岸田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年4月7日

(平成20年4月7日(月) 10:33~10:50  於:中央合同庁舎4号館819会見室)

1.発言要旨

茶系飲料への異物混入の事案への対応について

 皆さんおはようございます。
 今般、花王株式会社が販売している「ヘルシア緑茶」について異物が混入した事案が発生をいたしました。本件につきまして、内閣府といたしましては、2月22日に発表した『食品による薬物中毒事案の再発防止策』において設置することが定められました食品危害情報総括官制度を活用して対応する初のケースとして、食品危害情報総括官の緊急時対応マニュアル(暫定版)に沿って対応を行いました。
 今回の事案につきましては、厚生労働省から内閣府国民生活局に4日の18時30分に通報がありまして、内閣府の食品危害情報総括官である国民生活局長は、事務方に対して必要な情報の収集を指示いたしました。厚生労働省のみならず、農林水産省、あるいは内閣府のパイオネット等関係部署にどのような情報が届いているか、情報収集の指示を事務方に対して行いましたが、厚生労働省に報告があった1件のみしか確認はされませんでした。従いまして、複数の事案が確認されないことから、国民生活担当大臣としては、当面、その時点では臨時に食品危害情報総括官会議を開催する事態には当たらない、緊急事態には当たらないという判断をいたしまして、各省庁の対応、そして捜査当局の捜査を見守ることといたしました。
 しかし、その段階で、厚生労働省のほうから花王株式会社に対して、本事案の内容を記者公表するように指導をいたしまして、花王株式会社の方からこの内容を公表するということを行いました。そして、この記者公表後、例えばそういった事案であるならば自分にも心当たりがあるというような通報等がないかどうか、引き続き情報収集に努め、確認を行ったところでありますが、その後も、今回厚生労働省を通じてもたらされた情報1件以外には、類似した事案は確認されなかったということでありましたので、臨時に食品危害情報総括官会議の開催を要する事態ではない、緊急事態には当たらないという判断を、 5日、改めて行ったということでありました。
 今回の事案につきましては、以上のような経緯で対応いたしましたが、今後も引き続き食品危害情報総括官制度に基づき、現在、進められている捜査当局の動きを見守りつつ、しっかりとした対応を図っていきたいと考えております。
 なお、消費者の皆様には、花王株式会社あるいは政府から提供する情報に引き続き注意をしていただくようお願いをしたいと考えております。
 なお、今回の事案において、食品危害情報総括官制度の適用を初めて行い、結果としましては、食品危害情報総括官会議を緊急に開催する、招集するということには至らなかったわけですが、本日夕刻、この制度の訓練を元々予定しておりました。本日夕刻行いますこの訓練におきましては、緊急事態に至ったという事態を想定して訓練を行いたいと思っております。
 今回の事案への対応、そして今夕の訓練を通じまして、今、暫定版として作っております緊急時対応マニュアルにつきましても、精査を行って、より精度の高いものにしていきたいと考えております。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)確認ですが、先ほど、夕刻の訓練、緊急事態に至ったという想定でというふうにおっしゃったのは、それは本日の夕刻の訓練を、今回の緑茶異物混入問題を想定したものに切り替えるということですか。
(答)そうではなくて、元々本日夕刻に、訓練を予定していたのですが、訓練より先に具体的な事案が発生したということで今回対応を行ったわけです。この具体的な対応においては緊急事態という判断に至らなかったわけですが、本日予定しておりました訓練においては緊急事態を想定しての訓練を行うということを申し上げたわけでして、訓練の内容が変わったということではありません。
(問)報道によると、このお茶を飲んだ男性というのは、先月の31日に味がおかしいという事で会社に電話したと。それで、国民生活局の方で情報をキャッチしたのが4日の18時30分とありますけれども、この4日間の間の情報の流れというのはどうなっているのでしょうか。
(答)遡っていきますと、厚生労働省が東京都より情報を得たのは、4日の午後3時という報告を受けております。今ご指摘の31日からいきますと、3月31日夜間に花王株式会社に連絡が入り、そして4月1日朝に花王株式会社から被害男性に連絡を取り、そしてその後訪問を行い、そして現品の引取りを実施したということです、これが4月1日でございました。そして、4月2日、同社鹿島工場で分析を開始し、そして4月3日午後、異物混入を確認したということで、同社はその経緯を保健所に届け出、また、同社所轄の警察署に連絡をしたということであります。これが4月3日であります。そして、4日の日に保健所から東京都、そして東京都から厚生労働省に連絡が入りましたが、これが4月4日の15時ごろということです。厚生労働省が受けたのが15時頃、そして、国民生活局への連絡、先ほど18時30分と申し上げましたが、厳密には18時25分に連絡が来たということでありました。そして、その後は、先ほど申し上げましたような対応となったということでありました。
