岸田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年6月6日

(平成20年6月6日(金) 9:43~9:57  於:中央合同庁舎4号館819号室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議では、一般案件が4件、国会提出案件が28件、法律の公布が6件、政令が1件、報告が1件、配布が1件ありました。
 私の方からは1つです。
 第6回産学官連携功労者表彰の受賞者決定について申し上げます。
 お手元の資料のとおり、今年度の産学官連携功労者表彰の受賞者を決定しましたので、発表いたします。
 今回が6回目となる本表彰は、産学官連携の推進に多大な貢献をした優れた成功事例の功績を讃えるものであり、表彰式は6月14日に京都にて行います。
 内閣総理大臣賞については、『超高密度HDDのための高性能トンネル磁気抵抗素子の開発』の取組により、独立行政法人産業技術総合研究所の湯浅新治氏、大阪大学の鈴木義茂氏、キヤノンアネルバ株式会社のジャヤプラウィラ・ダビッド氏の3名が受賞されます。
 また、科学技術政策担当大臣賞は2件あります。
 1件目は、『完全養殖クロマグロの産業化』の取組により、近畿大学の熊井英水氏、株式会社アーマリン近大の大原司氏の2名が受賞されます。
 2件目は、『周波数解析法を用いた生体認証装置の開発』の取組により、名古屋工業大学の梅崎太造氏、中央発條株式会社、株式会社ディー・ディー・エスが受賞されます。その他、各賞の受賞事例と受賞者につきましては、お手元の資料のとおりです。いずれの受賞事例も他の模範となる優れた産学官連携の取組であり、インパクトのある、かつ、今後大いに発展が期待されるものばかりであります。受賞された方々に祝意と敬意を表するとともに、今後一層の御活躍を期待しております。
 詳細につきましては、本会見終了後、事務方よりブリーフィングを行いますので、その際、お問い合わせください。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問)今日、「かりゆしウェア」を各閣僚、皆さん着用されたと思うんですけれども、総理は閣議なり閣僚懇談会の場で、何かこの「かりゆしウェア」なり、クールビズについての発言はありましたでしょうか。
(答)総理から直接触れられた言葉はなかったと思います。
(問)今日、総理が着用された「かりゆし」は、沖縄から贈られたものなのですか。
(答)知事から贈られたものだと聞いております。
(問)財務省を中心に、官庁の職員の方がタクシーに乗って不正の金品を受け取っていたという事案が発覚しましたけれども、内閣府、大臣の所管の範囲内でそういった事実はあるのかないのかお願いします。
(答)内閣府、それから内閣官房において、今引き続き調査中ではありますが、これまで行った調査では、お茶、ジュース、缶ビール等を受け取った事実が確認されていると聞いています。
(問)現金なり金券は受け取ってないのでしょうか。
(答)いずれもお茶とかジュースとか缶ビール等であると聞いており、これまでの調査の中では、現金、金券等の授受は確認されておりません。
(問)現在の調査では何人ぐらいの方が受け取ったと。
(答)内閣官房、内閣府、これは多分全体の数字だと思いますが、内閣官房で5名、内閣府で9名という資料を受け取っています。
(問)一番受け取る回数が多かった人というのは、何回という数字は出ていますか。
(答)個人的にそれぞれ何回ということは、手元の資料にありませんが、合計回数だけありますので申し上げますと、内閣官房が5名で23回、内閣府が9名で53回となっております。
(問)一連のこの事案について、大臣としてはどのように受けとめられていますでしょうか。
(答)まずは、現在、実態把握に努めているわけですが、その中で、こうした事案によって不正な行いがないか、あるいは国民から疑惑を招くようなことがないか、それをまずしっかりと確認をしたいと思います。しかし、いずれにしてもこうした点を指摘され、事実、社会的にも批判をされているわけですので、このことは大変遺憾に思っておりますし、謙虚にこうした批判を受けなければいけない、そのように思っています。
