岸田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年7月1日

(平成20年7月1日(金) 10:36~10:42  於:中央合同庁舎4号館819号室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議は、一般案件が3件、国会提出案件が2件、条約の公布が3件、政令が3件、報告が1件ありました。
 私から、今日は1つございます。
 本日の閣僚懇談会において、私から、「知的財産戦略についてーコンテンツ大国の実現―」をテーマとして、6月29日に京都で開催されました福田内閣の第8回目の国民対話について報告をいたしました。
 今回の国民対話は、我が国コンテンツ産業の強みでもあるマンガやアニメに焦点を当て、京都の国際マンガミュージアムにおいて開催をいたしました。クリエーターを始め、お集まりの多くの皆様から直接お話を伺い、コンテンツ大国の実現に向けた課題解決のための取組みの重要性を改めて認識いたしましたので、関係閣僚の皆様に一層の御協力をお願い申し上げた次第です。
 詳しい内容につきましては、後日、国民対話ホームページ上の議事概要と映像で公開されますので、御参照いただければと思います。詳細は、内閣官房知的財産戦略推進事務局にお問い合わせください。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)消費者庁の食品安全委員会の扱いがまだペンディングになっており、総理からいろいろ意見を聞いていくようにという指示が出ていると思うんですが、今後どういう意見を聞いて、どのようなスケジュールで扱いを決めていこうと考えていらっしゃるのでしょうか。
(答)それにつきましては、与党においてもいろいろな御意見もあり、様々な場で、私自身も御意見やお話を聞かせていただいております。また、関係者の皆様方にもいろいろな御意見があるということを認識をしております。現在、引き続き御意見を聞いている最中ですが、この法案を国会に提出する段階においては方針を決めなければいけないと思っていますので、これから秋に向けてしっかり御意見を聞き、方針を決定していきたいと思っております。
(問)現在お話を伺ってきた中で、まだどの辺が問題だというふうにお考えですか。
(答)まず食品安全委員会につきましては、リスク評価とリスクコミュニケーション、この2つについて大きな役割を担っているわけです。リスク評価の部分は、科学的な見地からリスクを評価するという役割でありますが、他方、リスクコミュニケーション、これはリスクに対する国民の理解を促進するというものですが、この部分については、現状の食品安全委員会がその機能を十分果たしているのだろうか、こういった指摘があるのも事実であります。
 現在、食品安全委員会自身で、リスク評価と併せてリスクコミュニケーションのあり方について検証していると認識をしております。その際に、新しく出来る消費者庁が、特にリスクコミュニケーションの部分でどのように関わっていくのか、これが議論の大きなポイントだと思っています。その関係でいろいろな意見が出ているというのが現状であります。
 消費者庁と食品安全委員会の位置関係、組織上の位置関係がどうあるべきなのか、その点で現在いろいろな意見があり、その意見を伺っている、そういった状況です。
(問)食品安全委員会の今後のあり方をめぐる議論を公開の場で行うというか、そういう場を設けるという予定はおありなのでしょうか。
(答)今のところ、そういう予定はございません。現在もいろいろな形で御意見を聞いている最中ですので、差し当たり、新たな仕掛けをつくって意見を聞くということは考えておりません。

(以上)