岸田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年10月2日

(平成19年10月2日(火) 10:40~10:50  於:合同庁4号館742号室)

1.発言要旨

 皆さん、おはようございます。
 本日の閣議は、一般案件が3件、国会提出案件が25件、条約の公布が2件、配布が1件ありました。私どもの関係案件はございませんでした。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問)教科書検定問題に関する質問ですが、昨日、会見などで、渡海文部科学大臣、町村官房長官から高校歴史教科書の「集団自決」(強制集団死)の検定問題について発言がございました。
 その中で、県民大会で求めた検定意見の結果については、渡海文部科学大臣は否定的な見解を示しているのですが、教科書会社が訂正申請を出すのであれば、それについては対応するというようなお考えのようです。
 昨日から急な動きが出ていますが、そのことについての岸田大臣の御見解と、あと、内閣府としてどのような対応を考えているのかについてお聞かせください。
(答)まず、今、御指摘があった動きにつきましては、教科書の検定制度そのものは文部科学大臣の所管でありますので、所管でない私が具体的なことについて触れることは控えなければならないとは思っています。しかし、いずれにしましても、今回のこの教科書の検定の問題につきましては、沖縄におきまして本土復帰後最大の県民大会が開催されるなど、先の沖縄戦において多くの尊い命が失われた、そして、多くの方々が大変悲惨な苦しい思いをされた、こうした歴史に対する深い思いの表れだということで重く受けとめています。
 そして、沖縄担当大臣としましても、関係者の皆様方のこうした思いはしっかりと丁寧に聞かせていただき、受けとめなければならないというふうに思っていますし、渡海文部科学大臣をはじめ、関係大臣に対しては、ぜひ、地元の皆様方のこうした声に誠実に、そして丁寧に対応してもらいたいとお願いをしているところであります。直接、渡海文部科学大臣にそういったこともお願いをいたしました。こうした思い、そして、こうした姿勢で、ぜひこれからも地元のこういった声には誠意を持って対応させていただきたいと思っています。
(問)沖縄の声にきちんと答える形で渡海文部科学大臣から方針が示されましたが、その件については評価されますでしょうか。
(答)具体的な中身については触れることを控えますが、渡海文部科学大臣が誠実に対応しようと努力されておられることは評価できると思います。
(問)今日の閣議で、その点について何か福田総理の方から言及等はございませんでしたか。
(答)この問題について直接の言及はございませんでした。
(問)先ほど、渡海文部科学大臣に申し入れをされたというふうにおっしゃいましたけれども、これはいつでしょうか。
(答)先週の閣議の後、渡海文部科学大臣に直接お話しをさせていただきました。先週、金曜日だったと思います。
(問)そのとき、渡海文部科学大臣からどのような答えがありましたか。
(答)ぜひ自分も丁寧に誠意を持って話を聞かせていただきたいと思うと、そういうお答えだったと記憶しております。
(問)今回、沖縄の県民集会に11万人という非常に多くの人が集まりましたけれども、それを踏まえて、改めてお話されるという御意思はありますか。
(答)今申し上げました金曜日は大会の前でしたけれども、これについては、大会後の閣議の前後にも渡海文部科学大臣と話をさせていただいています。
(問)そうすると、2回、大会後の閣議でもお話しされているということですか。
(答)この問題について(2度)渡海文部科学大臣と話をしております。
(問)それは先ほどお話になった深い思いを丁寧に汲み取ってくれという内容のことをまたお話されたということですか。
(答)そうですね。大会の前は、やはり大会の様子をまずしっかり見なければならないという話でしたが、大会の後もやはり丁寧にしっかりと話を聞かなければいけないという点においては同じであります。
(問)大会後の閣議というと、いつの閣議でしょうか。
(答)30日、日曜日の臨時閣議の後、渡海文部科学大臣とお話をしたと記憶しています。
(問)渡海文部科学大臣は教科書会社の訂正申請の件について触れられているのですが、その決着の仕方については、岸田大臣の方はどういう評価でしょうか。
(答)ちょっと繰り返しになりますが、所管でない大臣が具体的な制度、手続について触れるのは、申しわけありませんが控えさせていただきたいと思います。
(問)今、教科書検定の話は置いて、政治家として、集団自決への軍の関与に関して、岸田大臣御自身はどういう認識を持っておられるのかお聞かせ願えますでしょうか。
(答)その事実がどうであったかということについて、私も断定的に有無を言うことはできないと思います。しかし、先の沖縄戦において、本当に大変悲惨な出来事が数多くあった、多くの方々が本当に筆舌尽くしがたい思いをされたということは、政治家として重く受けとめなければならないと思います。また、私も選挙区が広島市でありますので、被爆体験を身近に見聞きしています。そうした戦争における悲惨な出来事に対する思いという意味では、沖縄の皆様方の思いと何か少し通ずるものがあるのではないか、そして、この広島の思いも参考にしながら理解をさせていただかなければならないなと、こんなことは思っております。
 具体的な事実はともかくとして、こうした悲惨な歴史があったことを重く受けとめ、沖縄の皆様方の思いをしっかりと受けとめながら、これから政治家として努力をしていかなければならないと思っています。
(問)一般論になるかもしれませんが、結果として、政治が教科書の検定に介入するというふうにも捉えられかねない事態かと思いますが、それについてはどうお考えでしょうか。
(答)すみません。ちょっと教科書検定制度の有り様、中身については、所管でない大臣という立場にありますので控えさせていただきたいと思います。

(以上)

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