岸田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年5月27日

(平成20年5月27日(火) 9:04~9:16  於:中央合同庁舎4号館819号室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議では、一般案件が2件、国会提出案件が16件、条約の公布が1件、法律の公布が5件ありました。
 私の方から2つございます。
 初めに、本日の閣議において、平成20年版交通安全白書を閣議決定いたしました。この白書は、交通安全対策基本法に基づき、毎年国会に提出されるものであり、陸上、海上及び航空の分野ごとに記述しております。今回の白書では、平成19年の道路交通事故の死者数が5,744人と54年ぶりに5,000人台になったこと、近年の減少要因として、シートベルト着用者率の向上や飲酒運転等悪質・危険性の高い事故が減少していること、さらに「生活安心プロジェクト」の一つとして実施した「交通事故死ゼロを目指す日」等について取り上げております。
 私からは、悲惨な交通事故の根絶に向けて、引き続き閣僚各位に御協力と御尽力をいただくようお願いを申し上げました。
 詳細につきましては、共生社会政策担当までお問い合わせください。
 2つ目ですが、本日の閣僚懇談会において、官房長官及び環境大臣から、クールビズの実施について発言がありました。また、これに関連し、官房長官から6月6日の閣議において、各閣僚は「かりゆしウェア」を着用するようお願いしたいとの発言がありました。かりゆしウェアの普及を進めることは、沖縄の地域特性や優位性を生かした産業振興にとっても非常に重要であり、私から各閣僚に対し、クールビズ期間中の服装の選択肢の一つに「かりゆしウェア」を加えていただくよう協力をお願いいたしました。これを機に、「かりゆしウェア」がさらに普及することを期待しております。
 なお、本日、中央合同庁舎第4号館1階食堂において、かりゆしウェア等の展示販売会を行います。お手元の資料のとおり、私もこの会見の後、足を運んでみたいと考えております。
 詳細につきましては、沖縄政策担当までお問い合わせください。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)かりゆしの件ですけれども、総理はクールビズに際してネクタイを着用するかどうかでかなり迷っているように見受けられたのですが、今回、クールビズ着用ということで、「かりゆし」も着られるということなのですけれども、総理がそういうふうにネクタイをせずにという服装をすると決心したことについては、大臣はどのように思われますか。
(答)迷っておられるという話は承知しておりませんでしたので、今回6月6日の閣議で全閣僚が「かりゆしウェア」を着るということは、沖縄担当大臣として大変嬉しく有意義に思っておりました。総理のお気持ちについては承知しておりませんので、コメントは控えさせていただきます。
(問)消費者庁の創設の件ですけれども、今のところ閣僚との折衝が2人にとどまっていますが、まだ2人しか進んでいないことについてお伺いします。
(答)先週金曜日、それから昨日月曜日、ともに国会の委員会が開催されておりまして、私も委員会に答弁のため出席をするなど、随分時間をとられることがありました。各大臣もそのような状況でありましたので、日程調整が難しかったという事情があります。本日は、多少日程調整が進んでおりますので、本日は3名の大臣と、この消費者庁問題、消費者行政の一元化について意見交換をしたいと考えております。
(問)折衝を一通り当たるのは今日か明日ぐらいで終わりというような形なのでしょうか。
(答)並行して事務的な折衝はずっと続けておりますので、もう少し事務的な折衝を深めた上で会いたいという大臣もおられるようですので、その辺りも含めて日程調整をしております。しかし、いずれにせよ明日ぐらいには、一通り終えたいと思っています。
(問)昨日、金融庁の渡辺大臣とお会いになったと思うのですけれども、金融庁側には保険ですとか銀行業を含めて金融の一体的な行政が必要だというような意見で、例えば貸し金業だけを消費者庁に持っていかれるのは非常に困るというような意見があるようですけれども、それについては大臣はどのように消費者庁に持ってくるべきだと反論されているのでしょうか。
(答)現在、まだ各省と折衝中でありますので、具体的にどの法律がどうこうということ、具体的な法律名については控えさせていただきたいと思いますが、渡辺大臣との間でも、消費者庁が国民の利益を守っていく上で、大きな役割を担っていかなければいけない、こういったことについては考えは一致していると思っています。消費者庁と金融庁、どう連携して、結果として国民生活を守っていくのか、国民の利益を守っていくのか、このあり方についてこれからも議論を深めていくという考え方は一致していると考えております。
(問)今日、3人の大臣とお会いになるとおっしゃっていましたが、どの大臣と何時頃からお会いになるのでしょうか。
(答)これはあくまで予定でありますので、お会いした後、まとめて御報告したいと思います。
(問)御報告いただけるのは何時ぐらいでしょうか。
(答)夕刻になると思います。6時頃にはすべて終わると思います。
(問)総理がTICADのために今日から横浜に張りつくような形になるのですけれども、消費者行政推進会議について、月内に開くことはかなり難しくなったのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
(答)おっしゃるように、総理の日程等を考えますと、今週中に消費者行政推進会議を開くのはかなり難しいと考えております。日程につきましては、来週以降も含めて柔軟に調整をしていきたいと考えています。
(問)まだこの時点でも、月内に取りまとめという方針には一応望みはあるのでしょうか。
(答)やはり最後は消費者行政推進会議を開催して、総理も出席していただいて、取りまとめを総理に提出していただくことになるのではないかと思っておりますので、そういったことは週内、月内には難しいと考えています。
(問)6月1日から、シートベルトの後部座席の着用が義務づけられるのですけれども、永田町でも政治家の方ですとか、大臣も含めて着用しなければいけなくなると思うのですけれども、現状で着用している人はほとんど見られないと思いますし、世の中にも広まっていないと思うのですが、その点について大臣は、行政なり政界の方に呼びかけるというようなことは考えていらっしゃるのでしょうか。
(答)まず、後部座席のシートベルトの着用は、飲酒運転等の撲滅、あるいは自転車の安全な運転等と併せて、交通安全におきまして大変重要な施策だと考えております。ぜひこの後部座席のシートベルト着用の重要性をしっかりと多くの国民の皆様に理解していただかなければいけないと思っております。様々な手段を通じてしっかりと広報に努めていきたいと思いますが、その中で、閣僚はぜひ率先して後部座席のシートベルトの着用を実践することによって、模範を示していただきたいと思っています。
(問)先ほどの「かりゆしウェア」の件なんですけれども、大臣は6月6日の閣議の際に着用しようと思っていらっしゃる「かりゆしウェア」というのはもう決められていらっしゃるのでしょうか。
(答)6日は全閣僚着用だと思っていますが、私自身は先行して6月3日の閣議においても、これは最初の閣議ですので、よく選んだ上で着用したいと考えています。

(以上)