岸田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年12月24日

(平成19年12月24日(月) 10:45~10:53  於:中央合同庁舎4号館742号室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議は、一般案件が6件、国会提出案件が13件、法律の公布が2件、政令が5件ありました。
 私の方から1つございます。本日、独立行政法人の整理合理化計画が閣議決定されましたが、その中の独立行政法人国民生活センターについてであります。
 整理合理化計画については、福田内閣が、消費者・生活者の視点に立った行政への転換を進めていく中で、国民生活センターが、消費者被害の未然防止、拡大防止や消費者トラブル解決に関する中核的機関としての役割を充実させるという私の主張が、この整理合理化計画の中に盛り込まれたと考えております。
 また、今後の国民生活センターの在り方の検討については、国民生活審議会の意見を聞きながら、福田総理の所信表明にある消費者・生活者の視点に立った消費者保護のための行政機能強化につながるよう抜本的見直しに取り組んでまいります。
 詳細につきましては、国民生活局にお問い合わせください。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)渡辺行政改革相と折衝したときに、行政改革相の方から、他の独法との統合というお話がありましたが、その時に消費者情報の連携がうまくいっていないのではないかという指摘も、たしか渡辺さんからあったと思うのですが、それについてはどのような結論をお持ちですか。
(答)情報ネットワークの、各省庁との連結につきましては、年明け早々に完了すると聞いております。加えまして、経済産業省あるいは農林水産省が所管する独立行政法人のネットワークとの連結につきましても、今、検討を始めているという状況です。
(問)それはパイオネット(全国消費生活情報ネットワーク・システム)を使ってという形ですね。
(答)そうです。
(問)今回、ADR(裁判外紛争解決制度)ですとか直接相談窓口を残しながら経由相談の能力向上を図るということで、非常に仕事量がまた増える部分があると思うのですけれども、組織という意味では、これに対応できるような体制というのは整えられるのでしょうか。
(答)一方で、組織としての合理化も図っていくわけですので、効率化を図る中でこうした機能強化を進めていくバランスの中でやりくりをしていくことになると思います。
(問)今後、年度末までに在り方を検討する中で、例えば人員を増やすとかそういうことも考えられる可能性はあるのでしょうか。
(答)これからの検討の具合を見てから考えたいと思います。
(問)肝炎について、昨日、総理が議員立法で解決する姿勢を示されましたが、若干決断が遅かったのではないかという声が与党内からも出ています。生活安心という意味でも非常に重視されていた総理が、今回の決断について霞ヶ関寄りの情報に依拠し過ぎたのではないかという批判については、どのように考えますか。
(答)タイミングについては、私は決して遅くはなかったと思っています。裁判所の和解骨子案の回答期限、12月 20日だったと存じます。20日ぎりぎりまでは、司法、行政の範囲内で最大限どこまで患者・原告の皆様方の意向に沿えるのか、最大限の努力が行われていたものと存じます。
 そして、12月20日まで、司法、行政の範囲内での最大限の努力が行われ、そしてぎりぎりまでの努力を見た上で、司法、行政の範囲内では対応が不可能だということで、今度は立法上の対応を検討したということで、昨日の表明になったというのが実情だというふうに認識しております。
 司法、行政の範囲内でどこまでできるのか最大限の努力が行われ、そしてそれを見極めた上で立法上の措置に踏み切ったということ、これは議論を整理する上で大変わかりやすい対応だったのではないかなと思っています。
 こうした司法、行政、立法、それぞれの範囲内での対応をできるだけ早く、なおかつそれぞれの期限内において最大限努力するという対応が今日の有り様につながったというふうに思っております。
 確かに、人の命がかかっている問題で、一日の猶予も許されない、これは事実だとは思いますが、一方で、こうした対応には国民の貴重な税金が投入されなければいけない、こうした状況の中で、総理としましては、司法、行政、立法、それぞれの範囲内でどこまでできるのか、ぎりぎりの対応をできるだけ早くということを心がけて対応された結果だというふうに私は認識しております。
(問)今日の閣議ですとか閣僚懇談会で、それについて総理から話題にしたり、閣僚の間で話題になったりしたのですか。
(答)閣僚懇談会の中で総理の方から触れられました。
(問)それは昨日ぶらさがりで言ったようなことですか、内容としては。
(答)すみません、ちょっとぶらさがりの中身を今把握しておりませんが、この問題について、こういうことで対応したという経緯につきましてお話がありました。
(問)それに対して、閣僚の方から総理の報告に対して何か返したというのはあるのでしょうか。
(答)特段はございませんでした。
(問)明日の総合科学技術会議でiPS細胞のことについて議題になるということで聞いているんですけれども、どういったことを議論されるんでしょうか。
(答)明日の総合科学技術会議においては、iPS細胞のワーキングチームについて議論することになっていると存じます。
(問)設置するということは決まっているのですよね。
(答)明日の会議においてそれが紹介されるということで議論になると存じます。

(以上)