増田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年2月8日

(平成20年2月8日(金) 8:53~8:56  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。今朝の閣議で、NHKの予算に付する総務大臣意見、それから決算に付する総務大臣意見について発言をいたしました。まず予算の方は、平成20年度のNHK収支予算について「これを着実に遂行すべきものと認める」というふうにしてあります。ただ例のインサイダー取引が発覚したということは誠に遺憾であって、そしてNHKにおいて早急に信頼を回復すべく抜本的な再発防止策の推進に全力で取り組むとともに、職員の高い倫理意識の確立に努めることが必要であるといった内容の意見を付したということを発言しております。
 決算の方は、これは平成18年度決算でございますので、その旨簡単に意見を付したということであります。以上です。

2.質疑応答

(問)NHKの来年度予算ですけれども、衆参のねじれとかですね、あるいは新たな不祥事が持ち上がりまして、年度内に国会承認が得られるのかどうかという指摘もありますけれども、国会審議においてですね、特に野党にどのような対応を期待なさるか、お聞かせください。
(答)これは、衆議院の優越ということはありませんから、承認されなければ予算は執行されません。次の手だてはまだあるのかもしれませんけれども、今の予算についていろいろ御指摘があると思いますが、NHKの方で特にインサイダー取引等についての問題について、しっかりとした対応策を説明していただき、各党各会派の御理解をいただくことに尽きるのではないかというふうに思います。内容について、いろいろな角度から御審議があるものと思っておりますけれども、その点についてはNHKで真摯に答えていただきたい。もちろん、われわれに向けての質疑も当然あるわけですけれども、まずこの不祥事の問題に対して的確に説明をして、各党の御理解をいただくようにNHKに望みたいと思います。その上で、各党の方で御判断をしていただいた上で、われわれとしてはぜひ御承認いただきたいというふうに思っています。
(問)大臣、分権委員会ですけれども、出先機関の見直しに続いて、事務事業の見直しについて丹羽委員長もお怒りでしたが、政府として何か具体的なバックアップはお考えでしょうか。
(答)地方分権改革推進委員会の質疑の様子、これからさらに具体的に各省の様子が見えてくると思いますが、やはり真剣に分権を考えていただきたいという強い思いがございます。ただ、審議の過程を十分に公開して、その様子をいろいろ伝えていただいて、国民に訴えるということが今の段階では重要だと。それから私ども、地方分権改革推進委員会の今後の勧告に向けて、その基本的な考え方は各委員と共有していると思っていますから、まず、そういった分権委員会の基本的な考え方を力強くそこで出していただきたいというふうに思います。

(以上)