(問)この情報の流れということについては、大臣としては、どのように今見られているでしょうか。
(答)その辺も、先ほど申し上げましたマニュアルの精査等にも反映させていきたいと思いますが、よく検証したいと思います。
(問)スピーディーだったか、それとも、もうちょっと早くできたのではないか、今のところどちらかといえば。
(答)現時点で私が把握している情報の流れは今申し上げたような内容ですので、もう少しその中身も精査した上でないと判断は難しいと思います。
(問)今回総括官制度ができたことで、従来と比べてどの辺が、例えば判断なり連絡調整がスムーズにいった、そうした部分が何かあれば教えて下さい。
(答)今回、厚生労働省を通じての情報の伝達につきましても、例えば先日の中国冷凍加工食品の薬物中毒事案と比べまして、かなりスピードアップが図られたのではないかと思います。また、横の情報という意味で、国民生活局において厚生労働省から情報を受けた後、至急横の連絡を取るということで、農林水産省あるいは国民生活センターのパイオネットを始め横の連絡を取ることによって、他に情報が把握されていないか、こういった確認を行いました。横の、省庁間の情報の共有という意味でも、迅速に対応できたのではないかと考えております。縦の情報、横の情報それぞれにおいて、政府の対応として、中国ギョ-ザ事案と比べて、大分、迅速化が図られたのではないかと考えています。
(問)緑茶の件ではないのですが、中国のギョーザの件を受けまして、輸入が大分ストップしていたようなのですけれども、一部の報道で、一部の食品の輸入が再び始まっているということですが、中国からの食品の輸入状況について、何かありましたらお願いします。
(答)これは、4月2日の関係省庁連絡会議におきましても取り上げられまして、農林水産省あるいは経済産業省から輸入の現状について報告を受けております。それぞれの商品において、あるいは出荷される港等において、様々な状況があるようでございます。ぜひ今後とも大きな関心を持って、この辺りの状況、情報の把握をしていきたいとは考えております。
(問)実際、輸入が始まっているのかどうかという、状況については。
(答)中国側においても、検疫につきまして慎重を期しておられるということも聞いております。出荷が全く止まっているとは受け止めておりませんが、要は、港によって、あるいは、部署によって対応も異なっているようでありますので、全体が動いているのか、全体が止まっているのかというように、単純に判断できる状況ではないと思っています。物によって、港によって、部署によって、様々な対応があると認識しております。
(問)今回、臨時の会議は開かれませんでしたけれども、総括官同士の具体的なやり取りはどのように行われたんでしょうか。
(答)先ほど申し上げましたように、4月4日、厚生労働省から国民生活局に連絡があり、内閣府の食品危害情報総括官であります国民生活局長が、他の省庁の食品危害情報総括官と連絡を取り合うという形で、横の連絡、情報交換、情報の共有を行ったということであります。
(問)総括官同士で、例えば電話連絡なりFAXなりで連絡を取り合ったと。
(答)各総括官が、それぞれの省庁の情報を集約するという形で、各省庁間の情報の共有を図ったということであります。
(問)パイオネット以外ですと、例えばどういう情報収集があったのでしょうか。
(答)内閣府ですとパイオネットでありました。農林水産省ですと各地方農政局等関係部署に確認を行ったということでありますし、厚生労働省は保健所等の情報を確認したということであります。それぞれ情報を確認した上で、内閣府国民生活局長がその情報を集約して、今回のケースに関しては類似する事案が複数は存在しないということを確認したということであります。その情報をもって、国民生活担当大臣に報告し、今回は緊急事態とは判断せずに、当面、関係省庁や捜査当局の対応を見守るという判断を国民生活担当大臣として行ったということでありました。
(問)この対応なのですが、こういうような情報確認というのは、引き続き定期的にやっていくということですか。1日ごとに、他にも被害があるかないか。今のところ1件だけということですよね。
(答)今回の事案については、もうしばらく、情報に注意していかなければいけないと思っています。
(問)例えば、今日の時点、7日時点で、もう一回各省庁の総括官に連絡して情報収集してもらって確認するというのを、しばらくは日毎にやっていくという。
(答)今朝も、この会見をさせていただく前に、関係者に情報を確認いたしましたが、今のところ、各省庁それぞれの担当部署には新たな事案は報告されていないということでありました。

(以上)

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