(問)物品を受け取ったことについて、大臣御自身は不正だというふうな認識はあるんでしょうか。
(答)これは公費が絡んでいる話ですので、それにこうした物品のやりとりがあるということは、適切だったのかという問題だと感じています。公費が絡んでいることですので、国民から疑惑や批判を受けるようなことがあってはならないと考えています。
(問)今後、受け取った職員の処分といったものは何か検討されているんでしょうか。
(答)まずは、今、実態の把握調査に努めているところですが、内閣府における処分については、官房長官が権限を持っておられると認識をしております。
(問)消費者行政ですけれども、総理が外遊から帰られましたけれども、総理と最終的な打ち合わせをされると思うのですが、スケジュールは。
(答)今日中に一度、総理に現状を報告したいということで、現在、時間の調整をしております。ただ、総理は今日かなり日程がタイトのようですので、まだ調整中です。
(問)金融庁との合意の中で、執行部門は金融庁に残すということが基本的に合意されたと思うのですけれども、業者への検査権限が消費者庁にも与えられたのかどうかについてはどのような合意内容だったんでしょうか。
(答)金融庁との交渉と仰いましたが、多分、貸金業法のお話だと思います。貸金業法につきましては、法律の企画立案は消費者庁と金融庁の両者が所管するということ、そして執行については基本的に金融庁が所管するわけですが、処分については、消費者庁は事前協議を受けること、また消費者庁は業者の処分等について勧告権を持つとともに、勧告を行うか否かを判断するため、検査を実施すること、これらについて合意をしたところです。詳細については、今事務レベルで調整しているところです。
(問)調査の実施というのは、消費者庁から直接調査するのか、それとも金融庁なりに委任するような形で考えていらっしゃるのか。
(答)現実においては、委任する形になると考えております。ただ、いずれにしましても、詳細につきましては事務的に詰めなければいけないと思っています。
(問)「かりゆし」の話に戻りますが、今日、全閣僚がそろって「かりゆしウェア」を着けたのを大臣が御覧になっての御感想と、今日全閣僚が着けられたということの意義について一言お願いします。
(答)まず、「かりゆしウェア」につきましては、沖縄の一つの文化でありますし、沖縄らしさを表現する素晴らしい衣装だと思っています。これをクールビズの期間中に多くの方々に着用していただき、沖縄の文化の素晴らしさを感じていただくことは、大変ありがたいことだというふうに思っています。 そして、閣議の場で、閣僚が率先して「かりゆしウェア」を着用して沖縄の魅力をしっかりとPRしてもらうことは大変意義あることだと思っています。今日も閣議の場で全閣僚が「かりゆし」を着用したわけですが、大変華やかな雰囲気で、清々しいものを感じました。
 ぜひこれからもさまざまな機会をとらえて、この「かりゆし」、あるいは沖縄の文化を多くの方々に知っていただけるように努力をしていきたいと感じました。
(問)普段ネクタイ派の福田総理の今日の「かりゆし」姿を見て、どのようにお思いになられましたか。
(答)大変よくお似合いだったと感じています。
(問)話は消費者庁に戻るのですけれども、今日改めて総理に報告された後、週明け以降のスケジュールですけれども、また長官を交えた折衝を行うお考えなんでしょうか。
(答)各省との折衝は、大臣折衝を今週も精力的に行ったわけですが、事務的な折衝も絶えず続けております。昨夜も遅くまで折衝が続いていたという報告を受けています。そうした積み重ねがずっと続いておりますが、まだ現状で、合意に至っていない点も多くあります。
 来週以降も大臣折衝、あるいは事務折衝、それぞれの場で引き続き努力をしていかなければいけないと思っています。
(問)最終的には有識者会議の方の最終報告の取りまとめ等の関連も出てくると思うのですけれども、推進会議の方はいつ頃を目途に次回開催されるお考えでしょうか。
(答)消費者行政推進会議の委員の皆様方とも現在調整中ではありますが、法律の取扱いについて政府内で調整をしているところですので、その進み具合も見ながら、改めて日にちは確定されるものと思っています。

(以上)