岸田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年12月28日

(平成19年12月28日 10:45~10:53  於:中央合同庁舎4号館742号室)

1.発言要旨

 おはようございます。
  本日の閣議は、一般案件が4件、国会提出案件が19件、報告が2件、配布が3件ありました。
私の方から1つございます。
 本日の閣議において、規制改革会議の規制改革推進のための第2次答申に示された具体的施策を最大限尊重する旨、閣議決定を行いましたので、ご報告いたします。
 お手元の資料のとおり、この第2次答申は、去る12月25日に規制改革会議により取りまとめられ、総理に提出されたものです。同答申においては、医療、福祉、保育、地域振興等、17の分野で規制改革の方策について多くの提言がなされております。今後、政府としては、同答申の具体的施策を踏まえ、今年度末までに規制改革推進のための3カ年計画を改定し、一層の規制改革の推進に取り組んでいく所存であります。
 詳細につきましては、規制改革推進室にお問い合わせください。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)渡海文部科学大臣が一昨日に沖縄戦に関する教科書検定の訂正申請を承認されました。その後、沖縄側の反応をご覧になって、記述が評価されていると判断されていらっしゃいますでしょうか。
(答)沖縄の皆様方の反応につきましては、私も報道等でいろいろと拝見はさせていただいております。さまざまな評価があるということは認識をしておりますが、基本的に文部科学省における対応については、一定の評価がされているというふうに認識をしています。
(問)規制改革の2次答申ですが、混合診療でも全面解禁が見送られたりとかしている部分、改革が若干勢いが落ちているんじゃないかという指摘もあったりするのですけれども、答申が決定されたことを踏まえて受けとめをお願いしたいのですけれども。
(答)規制改革につきましては、第2次答申、この内容は本当に多岐にわたっています。ご指摘の混合診療の話を始め、さまざまな内容が盛り込まれていますが、例えば混合診療につきましても、平成16年の基本合意の実効性ある実施を行うということで合意ができたわけでありますし、加えて先進医療の実施状況について調査をし、そして公表するというような形で、より現実的な対応も盛り込まれています。  それぞれの分野、派手ではありませんが、実質的な前進がそれぞれ盛り込まれているというふうに認識をしています。規制改革の議論につきましては、毎年毎年議論の積み重ねが行われているわけですが、やはりだんだんと難しい分野が残っていくわけでありますから、ここへ来て、画期的な派手な改革というものは見当たらないのかもしれませんが、実質的な規制改革が着実に進んでいっているものと認識をしています。
(問)特に今回目玉的な部分が社会政策的な分野がかなり多かったと思えるのですけれども、特に国際競争の分野とかに関しては、外からはどうしてもそういう改革のスピードが鈍ってきたんじゃないかと見られる、そういう懸念もあるかと思うのですけれども、そのことについては大臣はどう認識されていますか。
(答)規制改革は今後とも経済の力強い成長ですとか、あるいは国民の豊かさや利便性の向上、あるいは地域の活性化、そして今言った国際的な競争力といった面で引き続き取り組まなければいけない大変重要な課題だというふうに認識をしています。経済の分野のみならず、国民生活を始め、幅広く議論をしていかなければいけない課題だというふうに思っています。  これからもこういった認識で規制改革は進めていかなければいけないわけですが、やはりその際に、多くの国民の皆さんの理解とか信頼感が欠くことのできないものだというふうに思っています。やはり国民の皆さん理解を得ながら規制改革を進めていく、どの部分をどのペースで進めていくのか、この辺は我々も丁寧に対応しなければいけない、そのように思っています。やはり日本の国民の皆さんの信頼あるいは理解をベースにしながら、あるべき規制改革を進めていかなければいけないと思いますが、やはり国際的にもこうした日本の事情をしっかりとご理解いただいて、我々の規制改革に取り組む誠意や考え方を理解していただきたいものだなというふうに思っています。
(問)規制改革会議の答申の中で、法科大学院の情報公開をめぐっては、かなり文科省ともやりとりがあったと聞いたんですが、結論についてもし感想があれば。
(答)すみません、法科大学院の部分のやりとりについては、詳しく承知していないので、コメントを控えさせてもらいます。 それでは、会見も今年最後ということで、本当にお世話になりました。皆さんもどうぞよいお年をお迎えください。来年もよろしくお願いします。 ありがとうございました。

(以上)