渡辺内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年6月22日

(平成19年6月22日(金) 9:29~9:34  於:内閣府本府 522号室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議において、平成19年度を初年度とする規制改革推進のための3カ年計画が閣議決定されました。
 この計画は、安倍内閣において初めて策定する規制改革の計画であります。従来から取り組んできた課題に加え、地域産業の振興など、地域活性化に関する事項や再チャレンジに資する事項も重視しております。
 本計画に盛り込まれた事項は、750事項に上ります。今後、本計画が確実に実施されるよう、しっかりフォローをいたします。さらなる改革に向け、精力的に検討を行ってまいります。
 詳細については、事務方にお問い合わせください。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問)会期の延長が今日議決されますけれども、総理は、延長の理由として、社会保険庁の問題と並んで、国家公務員法の改正、公務員制度改革を挙げていますけれども、担当する大臣としてどのように受けとめられていらっしゃいますか。
(答)公務員制度改革について国会で十分な御審議をいただくことになるのは、私にとっても大変にありがたいことであります。
 当初は、今国会での出口はないのではないかと、そういうことがごく普通の感じだったと思います。私自信も国会日程は大変ナローパスだなという感想を持っておりました。
 しかし、国会の方で、出口を見据えながら十分審議をしていただく、そういう方向で話が進んでおりますのはこの上ない感謝であります。
 私としては、公務員制度改革の第1弾として、今国会で、是が非にでもこの法案を成立させていただきたいと思っております。
(問)総理の強い意向で延長されたということで、これが参議院選挙に与える影響についていろいろ出ていますけれども、総理の責任というところにリンクする言葉もありますが、大臣は、その辺の参議院選挙に対する影響を含めて、総理の責任という問題にも絡んでくると思われますか。
(答)これは総理がおっしゃっているように、選挙向けの話ではないんですね。まさしく安倍改革の1枚目のカードとして出したのが公務員制度改革であります。小泉内閣のときに2回ほどチャレンジしたんですが、残念ながら、うまいぐあいに行きませんでした。
 安倍改革にあっては、まさしく公務員制度全般にわたる大変すごい改革を行おうとしているわけであります。能力実績主義の導入と天下り規制というのは、もうまさしく今までの公務員の本音のルールを変えてしまう、とんでもないすごいことになっていくわけでありますから、ぜひこれを第1弾として成立を期していきたいと思っています。
 その結果についての御判断を国民の皆さんに仰ぐというのは、正しいやり方ではないんでしょうか。
 ただ、この期に及んでも、この国家公務員法改正案が成立してほしくないと思っている人は結構いるんでしょうね。ですから、そういう人たちにとっては、おもしろくない話かもしれませんけれども、我々としては、まさに今の実態的なルールを変えると、天下り天国を許さない、そういう強い決意で望んでいきたいと思っています。
 ありがとうございました。

(以上)