離まで縮めて、きちんと冷静な判断ができるようにするということが主眼なので、そういう意味で何回かかかるというふうに思います。そこまで縮めるためのステップを踏む必要があると思います。何回かそういうことをやっていかなくてはいけないと思っています。
(問)一次勧告に合わせてということですが、出先機関の関係はお話になる予定ですか。
(答)出先機関は、二次勧告の話になるので、まず分権委員会の方で二次勧告にもつなげる上での役割分担が大事ということなので、こちらの方から出先機関について、どうするかということを申し上げるつもりはありません。それは役割分担をまず整理してから、やったほうがいいのではないかなと思います。
(問)ほかによろしいでしょうか。
(答)ありがとうございました。

(以上)