渡辺内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年6月12日

(平成19年6月12日(火) 9:18~9:23  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

おはようございます。
本日の閣議についての私の方からの報告事項はございません。

2.質疑応答

(問)公務員制度改革ですけれども、日曜に中川幹事長が安倍総理から成立してほしいと言われたという話がありましたけれども、渡辺大臣の方には安倍総理から何か改めてサミット後にお話というのはあったんですか。
(答)特にございません。もともと共通認識を持ってやっておりますので、特に変わった状況になったわけでもありませんので、とにかく今国会で成立を期すという強い決意で望んでおります。というのは、やはりこの法案を廃案にしてしまいますと、今の天下り文化がそっくりそのまま残っちゃうんですね。これはもう最悪のケースですよ。ですから、我々は各省人事当局によるあっせん、これを全面禁止をする、1回目のあっせんも禁止だったら2回目も3回目も渡りあっせんも当然禁止ですから、ですからこの法案が通るのと通らないのとでは、天と地の差が出てくるわけです。ですから、我々は何としてもこの法案を通して、今の天下り、渡り天国、これにメスを入れたい、そういう強い決意です。
(問)大臣、テレビなどでかなり現在官僚、過去官僚の抵抗があるというふうなことをおっしゃっていますけれども。
(答)法案を成立させたくないと思っている人たちは多分いるんだと思います。目に見えてそういう抵抗があると申し上げているわけではありません。恐らく、ステルスでそういううごめきはあるのだろうと推測をしています。したがって、とにかく野党の方は廃案にしたい、ステルス抵抗はやっぱりこれも廃案にしたい。ということは、そこでどこかでつながっちゃう可能性もありますよね、目的においてはですね。ですから、廃案になっちゃったら、これはもう天下り天国が永遠と続いちゃうということでありますから、これは国民のためにもならないし、日本のためにもならないし、我々は天下り天国にメスを入れる、そういう決意です。
(問)与党内にもステルスはいるような。
(答)そういうどこに何がということは申し上げません。いずれにしても、社会保険庁問題というのは実はこれは公務員の問題なんですね。公務員制度の問題でもあるわけですから、ですから我々は社会保険庁改革とワンセットでこの公務員制度改革は考えていきたいと思っています。早い話が能力実績主義というものが早い段階から導入されておれば、ああいった社会保険庁のずさんな体質、無計画な体質というのはあり得なかった話なんですね。今までは能力実績主義というものが導入されていなかったわけですから、ですから、ああいった体質がシンボリックに社会保険庁には出てきたんだろうと思います。ですから、我々はまさにこういったところからメスを入れていくということです。
 それから、歴代社会保険庁長官の天下りなども、まさにこれも今回の公務員制度改革によって、一切天下りあっせんできなくなるわけでありますから、こういった渡りあっせんも全面的にメスが入るということであります。

(以上)