岸田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年7月15日

(平成20年7月15日(火) 10:35~10:43  於:合同庁舎4号館8階 819号室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議では一般案件が3件、政令が6件、配布が3件ありました。
 私から1つございます。
 7月12日から14日にかけて、沖縄の北大東島及び南大東島を視察するとともに、両島における「島のゆんたく会議」を通じ、地元の方々の率直な意見を伺いました。南北大東島は、沖縄本島から約360キロ離れており、離島の暮らしには大変な苦労があることを改めて実感する一方で、島民の皆様が厳しい状況の中にあっても、島に愛着を持ち、誇りを持って生活されている姿勢に接し、感銘を受けました。今回、見聞きしたことを踏まえ、今後とも離島活性化に向け、住民の方々が安全・安心に暮らせるよう生活基盤の整備に取り組むとともに、離島の持つ個性豊かな文化を生かした取組を行ってまいります。
 詳細につきましては、沖縄政策担当までお問い合わせください。
 私のほうからは以上です。

2.質疑応答

(問)今週末、金曜日に普天間移設協議会が設定されましたが、今回議題として考えられるのはどのようなことなのでしょうか。
(答)今回の普天間飛行場の移設に係る措置に関する協議会の議題については、今後の協議の進め方等について意見交換を行うということになっております。
(問)今後の協議の進め方について、何か方針を新たに打ち出すという形なのでしょうか。
(答)今後の協議の進め方について、地元からも様々な考え方、意見があると報道その他で伺っております。協議会の場でも、地元の皆様方からも御意見の表明があると思いますので、それを受けて意見交換を行うということになると考えております。
(問)沖縄側からは、予てより、沖合への位置の移動の要望があると思いますが、改めて、大臣はその要望についてどのように応えていくべきだと思っていらっしゃいますか。
(答)そうした御要望があることは十分認識をしております。今後の進め方の中で地元の皆様方の御意見をしっかりと承って、そして誠意を持って協議をしていくことは、大変重要だと認識をしております。そういった意見も踏まえながら、今回は今後の協議の進め方について議論をするということですので、その議論の中で率直な意見交換をしたいと思っています。
(問)宇宙開発の件ですが、中型のGXロケットの計画がありますが、今、文科省の宇宙開発委員会で評価をしていて、かなり否定的な見方、継続に否定的な意見も出ていると思うのですけれども、一方で戦略本部が今度できるということで、その議論に預けるべきだという意見も自民党の中から出ているようですが、大臣としてはGXロケットの進め方についてどう考えますか。
(答)まず、GXロケットにつきましては、ご指摘のように、文部科学省の宇宙開発委員会において議論が現在続けられております。この委員会では、研究開発の見地、科学的な見地から、このGXロケットについて議論が行われていると認識をしておりますが、今後、宇宙開発戦略本部が立ち上がるということになりますと、研究開発のみならず、利用も含めた我が国全体の幅広い見地から、宇宙開発について考えをまとめていくことになると思います。宇宙開発委員会において御議論をいただいた結果も参考にしながら、国としてどういう方針、結論を出すか、宇宙開発戦略本部で判断をすることになると考えています。
(問)GXロケットをどう続けていくかについては、宇宙開発戦略本部で判断をするということですか。
(答)差し当たり、まだ文部科学省の宇宙開発委員会で御議論をいただいていると聞いておりますので、その結論が出るのか、出ないのか、その様子も見守っていきたいと思います。ただ、宇宙開発委員会では、特に研究開発の見地、科学的な見地からの御判断が中心だと聞いておりますが、宇宙開発戦略本部においてはそれだけにとどまらず、利用も含めた我が国全体としての方針を判断するということになると思います。とはいえ、宇宙開発委員会での議論もどのようなことになるのか、関心を持って注視をしたいと思っています。

(以上)