「平成19年北方領土返還要求全国大会」における内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)挨拶

 「平成19年北方領土返還要求全国大会」の開催に当たり、一言ごあいさつ申し上げます。
まず始めに、北方領土の返還実現のため、日頃から熱意をもって粘り強く運動に取り組まれている皆様方に対し、心から感謝申し上げます。
 我が国固有の領土である北方四島が、戦後60年以上を経た今もなおロシアの不法な占拠の下に置かれていることは誠に遺憾の極みでございます。
 私は、昨年12月に根室管内を訪問し、納沙布岬から僅か3.7km先の貝殻島の灯台や水晶島など北方領土を間近に見、目と鼻の先にある自分たちの故郷に帰りたくても帰れない元島民の方々のお気持ちを察すると、胸が締め付けられる思いがいたしました。また、元島民の皆様や地元関係者の方々のお話を伺い、生まれ故郷を追われた皆様の大変な御苦労や、四島返還の切実な願い、そして北方領土隣接地域の厳しい現状を痛感し、担当大臣として、我が国固有の領土である北方領土に係る問題の解決に向けての決意を新たにしたところです。
 政府といたしましては、昨年11月に行われた安倍総理とプーチン大統領の首脳会談による「北方領土問題については、政治レベル、事務レベルで更に精力的に交渉していく」との合意を受け、返還実現に向けて粘り強い外交交渉を重ねております。
 この交渉を後押ししていただくには、少しでも多くの国民、多様な世代、特に次代を担う若い世代の方々にこの運動に積極的に参加していただき、新たな力を得ながら、北方領土返還要求運動を全国民的な運動として盛り上げていくことが必要です。
 そのためにも、私は、国民世論の啓発に全力で取り組んでまいります。特に、次代を担う若い世代の方々に、北方領土問題について正しく理解していただくことがとても大切であり、北方四島が日本固有の領土であることについて、初等教育の段階から、歴史的背景も含めて系統的に理解できるような環境整備が必要と考えております。
 このため、私は、先月22日、文部科学大臣を訪ね、小学校高学年以上の学校教育に係る学習指導要領やその解説において、北方領土問題を歴史的背景も含め、国家主権に関わる重要事項という位置づけで的確に扱う旨明記するとともに、教師に対する研修を一層充実させるよう提案いたしました。
 今後ともより効果的な取り組みを検討し、改善を進めてまいる所存です。
 最後に、北方領土の一日も早い返還の実現のため、本大会御出席の皆様方に、今後とも、北方領土返還要求運動に対して御尽力を賜りますようお願い申し上げますとともに、全国に根付いた北方領土返還要求運動が更に大きく発展することを祈念いたしまして、私のあいさつといたします。

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